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令和6年 能登半島地震の被害に伴う教職員派遣の帰庁報告

 令和6年2月8日(木)、令和6年能登半島地震の被害に伴う教職員の派遣についての帰庁報告を、福島県庁の教育長室で行いました。大沼教育長に報告をしたのは、福島県教職員の第一陣として2月3日(土)から2月7日(水)まで白山市に応援に入った2名です(3名応援に入りましたが1名欠席)。集団避難先の様子などが伝えられました。


1 中学生の避難生活の様子

 中学生は、集団避難先である二次避難施設で生活しながら、学習に取り組んでいます。中学生の出入りがあるため、日々、避難所の人数は変化しているそうです。

少しでも現地の子どもたち、先生方の支援になるようにと思って努めてまいりました。子どもたちは、「人懐っこくて、かわいい印象でした」と語る報告者。


2 主な応援の内容

 二次避難施設での応援の内容は、中学生の夜間の見守りや生活指導、中学生の衛生確保、そして学習指導などです。今回の第一陣の3名は、中学生の夜間の見守りや生活指導にあたりました。
※応援にあたった内容
・食事(夕食・朝食)の準備の補助
・夕食後の生徒の見守り・声かけ
・支援物資(お菓子等)の配布補助
・消灯後の生徒の見守り・声かけ
・朝食後の生徒の見守り・声かけ

 22時の消灯後、ロビー(廊下)で様子を見守りました。子どもたちに体調面など問題はないか声をかけたり、大きな話し声や笑い声、大きな物音があったときには声をかけたりしました。「指導というよりは、あくまでも見守っている大人がいる」ということを子どもたちに知らせるというスタンスで行いました。不安で眠れないという様子はありませんでしたが、言葉の端々に地元に残っている友達を心配したり、「家に帰りたい」とつぶやくことがあったので、ストレスを和らげられるように声かけをしました。


 1月17日の集団避難から約2週間となりました。子どもたちと接する際は、指導ではなく「見守っている大人がいるんだよ」というスタンスを取り、周りからサポートするように支援しました。親元から離れている不安は大きいとは思いますが、子どもたち同士で助け合って、元気に過ごしている姿が見られました。全国から支援物資がたくさん届いているので、支援物資を有効活用しながら、子どもたちの心を豊かにしていく必要があると感じました。


3 大沼教育長から

 石川県の先生方は、ご自身も被災されていますが、中学生の学習と生活に寄り添いながら毎日を過ごしています。
 報告を受けて大沼教育長から、「皆さんのサポートによって、子どもたちにとってはもちろん、教職員の負担をいかに軽減できるかという点でも第一陣として行っていただいた意味があると思います。これからも福島県の教職員を継続的に派遣して、夜間の見守りや昼間の学習指導などの応援に入るので、子どもたちや教職員のサポートとなるよう努めていければと思います。」とありました。

「順次、福島県の教職員が応援に入るので、引き継ぎのバトンをうまくつないで次に生かしてください」と大沼教育長。

 これからも福島県の教職員は、順次、中学生の集団避難先である白山市及び金沢市の二次避難施設に応援に入ります。

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