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【東日本大震災追悼復興祈念式】震災から12年目。震災の記憶の継承と未来への希望を高校生たちが発信

 令和5年3月11日、福島県主催の「東日本大震災追悼復興祈念式」が福島市で行われました。内堀雅雄福島県知事の式辞、岸田文雄内閣総理大臣及び渡辺義信県議会議長の追悼の辞、そして御遺族代表のことばが述べられ、東日本大震災の犠牲者へ哀悼の誠を捧げ、復興への想いを新たにしました。

安積黎明高校合唱団が追悼と復興への願いを込めて献唱

 式の後半には、安積黎明高校合唱団16人が「今、咲き誇る花たちよ」「楽譜を開けば野原に風が吹く」の2曲を犠牲者の御霊に捧げ、未来への希望を感じさせる爽やかな歌声で会場を魅了しました。

安積黎明高校合唱団の皆さん
美しい歌声が会場に響き渡りました

会津高校生3名が震災と原発事故の記憶を引き継いでいくメッセージを発信

 さらに、「若者のことば」として会津高校2年の林文子さん、渡辺隼太朗さん、髙橋桜さんが、復興に向かう福島で実際に体験し感じた福島への思いを述べ、次世代に伝え続けていく決意を披露しました。

「若者のことば」を披露する会津高校2年の林さん、渡辺さん、髙橋さん(左から)

 安積黎明高校合唱団の献唱と会津高校の生徒3名による「若者のことば」は、当日の動画をご覧ください。(1:08:10から流れます)

 福島には明るい姿はもちろんですが、知って受け止めなければならない現実や課題もたくさんあります。私は富岡に行き、福島について何も知らないということに気づかされました。

 私は震災を実際に体験していません。だからこそ過去の福島、今の福島を知って向き合いたい、向き合うべきだと考えます。

 福島の美しさ、そこで一体何が起こったのか。復興の希望、そして私たちの目の前にある現実。そうして知ったことを私たちが次の世代に伝え続けていかなければなりません。

 いつかたくさんの花が咲き、希望に輝く日が来ても、春を待ち望んだ多くの存在を、数えきれない涙や葛藤を、その光で見失うことがないように。

(「若者のことば」より抜粋)

 高校生たちが、感極まりながらも堂々と発表する姿が、多くの式の参列者の心を打ちました。

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