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全国高等学校総合文化祭で福島成蹊高等学校の3年生が将棋部門で優勝・文部科学大臣賞を受賞!

 第47回全国高等学校総合文化祭(2023かごしま総文)の将棋部門において、男子個人戦で福島成蹊高校3年の小島佑斗さんが優勝・文部科学大臣賞を受賞しました!!その報告のため、12月5日(火)に小島さん、福島成蹊高校の校長先生と引率の先生、そして福島県高等学校文化連盟の黒川会長が県庁に来てくれました。
 全国高等学校総合文化祭(以下 総文祭)は、野球なら甲子園、運動部ならインターハイにあたる文化部の全国大会です。なんと、総文祭の将棋部門において、個人戦で優勝・文部科学大臣賞を受賞したのは福島県勢初!!将棋部門は、8月3日(木)~8月4日(金)に鹿児島県の指宿総合体育館・指宿白水館で行われました。小島さんが総文祭や、将棋を始めたきっかけなどについて話してくれましたので、ご紹介します。

1 全国高等学校総合文化祭の将棋部門の試合とは?

 総文祭の将棋部門では、どのように試合が行われるのでしょうか。
 団体戦・個人戦とも、予選は持ち時間10分、決勝トーナメントは持ち時間15分で行われます。持ち時間を使い切るとそこから秒読みが開始され、1手30秒未満の秒読みとなります。
 では、2日間で何試合行ったのでしょうか。
 「予選4回戦、決勝トーナメント5回戦、合計9試合(9局)です。1日目は、予選4回戦と決勝トーナメントの2回戦までの6局、2日目は、準々決勝・準決勝・決勝の3局指しました。とても辛かったです」と小島さん。なんと、この2日間で体重が5kg落ちたそうです。
 大沼教育長から、「集中力や持続力などいろんな力に加えて、体力も必要なんですね。9局指して、決勝で勝ったときの気持ちは?」と質問が。小島さんは、「優勝したときは実感が湧かなかったけれど、多くの方から祝福されて、優勝したんだという嬉しさと驚きが一気に押し寄せてきました。私一人だけの力で成し遂げたのではなく、皆さんに感謝しながら成果をかみしめています」と笑顔で答えてくれました。

「月に2回、福島駅に近いところにある『ふくしま支部』で師匠と対局するほか、オンライン対戦や詰将棋などで基礎的な練習をすることで、将棋の理解を深めています」と話してくれました。


2 将棋を始めたきっかけとこれから

 総文祭で将棋日本一に輝いた小島さん。ではいつから将棋を始めたのでしょうか。

 4歳頃に、NHKのEテレで将棋の番組をふと見て、ゲームにはまる感覚でかっこいいなと見入って、将棋を知りました。母が本将棋を買ってくれて、遊びがてらやってみたらはまって、母より強くなりました。そこで本格的な将棋をやってみようということになり、父が教えてくれました。
 将棋好きには、将棋を観るのが好きな「観る将(みるしょう)」の人と、指すのが好きな「指す将(さすしょう)」の人がいます。父は「観る将」で、観ているだけでもプロの感覚が身につくものなので、かなり強いです。父に勝つことができなくて泣いて、また挑んで泣いて、の繰り返しでした。

小島さんより(一部抜粋)

 4歳にして将棋にはまり、お父さんに何度も挑み続けた小島さん。今ではお父さんに「勝つ」そうです。
 小島さんは高校卒業後、大学に進学して情報理工学部で学ぶ予定。大学でも将棋で全国優勝を目指すとともに、将来は将棋AIや世界一の将棋ソフトを作ってみたいとのこと。「人生で悔いのない将棋を指すということが目標で、その目標に向かって精進していきたい」と力強く語ってくれました。


3 大沼教育長からエール

 今年の総文祭には福島県から163名の高校生が参加し、小島さんをはじめそれぞれが躍動。黒川会長からは、「総文祭に出場すること、そして同じことをやっている高校生との交流が、生徒を成長させます」とありました。また福島成蹊高校の校長先生からは、「本校は110周年を迎えましたが、過去にない偉業で、本校の歴史を新たに作ってくれました。今後も彼に続くような人材を輩出していきたい」とありました。
 大沼教育長からは、「総文祭での個人戦での優勝は、素晴らしい快挙で、何よりも将棋を楽しみ、生きがいとしてやっている子どもたちにとって力になります。文化芸術活動が盛り上がり、豊かになると、福島県全体の大きな力になります。感謝の気持ちを忘れずに精進してください」とエールが送られました。

「将棋の人口が増えて、小島さんの成果が後につながるといいね」と大沼教育長。

 福島成蹊高校の小島佑斗さん、総文祭将棋部門での優勝・文部科学大臣賞受賞、おめでとうございます。これからも目標に向かって突き進んでください!!

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