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福島大学と連携協定締結 「福島ならでは」の教育と「学びの変革」を推進する教育人材の育成を目指して

 令和5年9月7日(木)、福島県教育委員会は国立大学法人福島大学と「福島ならでは」の教育と「学びの変革」を推進する教育人材の育成に関する連携協定を締結しました。
 これは、本県教員志願者の多くを輩出する福島大学と県教育委員会との連携を強化することで、「教育コース」を導入する県立高校における特別プログラムの共同開発など、教員養成に関する高大接続事業及び養成・採用・研修の高度化を図ることを目的としたものです。

連携協定書に署名しているときの様子

 全国的に教員不足と教員志願者の減少が指摘される中、本県においても教員の確保について厳しい状況が生じています。
 
 現在、県教育委員会では「県立高等学校普通科における特色あるコース制」を導入し、「教育コース」導入8校(橘、安積黎明、福島東、郡山、葵、磐城桜が丘、相馬、原町)で大学等の教員と連携し、体験実習や講演会などを実施しています。しかし、体系的な教育プログラムの実施や入試等の制度的な面での大学との接続には至っていません。

 そのような中、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針2023)」中教審「質の高い教師の確保特別部会提言」において、「大学と教育委員会による教員養成課程の見直しや地域枠の設定」が盛り込まれました。

 第7次福島県総合教育計画において「学びの変革」を柱に掲げ、「福島ならでは」の教育を推進していくこととしている本県においては、福島の課題や特徴を把握した上で教育を進めることができる人材の確保が必要となっています。

 今回の協定締結により、高等学校の「教育コース」の内容充実と高大接続の強化を図っていきます。具体的な取組のイメージ(例)は以下のとおりです。

【具体的な取組のイメージ(例)】

〇教育コースを選択する高校生向けの特別プログラムの共同開発
〇教育コースを選択する高校生への大学授業の提供等、高大接続事業の実施
〇大学入試における地域教員希望枠の導入
〇教職課程履修者への教育実習先として地域課題探究を推進している県立学校の提供
〇公立学校教員採用候補者選考試験における大学特別選考の実施
(※現時点案であり詳細や具体的な内容は今後協議予定)

 高等学校教育から大学での教員養成、教員採用をシームレスにつなぎ、「福島ならでは」の教育を担うことができる教育人材の育成、確保に努めてまいります。


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