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「令和5年度食習慣、肥満等の健康課題に対応する食育指導者研修会及び学校給食担当者会議」を開催しました!

 福島県教育庁健康教育課では、令和5年5月23日(火)に「令和5年度食習慣、肥満等の健康課題に対応する食育指導者研修会及び学校給食担当者会議」を田村市文化センターで開催しました。この研修会は、保健福祉部、農林水産部、そして教育庁健康教育課の3部局が連携して実施しています。食習慣、肥満等の健康課題の解消に向け、食育を進める上での課題は何か、どのような取組を行っているのかについて共有することで、食育指導者の資質向上を図っています。また、学校給食関係者に対して、大量調理施設における衛生管理や地場産物の活用に関する講話なども実施しました。今回は、その内容についてご紹介します。

1 全体会

(1) 事業説明Ⅰ「教育庁健康教育課の事業について」教育庁健康教育課
  ・令和5年度食育事業について
  ・令和5年度学校給食に係る事業について
(2) 事業説明Ⅱ「GAP認証について」農林水産部環境保全農業課
(3) 事業説明Ⅲ「関係各課及び関係機関の食育事業について」
  ・保健福祉部健康づくり推進課
  ・農林水産部農産物流通課
  ・公益財団法人福島県学校給食会

 最初に、健康教育課から今年度の事業について説明しました。
 近年、子どもたちの食習慣の乱れや肥満傾向の問題などに加えて、新型コロナウイ ルス感染症などによる生活習慣への影響、体力低下や伝統的食文化の継承など、新たな課題に対応した食育の推進が必要となっています。「食育」は生きる上での基本。子どもたちが生涯にわたって心身ともに健康で生き生きとした生活を送ることができるよう、子どもたちや学校、地域の実態に応じて、教育活動全体を通して食育を展開していきます。

 次に、農林水産部環境保全農業課から「GAP認証」についての説明がありました。GAP( Good  Agricultural  Practices )とは、「よい農業のやり方」のこと。農産物(食品)の安全を確保し、より良い農業経営を実現するために、農業生産において、食品安全だけでなく、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組です。福島県は、GAP日本一を目指して、平成29年度から「ふくしま。GAPチャレンジ」を進めています。安全・安心なGAP認証農産物の学校給食での活用を進めることを通じ、持続可能な農業の後押しとなることが期待されます。

農林水産部環境保全農業課

 保健福祉部健康づくり推進課からは、食育事業などについての説明がありました。
 福島県では、平成25(2013)年に「第二次健康ふくしま21計画」を策定し、これまで食・運動・社会参加を三本の柱に、生活習慣の改善につながる様々な事業を展開してきました。また令和4年には、これまでの成果と課題、食をめぐる状況の変化を踏まえ、「第四次福島県食育推進計画」を策定しました。健康課題改善に向けて、関係者が一体となって、健全な心と身体を育むための食育推進運動を進めるとともに、環境との共生を踏まえた持続可能な食環境の整備や、食の安全・安心に関する知識の普及と理解の促進を図ります。毎年6月は「食育月間」、毎月19日は「食育の日」です。栄養バランスや食品ロス削減などについて、正しい知識を身につけ、おいしい「食」で元気になりましょう!

保健福祉部健康づくり推進課

(4)事例発表
  ・「学校給食に係る取組について」
    二本松市立安達中学校 栄養教諭
  ・「食への興味関心を高め、望ましい食習慣の形成を目指して」
    いわき市立小名浜第一小学校 養護教諭

事例発表 いわき市立小名浜第一小学校

2 分科会

・協議①「栄養教諭の派遣事業について」栄養教諭、各教育事務所指導主事
・協議②「県立学校給食業務について」県立学校の栄養技師及び栄養士

協議②「県立学校給食業務について」

 食育や学校給食についての事業説明を、関連する部局が連携して実施することで、参加者に広く情報提供することができ、理解を深めることができました。今後も3部局の連携を深め、生涯を通じた「つながり」のある食育を推進していきたいです。
 また、地産地消や食育に積極的に取り組んでいる学校の事例発表は、各学校での取組にも生かすことができる内容で、大変興味深いものでした。