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やれば伸びる どんどんチャレンジ 小高の子                          南相馬市立小高小学校


記事の概要


 本校は、令和3年度に小高区内にある4つの小学校(小高小、鳩原小、金房小、福浦小)が1つに統合され、新生小高小学校となって始まりました。震災前は約700人ほどの小学生が小高区内にいましたが、現在は87名で学校生活を送っています。昨年度の学校重点目標が「限界突破 やればできる 小高の子」とし、事あるごとに児童も限界突破を目指して頑張りたいと意気込む様子が見られました。
 今年は、昨年からの思いを引き継ぎ、限界を突破するためにもまずは挑戦していかないことには始まらない。そして、やった分だけ自分自身の力が伸びていくことに気がつけるように設定しました。その取り組みの一端について紹介していきます。

授業風景 

1 外国語活動

 小高小学校では、水曜日の昼休み前と金曜日の朝の活動の時間に、短い時間ではありますが、mpi松香フォニックスの教材を活用し、外国語学習に全児童が取り組んでいます。松香フォニックスは、英語の文字(つづり)と発音の関係性を学び、自分の力でいずれは読み・書きができるようになっていくための学習法です。児童全員が本気になって取り組んでいます。

フォニックス教材を活用して、水曜日の昼休みに活動しています。
発音の仕方を電子黒板から流れる音声を参考に練習します。
1年生から6年生まで、学年に応じたレベルで行っています。
児童も楽しくいきいきと活動しています。

2 プログラミング学習

 プログラミング学習において、一昨年から「あるくメカトロウィーゴ」を用いて学習を行っています。一人一台のロボットが割り当てられて、タブレットを用いてロボットを動かすプログラムを組みます。段階に応じてプラグラムの種類を増やしていき、左右前後に動き、片足立ちさせるためにどうしたらよいか班ごとになって考えました。

るくメカトロウィーゴがどんな動きができるのか教えてもらっています。
そこから児童がプログラミングを考えます。
タブレットを使ってロボットを指示通りに動かすためにはどうしたらよいか考えます。
Wi-Fiで動かせて、細かく動くことにびっくり。
うまく動かせなかったときは、班のみんなとロボットを
動かすためのプログラムをもう一度見直しています。

3 外部講師を招聘しての授業

 小学校に外部の講師を招き、キャリア教育の一環として外部からの指導をいただきました。どの授業でのお話も児童にとってはきらきら輝く内容であり、とても興味深く授業に臨んでいました。

沖縄より、現役のライフセーバーの方をお招きし、「ういてまて」を教えていただきました。
万が一のときにどんな動きをすることが大切か教えていただきました。
泳げないからこそプールが嫌いといっていた児童も、このように楽
しめる活動を通してその後のプール学習が大変意欲的になりました。
日本画家の方を招き、自分のセンスを生かした絵の描き方を教えていただきました。
筆や絵の具の使い方、色の上手な乗せ方についても教えていただき、目からうろこでした。
筆使いだけでなく、身の回りにあるものを使って絵を描けることにびっくり。

4 他の小学校との合同授業

 同じ市内にある大人数の小学校に学校ごと移動し、一緒の学級で学習を行っています。小高小は、1学級の人数も少ないため、どの児童も最初は大人数に驚く様子でしたが、大人数だからこそできる学習に一生懸命取り組んでいました。

児童が他の小学校の友だちと一緒に学習するだけでなく、先生方も指導にあたりました。
体育の授業では、大人数でできる活動を行いました。
少人数だとできない活動であり、児童たちは喜んで活動していました。

 小高小学校のホームページもご覧ください。