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福島県の地域医療に貢献できる人づくり

 県教育委員会では、令和6年7月6日(土)と同年7月13日(土)に、医師や看護職、保健医療職を目指す高校2年生を対象に、「メディカルセミナー」を実施しました。今回は、この事業やメディカルセミナーの実際の様子についてご紹介します。

1 「ふくしまの未来を医療で担う夢応援事業」とは?

 平成28年度から実施している本事業は、本県の医療従事者不足の現状を受け、医療の面で本県の復興に寄与するという使命感を育み、本県の地域医療に貢献できる人づくりを支援することを目的としています。

2 メディカルセミナー【医学】【看護】【保健科学】

 福島県立医科大学にご協力いただき、本県の医療の現状に関する講義や県立医科大で勤務する方の体験談、県立医科大学生との座談会、体験実習等を実施しています。
 今年度は新たに「保健科学」を実施し、「医学」「看護」「保健科学」それぞれのセミナーで医療職を目指す高校2年生が本県の医療について学び、考える機会となりました。
※ 今年度から普通科における特色あるコース制推進事業を兼ねて実施しています。

(1)7月6日(土)メディカルセミナー【看護】会場:福島県立医科大学

【左写真】講演「東日本大震災を経験して 今、伝えたいこと」
           公立双葉准看護学院  専任教員 古佐原範次 様 
【右写真】看護学部卒業生による体験談「私の歩む看護職の道」
     県立医科大学附属病院 看護技師 有田知優 様、江井美樹 様
午後は、同日に開催されたオープンキャンパスにも参加しました。

(2)7月13日(土)メディカルセミナー【医学】会場:福島県立医科大学

【左写真】特別講義「ロボット技術が切り拓く未来の医療~手術の新時代へ~」
  福島県立医科大学 医学部 消化管外科学講座 病院教授 門馬 智之 様
【右写真】県立医科大学学生との座談会「医大生と医療の未来について語る」
         福島県立医科大学 1年 増戸康仁 様、長谷川晃大 様
                  2年 小野真由 様、宍戸 愛茉 様
 午後は、同日に開催されたオープンキャンパスにも参加しました。

(3)7月13日(土)メディカルセミナー【保健科学】 会場:福島県自治会館

【写真】特別講義「言語聴覚士の役割と重要性~チーム医療の視点から~」
一般財団法人 脳神経疾患研究所附属南東北福島病院
                 神経心理科 副主任 鈴木 千恵 様             社会医療法人 秀公会 あづま脳神経外科病院
             リハビリテーション部 部長 志和 智美 様
 また、福島駅前キャンパスで同日に開催されたオープンキャンパスにも参加しました。

3 今年度のメディカルセミナーを終えて

 メディカルセミナー後の参加生徒からの感想には、「今まで東日本大震災の医療従事者の方から医療の面での体験談を聞いたことがなかったので大変感動しました」「私はまだまだなんだと痛感することのできた良い時間でした。私は勉強をなんとなくでしかできていなかったけど、先輩の話を聞いて、疲れていても辛抱強く机に向かうことの大切さを知ることができました」などとあり、生徒の今後につながることを感じることができました。