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福島県立伊達高等学校吹奏楽部 第1回定期演奏会「万里一空」~響け!伊達高サウンド~

 令和5年6月4日(日)に、福島県立伊達高等学校吹奏楽部が第1回定期演奏会を開催しました。
 伊達高校は、令和5年4月に保原高校と梁川高校が統合してできた学校です。旧 梁川高校には、近年は音楽部が、かつてはブラスバンド部や吹奏楽部が活動していたという音楽に造詣の深い歴史があります。旧 保原高校には、半世紀にわたり活動してきた吹奏楽部があり、これまでに48回を数える定期演奏会を開催してきました。
 今回の定期演奏会は、旧 保原高校から引き継ぐと第49回、伊達高校としては統合後初となる第1回定期演奏会。伊達市ふるさと会館で、新たな歴史を紡ぎました。

タクトを振るのは・・・

 定期演奏会のオープニングを飾るのは、伊達高校の校歌。初めて聴いた方も多かったのではないでしょうか。統合校と伊達市にゆかりのある方々が作詞と作曲をしてくださった、新しい校歌です。その校歌の指揮は・・・

 後ろ姿で分かる方は、かなりの伊達高校「通」。

 なんと、伊達高校の髙橋校長先生でした!!
 「新しい校歌をお披露目する」ということから、タクトを振るったとのこと(校長先生の専門教科は数学!)。貴重なシーンに、来場者の目が釘付けになっていました。
 Ⅰステージ(クラシックステージ)の2曲目は「ブルー・スプリング」。日本語に訳すと「青い春」で青春。まさに青春を感じさせる、軽快で爽やかなマーチが、「伊達高サウンド」とともに会場を駆け抜けました。
 3曲目は「エンジェル・イン・ザ・ダーク」。「闇から光へ、という相反する要素を取り入れた曲で、一瞬の響きや静寂などの展開に注目してください」との曲紹介もステキでしたが、何よりも演奏中にフルートの生徒が様々なパーカッションを担当!!一人何役だったのでしょうか?
 そして顧問の先生方も、生徒と一緒に演奏したり指揮をしたりと大忙し。指揮者の先生の他に、演奏をしている先生、どこにいるか分かりますか?

演奏している顧問の先生はどこでしょう?

ノリノリで笑いありのⅡステージ

 Ⅱステージは、各パートのソロが目白押しの、ノリノリの楽曲構成
 映画「スウィング ガールズ」で話題になった「Make  Her  Mine」、東京スカパラダイスオーケストラの楽曲でCMでもお馴染みの「Paradise  Has  No  Border」、2022年のJポップベストヒットメドレーの「J-BEST ’22」、一度聴いたら忘れられない陽気なメロディーの「マツケンサンバⅡ」、そして最後はしっとり聴かせる「ディズニープリンセスメドレー」。
 吹奏楽の演奏会の醍醐味といえば、ソロ担当者が立ち上がって奏でて、聴衆を魅了するところ。指揮者と生徒の「手拍子」コールに、会場も一体となって自然と体がスイング!!

トランペットとトロンボーンのソロがあったり
クラリネットのソロがあったり
サックスのソロがあったり
ユーフォニアムのソロなど、一人一人が主役!

 各楽器ならではの透明感のある柔らかな音色が、どこまでも伸びやかに響いていました。
 そして、いよいよ「マツケンサンバⅡ」。満を持して吹奏楽の前奏に続いてステージに登場したのが・・・

画像右側にご注目!!

 俳優の松平健・・・ならぬ、伊達高校の「マツケン」!
 踊りながらステージから降りて客席を回り、聴衆から握手を求められる様子は、まさに「マツケン」。
 ♪「サンバ ビバ サンバ」♪ 
 ♪「マ・ツ・ケ・ン サンバ~ オレ!」♪
 パワフルな歌声が、聴衆のハートを鷲づかみ。「アンコール!」の声も。「マツケン」のステージで、定期演奏会は最高潮に。演奏を何倍も楽しめる演出をしてくれた伊達高校3年の「マツケン」、そして共に演奏してくださったOB・OGの皆さん、ありがとうございました!

 今回のテーマは「万里一空(ばんりいっくう)」
 「万里一空」とは、宮本武蔵が長年の修行を経て到達した精神的境地を表した言葉だと言われていますが、今は、「一つの目標に向かって努力し続けること」という意味で用いられています。伊達高校の吹奏楽部員は現在13名。パートを一人で担当しているとは思えないほど、力強く、それでいて、曲から情景が浮かぶような繊細で柔らかな音色が印象に残りました。
 「一つの目標に向かって努力し、どこまで行っても一つの空の下にあるたくさんの人に伊達高サウンドを伝えていきたい」と、テーマに込めた思いを語ってくれました。

 伊達高等学校とOB・OGの皆さん、大空に響き渡る鮮やかなサウンドと楽しいステージをありがとう!
 ぜひ伊達高等学校のnote掲載記事と学校のホームページもご覧ください。