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【県北地区高校生対象】高校生meet up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ「第3回 製菓」を開催しました!第4回は11月2日 公務員(技術職)。参加をお待ちしています!!

 高校生にとって、「高校卒業後の進路をどうするか」は、人生を左右する大きなもの。就職しようか、進学しようか、進学するならどこで何を学ぼうか、将来の仕事はどうしようか・・・。
 そんな高校生のギモンに「ヒント」を提供するのが、「高校生meet  up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」。このワークショップは、地域で仕事や活動をされている「センパイ」社会人の方と座談会形式で交流することを通して、高校生が多様なキャリアを見つめ、自分の生き方や将来についての「ヒント」を得ることができるようにしています。

 ワークショップの第3回は「製菓」。10月27日(金)に二本松市市民交流センターで開催しました。ファシリテーターに福島学院大学教授の木村先生、講師に釜崎さん(パティスリーモモ)と長田さん(チーズケーキ工房&カフェ風花)のお二方をお迎えして、高校1年生4人が製菓の仕事についての話を伺いました。今回は、この第3回のワークショップの様子をご紹介します!

1 お菓子づくりに携わろうと思ったキッカケは?

 講師のお二方は、いつ、どのようなことがキッカケでお菓子づくりの道に進んだのでしょうか。

もともと物を作るのが好きで、高校1年生の頃は料理。だんだんとお菓子に   移り、高校卒業後はお菓子メーカーに就職しました。ある時、「おいしい!これを作りたい!」と思うお店のお菓子に出会い、弟子入りさせてもらいました。このお店と東京や神奈川で修業した後、二本松に戻り、自分の店をオープンさせました。

父が作るお菓子の企画やデザインなどに携わっています。高校生の頃はやり   たいことが決まらず、選択肢が多い大学に進学しました。大学1年生のときに震災があり、休学して家業を手伝うことに。視野を広げるため、県外で観光や地域おこしの仕事にも携わりました。今は両親が経営する雑貨店とカフェで幅広く運営に携わっています。

 「お菓子づくりを学びたい」場合、高校卒業後に洋菓子店に就職するか、または製菓の専門学校などに通う、という進路選択が多いかもしれません。しかし講師のお二方は、このどちらでもありません。進路について考えながら、自らどんどん行動することで道を切り拓いていくことが大事なのかもしれませんね。


2 「お菓子が好き」を仕事にするには、何が必要?

 スイーツを見ると、思わず笑顔がこぼれる。そんなことはありませんか?「お菓子づくりが好き」はもちろん、「スイーツで人を笑顔にしたい」という思いから、お菓子づくりの仕事に携わる方もいます。講師の方は、福島でケーキを作る良さの一つに、「お菓子を通して地元の魅力を伝えられる」ことをあげていました。では、「お菓子が好き」を仕事にするには、何が必要なのでしょうか。

まずは「おいしい!」「作ってみたい!」から。お菓子の仕事は、専門学校に行っても、行かなくてもできます。私は専門学校には行かずに、約10年間いろいろなお店でレシピを教えてもらい、失敗しながら学びました。お店を開くため5年間ほど経営なども学びました。
今、専門学校でお菓子づくりを教えていますが、専門学校時代は「楽しい」だけでいいと思います。だけど、働くと「楽しい」に「つらい」が入ってきます。学校で習ったことは当たり前で、その店ならではの道具の使い方などもあります。でも、「つらい」の上に楽しさがやってきます。できなかったことができるようになるのは楽しい。
なので、今は「楽しい」だけでいいです。製菓学校でもお菓子を作りたい気持ちが強い生徒が伸びます。現場に入ったときには、「これが、あのつらさか」と思って頑張って!

センスを磨くこと。いろいろなケーキを見て、食べて、蓄積することが大事。食べ物だから食べてしか勉強できない。ショーケースを見るだけでもいいので、良いものに触れること。

 「お菓子の仕事につくのに必要な資格はありますか?」との質問には、製菓衛生師の資格があれば就職のときに役にたち、お店を開くときには必要ですとのこと。
 製菓衛生師の資格は、専門学校にいけば取得でき、いかなくても実務経験3年で試験に合格すれば取れるそうです。

見た目でも楽しませてくれるスイーツ。フラワーアレンジメントの本で、色のバランスなどを学んでいる方も多いそう。「図書館で借りて勉強するのもいいですよ」とのこと。講師の方から、一つ一つ材料などを丁寧に説明いただいた後、みんなでおいしくいただきました。          


3 お菓子づくりの仕事の流れ ~商品開発から販売まで~

 お店が開店すると同時に、季節に合わせた色とりどりのスイーツがショーケースの中から出迎えてくれます。そこで、お菓子屋さんの1日の流れや商品開発などについても聞いてみました。

私は朝4時にお店に入り、まずはプリンやシュークリームづくりから。その後、ケーキの土台や焼き菓子を作ります。すべてその日の手作りです。
なお、早番、遅番もあるので心配しなくても大丈夫ですよ。
クリスマスケーキは6月頃から考え始め、試作を繰り返して10月上旬までに決めます。

看板商品のチーズケーキの開発には約1年かかりました。有名店のものをいりろ取り寄せて、試食してやっと今のチーズケーキにいたりました。シンプルだけどご褒美感がある商品。地元のチーズやミルクを使い、お客様に響く商品開発をしています。

「季節によって忙しさは違うの?」の質問には、クリスマスからゴールデンウィークまで忙しく、なかでも3月が一番忙しいのだそう。ホワイトデーや卒業式など様々なイベントが重なるからだそうです。逆に観光地のお店では、夏や秋などの観光シーズンが最も忙しいそうです。      

 「お手本がないと作れない。どうしたら新しいものが思いつくの?」との質問には、「新しいアイデアは模倣と模倣の組合せ。模倣が増えていけば新しいアイデアになる。真似することで手がついてきます」とのこと。 
 木村先生からは、「お菓子づくりも『守破離(しゅはり)』(※)ですね」とのコメントがありました。奥が深いです。

(※)守破離(しゅはり):日本の芸道・芸術などの修業の段階
【守】師の教えを忠実に守り、身につける段階
【破】他の師の教えにも触れ、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階
【離】一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階 

4 座談会形式とは?

 講師の方を囲み、ほのぼのとした温かい雰囲気で、高校生からの素朴なギモンに講師の方が答えるという形式です。
 その道を選択した人だからこその「その気持ち分かる」という、いわば高校生の皆さんの応援団のような方々です。始まってしまえば、あっという間の90分です。

5 第4回は公務員(技術職)

 「高校生meet  up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」の第4回は公務員(技術職)。11月2日(木)に Fukushima - BASE(福島学院大学の隣)で開催します。県庁の農業職、土木職のお二方から 「ホンネ」の話を伺うことができる、またとない機会です!!
 就職する時期が高卒なのか、大卒なのかにかかわらず、県北地区の高校生、ぜひ参加してみよう!!

第4回 公務員(技術職)
 開催日:令和5年11月2日(木)
 時 間:17:15~18:45(受付開始17:00~)
 場 所:福島市(Fukushima - BASE)
 対 象:県北管内の高校生 先着12名
 講 師:菅野孝盛(農業職)
     瓜生健人(土木職)

 その道で働いている方からの話を通して、自分の進路について考えることのできる機会です。下のチラシの二次元コードまたは下記のフォームからぜひお申し込みください!!


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