ふくしま教育通信2024年4月号 編集後記
着任の御挨拶 ~対峙~
堀家前教育総務課長よりバトンを受け取りました、柾木と申します。小中高校時代まで福島市で過ごし、この度、文部科学省より地元へ戻ってまいりました。
久しぶりに住む福島の風景は、福島駅前、国道4号線沿い、お世話になった学校など、だいぶ様変わりしています。一方で、目前にそびえ立つ信夫山の荘厳さやそこにある安心感、春めいた頃に感じる空気の匂いなど、変わらないものもあり、穏やかな気分で4月を迎えることができました。
今年3月に内示をいただき、ありがたいことに異動情報を耳にした友人からは、たくさんの「!」マークとともに、歓迎の連絡を頂きました。そして何より驚いたのが、高校時代の恩師(現在は県内の高等学校長)からもご連絡をいただいたことです。
新しい環境でのスタートを目の前にして、恩師が職員室の卓上に飾っていた言葉、「対峙」を思い出していました。最近、先生たちの間で大事にしている言葉、として教えられた言葉です。当時、高校生の私には耳慣れない言葉であったのですが、勉強と部活で精一杯であった自分にとって、相対するものに向き合う、というこの言葉によって、一度立ち止まって、「自分は何をしたらよいのか、何をしたいのか」と考えるきっかけとなったのを覚えています。(「タイジ」という響きが気に入ったというのもありました。)
新しいこと(施策)には、課題がつきものです。
学校現場においては、個に応じた学び、協働的な学び、探求的な学びを充実させるべく、日々課題に対峙しています。これからは、急激な社会の変化の中で、個性を活かしながら、対話と協働を通して、社会・地域を創造していく力を身につけることが求められます。こうした社会に対応していけるような学びの環境となるよう、皆様のご協力を得ながら、日々「対峙」し、邁進してまいります。
また、改めての宣伝にはなりますが、本noteでは、諸課題に「対峙」している学校関係者の方々のご努力の跡がたくさん掲載されています。ぜひ、お目通しいただけますと幸いです!
これからもまた、懐かしい出会い、新しい出会い、様々な出会いがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
福島県教育総務課長 柾木 渉