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第12回特別支援学校作業技能大会が開催されました!(その3)

 7月31日(水)、ビッグパレットふくしまにて、県内の特別支援学校19校から203人が参加し、4つの作業技能検定(ビルクリーニング、喫茶接遇サービス、パソコンデータ入力、店舗販売)や作業製品品評部門、あん摩・鍼施術品評部門などで、日頃の学習の成果を競い合いました。
今回は、ビルクリーニング、作業製品品評やプレゼンテーション、来場した方々の感想などについて、ご紹介します。

<ビルクリーニング>

 ビルクリーニングは、ダスター部門、モップ部門、テーブル部門、フルエントリー(ダスター→モップ→テーブルの順に行う)の部門に分かれ行われます。決められた時間内に、それぞれの部門で30~40ある評価項目(フルエントリーはその合計)を踏まえ、64名の選手が清掃技術を競い合いました。

<出場した生徒の声>
緊張感を味わいながら作業技能大会に参加できました。清掃する際には、ここで学んだことを生かしたいです
・もっときれいにできるように、技術を高めていきたいです
・競技開始直前に手順を忘れて焦りましたが、自分を信じて最後までやり遂げることができたと思います。

<作業製品品評・プレゼンテーション>

 作業製品品評では、布・織物製品部門、革工製品部門、紙工製品部門、手工芸製品部門、木工製品部門、窯業製品部門の合計64点の出品があり、普段の学習で作った製品の技術を競い合いました。また、各学校が製品のプレゼンテーションを行い、自分たちで作った製品の良さをアピールしました。

<出場した生徒の声>
・たくさんの人の前で話したり、発表することが多くなったりするので、挑戦することが大切だと思いました。
・他の学校の製品を見て回りました。美しいと感じた製品が何個かあり、楽しかったです。
・他の学校の製品を見て、レベルが違うことに僕は驚きました。いろいろと学びました。
・プレゼンの資料を自分で作ったので、今後も自分で作りだしたものを、たくさんの人に伝えたいです。

<来場者の声>

・まじめに一生懸命に取り組む姿に感動しました。きちっと仕事に向き合い、プロとして活躍できると思いました。(企業)
・一人でも多く雇用できるように、企業として取り組んで参ります。(企業)
・感動しました。一般企業に広く周知していきたいと思います。(関係機関)
・慣れた手つきで作業する様子を見て素晴らしいと思いました。現場実習を実施させてほしいです。(企業)
・緊張感が伝わり、真剣に取り組んでいる姿が素晴らしかった(保護者)
日頃からの積み重ねをしていることが実感できました。達成感にあふれる表情を見ることができました。(保護者)
・このような大会があることを初めて知りました。特別支援学校の取り組みを知ってもらうために、この大会を広めていきたいと思います。(学校関係者)
・できることをさらに伸ばし生徒の可能生を引き出す先生方の指導に敬意を表します。(学校関係者)
 
など、多くの好意的な意見をいただきました。
大会を通じて、生徒たちの自立と社会参加に向けた力が育まれるだけでなく、地域社会における障がいのある方への理解が深まり、共に生きるための土壌ができればと考えています。

<支援をいただいた皆様へ~生徒の声~>

 最後に生徒たちは、この大会にご協力いただいている「東日本大震災子ども支援基金」に対して、次のような言葉がありました。

寄附金のおかげで、自分の力を発揮することができました。ありがとうございました。
・支援をしていただきありがとうございます。企業にいけるように頑張っていきたいです。
私たちの将来のために、この大会を開催していただきありがとうございます。

 たくさんの感謝の言葉がありました。
 この大会を通して、様々な意味で生徒は大きく成長し、羽ばたこうとしています。これからも、生徒たちを応援できるよう大会を継続していきたいと思います。