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デュアル実習はじめました                         福島県立四倉高等学校

 福島県立四倉(よつくら)高等学校は、いわき市の最北に位置する県立高校です。本校では今年度の2年生より「デュアルコース」という新しい選択コースを設定しました。デュアルコースを選択した生徒は、週に1回企業等の現場で実際に働きながら学びを深めていきます。今年度は、2年生59名中20名がチャレンジしています。また、本校は地域に根ざした教育の一環として、四倉夏まつりのねぶたの作成や、海に近いことを利用した授業などを行っています。

1 今年度から始まったデュアル実習

 「デュアル」とは、ドイツ語で「並行して行う」という意味です。デュアルコースでは学校での学習と並行して企業等での体験的な学習を行います。実習の日は学校に登校せず、企業等の職員の方々から、社会人としての心構えや、働くために必要な知識・技能などについて直接学ぶことにより、体験的に学びを深めていきます。
 4月に初めてのデュアル実習調印式を行い、34の企業等・学校・生徒で実習の協定を結びました。なお、 ご協力いただいている企業等はこちら  です。ありがとうございます。
 調印式の翌週からは、早速それぞれの協力企業で接客や梱包、機械操作などの実習が始まりました。

デュアル実習調印式の様子
いわき駅前の飲食店でパフェ作り
広野の工業団地で実習
四倉名産のトマトを梱包中

2 四高ねぶたの制作

 四倉地区の夏祭り「四倉ねぶたといわきおどりの夕べ」に、四高ねぶたとして四倉高校のねぶたを出しています。

令和4年度 四高ねぶた「風神ヨツバサイ」

 新型コロナウイルス感染症の影響で、令和2年から祭りは中止となってしまいましたが、令和4年度はねぶたの展示だけでも行おうと、3年ぶりにねぶたの制作を行いました。令和4年度はせっかく四高ねぶたを復活させるので、高さ約2.5m、幅・奥行きが約3mの大作に挑戦しました。モチーフのヨツバサイは、本校文化祭「四葉祭」のキャラクターとして昔から愛されています。頭に本校の校章である四つ葉が載ったかわいいサイです。

骨組みの作成

 木材で土台を組み、針金をタコ糸で縛って骨組みを作ります。

墨入れと彩色

 染料は本場青森から取り寄せています。顔料を使った絵具では表現できない美しい発色です。

ろう書きで模様を付ける

 熱いうちに手早く筆を動かさないと、和紙にろうが浸透してくれません。

完成!

 今年度は、規模は縮小するものの、お祭りが4年ぶりに開催されるということで四高ねぶたの制作が始まりました。昨年はコロナを吹き飛ばす風神だったので、今年は四倉に活力を与える雷神をモチーフにしたねぶたになる予定です。
 今年の四高ねぶたも期待して待っていて下さい!

今年のねぶた。図面を実寸に拡大

3 歩いて海まで行ける学校

 四倉高校は四倉海岸から1㎞程の位置にあり、15分程度歩けばもう海です。そのため、体育や理科の授業で海まで行くこともあります。理科では海水を採集し塩分濃度を調べる実験を行いました。

海水採取の様子
ペットボトルに入れて持ち帰る
海水を蒸発させて塩を取り出す

 部活動などの練習で活用することもあります。

バスケ部 砂浜ランニング

 ここには書ききれない学校の行事などもありますので、ぜひ学校のHPと公式noteサイトもご覧ください。