地域と連携した特色ある教育活動 会津若松市立第二中学校
学校の概要
本校は、鶴ケ城(若松城)の北側玄関口に位置し、会津藩家老 田中玄宰(たなか はるなか)の屋敷跡に校舎が建てられています。創立昭和22年の歴史と伝統を誇る市内有数の中学校です。
平成3年には、新校舎が完成し、会津若松市では初めての教科教室型の学校として授業を進めています。北校舎と南校舎の2階には、渡り廊下ならぬ渡り橋「飛翔橋」が架けられております。校舎全体に木をふんだんに使うなど、城下町を感じさせる建築となっています。
現在、特色ある取組としては、会津若松市の基本方針に基づいた、地域等と連携した教育活動があげられます。会津若松市を学びのフィールドとした探究学習、地域と連携した会津伝統野菜の栽培、地域行事への全員参加(会津絵ろうそくまつり等)など様々なことに取り組んでいます。また、キャリア教育との関連を図りながら、AiCTコンソーシアム内の複数企業の協力を得て探究学習を展開しています。
1 AiCTコンソーシアムと連携した探究学習
これからの予測困難な時代の担い手となる生徒たちに、身に付けてほしい資質・能力(特にコミュニケーション能力、協働する力、課題解決力、主体性、地域愛など)の育成を目指し、「総合的な学習の時間」を使い、全学年で「地域探究学習」を取り入れています。学校全体として取り組むことで、資質・能力を系統的に育成したいと考えています。
プログラム作成から実施について、AiCTコンソーシアム内の多くの企業の方々にご協力いただいています。
まだ始まったばかりということもあり、担当者も教員もプログラム作成には試行錯誤しながら取り組んでいます。それぞれが探究しながらよりよいものを作り上げていければと考えています。
また、AiCTコンソーシアム内の企業の皆様には、キャリア教育でもお世話になっています。
2 会津伝統野菜の栽培
技術の時間に2年生が、会津伝統野菜(余蒔きゅうり、かおり枝豆、会津丸茄子等)を育てています。この活動には、地域の方に多大なるご協力をいただいております。座学に加え、畑作りや種植え、そして収穫までの実践を通して、専門的なご指導をいただきながら取り組んでいます。
収穫した野菜はとても美味しく、地域の食堂や近所の方々に提供しており、生徒が作った野菜を毎年楽しみにしている地域の方もいらっしゃいます。
この活動を通して、生徒たちは会津伝統野菜に関心をもち、職場体験で「農業」を選択したり、地域探究学習で「会津伝統野菜をもっとメジャーにするには?」といった課題設定をしたりしています。
3 会津絵ろうそくまつり(地域行事)への参加
会津伝統的工芸品の1つである「会津絵ろうそく」。その魅力を知ってもらおうと、毎年2月に鶴ヶ城本丸等で「会津絵ろうそくまつり」が開催されています。そして、その絵ろうそくまつりを盛り上げるのが、本校2~3年生が制作した銅製のあんどんです。あんどんの中で揺れる絵ろうそくの炎は、とても美しく、幻想的な風景が広がります。
あんどん制作は、美術の時間に、2学期後半から取りかかります。制作する生徒の様子は真剣そのもの。それぞれ、素晴らしいデザインのあんどんを完成させています。
絵ろうそくまつり当日は、保護者の方も生徒の作品を見学に来てくれます。
本校のHPもご覧ください。