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1人1台端末で学校が変わる!

 2019年12月に文部科学省から「誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境の実現」、「これまでの教育実践とICTのベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す」ことを目指して、「GIGAスクール構想」が打ち出され、2020年以降のコロナ禍も相まって一気に学校のICT環境の整備が進みました。児童生徒の1人1台端末の整備も進み、授業のスタイルや子どもたちの学びの方法も変化しています。 

 今回は文部科学省のyoutubeチャンネルに投稿されている「1人1台端末で学校が変わる!GIGAスクール構想 1人1台端末の日常的な活用」を紹介します。
 動画はそれぞれ20分ほどの長さで、「小学校編」「中学校編」「高等学校編」と校種別にアップされており、校種ごとにICT活用先進校における「ICT活用事例」等が紹介されています。各学校でiPad・Windows端末・Chrome端末のいずれを利用していても、参考になる授業実践を見ることができます。また、動画で紹介されているアプリと同じものを使っていなくても、何をどのような目的で活用しているのか、参考にすることができます。

 動画の中で全校種に共通して述べられている「キーワード」をまとめてみました(※「キーワード」の用語説明ではありません)。
・「他者参照」
 クラウドを活用し、子どもたち同士が端末で学習している進捗状況を相互に閲覧できるようにすることで、子どもたちに新たな気づきがあったり、得手不得手のギャップを埋めてあげたりすることができる。
「アウトプット」
 1人1台端末の活用により、子どもたちのアウトプットの機会を大幅に増やすことが可能になった。子どもたちはアウトプットを意識してインプットするようになるので、インプットの質も向上する。また、意見を発表するのが苦手な子どもたちの考えや意見も把握できるようになる。
・「ファシリテーション」
 ICTを活用すると、子どもたちは自分で情報ややり方を見つけて学習を進めていくようになる。また、「ノートとペンを使うのか、情報端末を使うのか」、「先生に相談するのか、友達に教えてもらうのか、自分で調べるのか」等の学び方を自分で選択し、課題に適した学び方を選択できるようになってくる。教員の役割としては、全員に一斉に教える"Teacher(ティーチャー)"から全員の学びに伴走する”Facilitator(ファシリテーター)”になることが求められる。

 
 これらのキーワードはICTを授業で活用していく利点の一部ですが、文章で読んでみるとハードルが高いと感じる面もあるかもしれません。しかし、この動画で出てくるどの校種の先生方も「最初は教員も子どもたちも失敗がたくさんあった。毎日の活用の中で、一緒に成長していく。」と言っています。決して難しいことばかりではありませんので、「やりたいこと」と「ICTを使った時の利益」が合致した時に、ICT活用を進めていきましょう。

「1人1台端末で学校が変わる!GIGAスクール構想 1人1台端末の日常的な活用」(文部科学省/mextchannel)


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