祝卒業!~輝かしい未来に向けて出発進行~
今日3月13日は県内の公立中学校の卒業式。卒業生たちは新たな世界への不安と期待を感じながらこの日を迎えたことでしょう。そんな卒業の日にちなんだエピソードを一つ。
3月1日の朝、普段どおり利用する駅に着くと、いつもと違う華やいだ香りが。その香りに引き寄せられて行ってみると、人の背丈をはるかに超えた桜をはじめとする春の花々が飾られ、駅を利用する急ぎ足の人たちも立ち止まって見ています。
その脇には駅員さんからの心温まるメッセージが添えられていました。
なるほど、この日は高校の卒業式。普段どおり駅を利用する卒業生は、どんな思いでこのメッセージを読むんだろう。3年間の電車通学。楽しい思い出も、切ない思い出もあったでしょう。特に今年の卒業生は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた学年。本来なら電車の中での友人との楽しい語らいも感染予防で制限を余儀なくされ窮屈な思いもしたことでしょう。そんな高校生たちを、駅員さんたちはいつも温かく見守ってくれていたのですね。
生花は下車した福島駅にも飾られていました。
実は、卒業に寄せたこのプレゼントは福島県園芸課のプロジェクトの一環。(https://twitter.com/FukushimaEngei)卒業生の皆さんの思い出となる日をふくしまならではの花でお祝いしようと、福島駅、郡山駅、新白河駅、会津若松駅、会津田島駅、原ノ町駅、いわき駅の7カ所に花を飾ってくださったそうです。
「咲く」という漢字はもともと「口をほころばせて笑う」という人の姿を花の開花になぞらえたところから生まれたものだそうです。今ごろ、県内各地の中学校で、マスクのない笑顔の「花」を咲かせた卒業生の姿が見られていることでしょう。(執筆:教育総務課 吉田洋子)