令和7年度に郡山高校に「探究科(仮称)」を設置します! 郡山高校の学科改編について(その1)「探究科って何を学ぶ学科?」
令和4年1月に公表した「県立高等学校改革後期実施計画」で、郡山高校英語科を学科改編し、新たに「探究科(仮称)」を設置する計画を発表しました。その後、慎重な検討を重ね、地域のみなさんへの説明の時間を十分に確保し、より一層魅力ある学校にするため、設置時期を令和6年度から令和7年度に変更することとしました。
今回は郡山高校学科改編に関する記事の第1回目として、そもそも「探究科」とはどういう学科で、何を学ぶ学科なのか、Q&A方式で説明したいと思います。
Q1 探究科とはどのような学科ですか。
探究科とは、学科の学びの中心に探究活動を置く学科です。「探究型学習」に多くの単位を割り振るなど、他の学科と比べ、より深く、より幅広い探究活動を展開していく学科です。
Q2 探究型学習とはどのような学びですか。
「探究型学習」とは、各教科で学んだ基本的な知識や技能を活かしながら、自ら課題を見つけ、主体的・協働的な学びを通して、課題に対する解決策を見いだしていく学習活動のことです。学習の一連の流れとして、以下の図のように、「課題設定」「情報収集」「分析・整理」「まとめ・表現」の4段階に分けられます。このサイクルは、1年単位の場合もあれば、3年間を通して一つの課題を探究する場合もあります。
自分で疑問に感じたことに、とことん向き合う学びが探究型学習と言えます。
Q3 なぜ今、探究科を設置するのですか。
令和4年度より施行されている新学習指導要領において、探究学習が重要視されていることからも分かるように、技術革新やグローバル化など急激に変化する予測不能な社会において、主体的に課題を見つけ、他者と協力しながら解決策を見いだしていく「探究力」が強く求められています。
Q4 探究科ではどういう力が身につきますか。
探究活動を通して、次のような力を身に付けることができます。こうした力は、現代の急激に変化する社会の中で必要とされる力です。
Q5 探究科での学びでも大学に進学することができますか。
現在の大学入試は、従来の学力や知識を問う一般入試だけでなく、総合型選抜入試に代表されるような「何をどのように学んできたか」を重視する入試、つまり高校時代の「探究活動」を問う選抜方法が増加してきています。多くの大学でこうした選抜方法を導入しており、この流れは今後も加速していくとされています。
3年間を通して、思考力、判断力や表現力に加え、協働的に学ぶ力、情報を分析する力などを身につけられる探究科での学びは、これからの大学入試により適しています。
探究型学習は現在の最先端の学びであり、そうした学びを学科の中心に置いているのが、探究科です。
次回は、郡山高校探究科の特色について説明したいと思います。