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ひらけ!地域の可能性            ~令和5年度ふくしま高校生社会貢献活動コンテストを開催しました~

 令和5年9月9日(土)に、福島市にある自治会館3階大会議室で「令和5年度ふくしま高校生社会貢献活動コンテスト」の本選を開催しました。ボランティア、復興、語り部活動、国際交流、まちおこし、製品開発など、高校生が主体となって行っている地域課題探究活動や社会貢献活動についてのコンテストです。今回は、このコンテストの本選の様子をご紹介します!!

1 社会貢献活動コンテストの目的

 福島県は、少子高齢化をはじめ、震災からの復興・創生、廃炉、風評と風化の問題など、日本のさまざまな課題が先鋭化している「課題の先進地」。
 このような福島県だからこそ、地域課題の解決に向けた学習活動が盛んに行われています。開会にあたり、大沼教育長から次の言葉がありました。
 「本コンテストでは、地域をフィールドとした探究的な学びを対象とし、高校生ならではの視点をいかした社会貢献活動について、評価・顕彰と、県内外への発信を行っています。未来を担う高校生が積極的に行動し、たくましく成長している姿を発信することは、県民一人一人の地域に対する誇りである『シビックプライド』を高めることにもつながると信じています。」
 福島県教育委員会では、高校生の地域課題探究活動や社会貢献活動を支援することを通して、将来、本県の復興に貢献する人材を育成しています。

社会貢献活動コンテスト本選に参加した高校生を激励する大沼教育長

2 本選開催!

 6月下旬から7月中旬までの応募期間に、県内の高校生から魅力あふれる活動が多数エントリーされました。
 エントリーされた活動の中から、書類審査を勝ち抜いた12グループがプレゼンテーションを行いました。どのグループも、積極的な姿勢と、地域の方々と協力して地域社会を良くしようという気持ちが前面に出ている発表でした。

発表のトップバッターは「白河鉄道 BIG 4」。ジオラマ作成についてのプレゼンテーションの様子。
休憩時間の一コマの様子。プレゼンテーション後も、高校生の活動への熱い思いは止まりません!
左は「白河鉄道 BIG 4」。作ったジオラマを手に、大沼教育長と福島大学の田中副学長に説明。 
右は「3.11未来への希望」。震災を伝える語り部活動について桜の聖母短大の二瓶元教授に説明。

 午後には審査員の先生方との質疑応答です。審査員の方々の鋭い質問に戸惑うこともありましたが、プレゼンテーションでは説明しきれなかった部分を詳しく説明していました。

質疑応答の様子。「今後の活動はどうするの?どのようにPRするの?」など継続に向けての質問も。

3 最優秀賞に輝いたのは石焼き芋!

 令和5年度のふくしま高校生社会貢献活動コンテストで最優秀賞に輝いたのは、「本宮高校『総合的な探究の時間』はたらく【石焼き芋班】」です。この活動のコンセプトは「日本一美味しい焼き芋を作り本宮市を盛り上げ、本宮をもっと好きになる」です。
 石焼き芋に適したさつまいもの選定から始まり、焼き窯を調達したり、芋の甘みを最大限引き出す調理法を習得したりするなど、高校生が主体となった活動が展開。高校生だけで解決できない場合には、地域の方々の協力が欠かせません。焼き窯やそれを運ぶためのリアカーの製作、芋の焼き方の講習や焼き窯の搬送など、地域の方々の協力のもと、高校生は販売実習に臨み、石焼き芋は大好評!!
 石焼き芋をとおして本宮市を盛り上げていく。地域と一体になって展開された活動が最優秀賞に輝きました。

本宮高校の発表の様子。釜&リアカーの総重量は400kg!これを運んで、雪の降る日も公園などで販売。利益は考えず、福島県産のさつまいもを使用するという地産地消で地域を盛り上げました。 

4 他にも魅力的な活動がたくさん!

 最優秀賞の活動をご紹介しましたが、ほかにもたくさんの魅力的な活動が発表されました。優秀賞など各賞が決まりましたので、ここで紹介します。

優秀賞
・アスパラ(学校の枠を超えたグループ)
・いわき湯本高校遠野校舎 A New Breeze from 遠野
・白河鉄道BIG4(学校の枠を超えたグループ)
入選
・会津支援学校高等部作業班に分かれた学習「クリーン班」
・あさか開成高校 3.11 未来への希望
・あさか開成高校 Lake Inawashiro is No.1
・ありがとうを伝えよう実行委員会(個人)
・いわき湯本高校 生徒会
・平工業高校 生徒会
・田村高校 みはる助っ人隊
・ふたば未来学園高校社会起業部
福島大学アドミッションセンター長賞
・あさか開成高校 Lake Inawashiro is No.1
・ありがとうを伝えよう実行委員会(個人)
・平工業高校 生徒会
社会貢献賞
・本選出場の全グループ

アスパラ(学校の枠を超えたグループ)。活動は「備えるキャンプそなキャン」。防災意識を
高め、自分の身は自分で守れるよう、公園を利用して参加者に防災グッズの利用体験を実施。
いわき湯本高校遠野校舎 A New Breeze from 遠野「思いをつなぐ遠野和紙継承活動~遠野校舎から本校舎へ~」。遠野和紙で卒業証書を作ってきた活動を、学校統合後はどう継承していくか発表。

5 コンテストの様子をぜひご覧ください!

 10月4日(水)20:54から、福島テレビの「キビタンGO!」でこのコンテストの様子が放送される予定です。
 また、「ふくしま学びのネットワーク」ホームページに、全てのグループの発表動画が掲載されます。高校生ならではの視点によって、地域の課題が新たな創造を生む「可能性の地」へと変わっていきます。動画は今秋公開予定ですので、ぜひご覧ください。

ふくしま学びのネットワーク ホームページ

※ふくしま学びのネットワークはこちら。↓↓

 今年度も、県内の高校生から魅力あふれる活動が多数エントリーされました。ありがとうございました!!

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