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全日制・定時制各科の取り組み 福島県立福島工業高等学校



記事の概要

 本校は、1948年4月に開校した新制高等学校「福島県立信夫高等学校」を前身とし、1957年に全日制と定時制の課程がある「福島県立福島工業高等学校」となりました。2023年に創立75周年を迎え、多くの卒業生を輩出し各方面で活躍しています。
 本校は、地域になくてはならない工業高校として、学力の向上、技術・技能の習得、資格取得、部活動、ものづくりなどの教育活動を通して、生徒の様々な夢実現を目指しながら、将来のスペシャリストとして必要な工業の専門的な知識や技術・技能の取得を図る教育に取り組んでいます。
 明るい未来を切り拓いていくために、課題に果敢に挑戦できる、希望と笑顔に満ちあふれた豊かな人間性・社会性を備えた、心身ともにたくましい実社会で通用する人材の育成を目指しています。
 全日制・定時制各科の取り組みを紹介します。
 

機械科   目指せスペシャリスト

 『実社会で通用する人材の育成』を目標に掲げて専門教育に取り組んでいます。
 各種国家資格の取得とともに自己研鑽の目的で各種大会に出場し、より高度な技術技能を身につけています。

県高校生ものづくりコンテスト
旋盤作業部門 優勝 (2024東北大会出場)

令和5年10月12日(木)~13日(金) 「ポリテク福島」
・大会では、緊張感溢れる中、練習の成果を発揮出来ました。
東北大会に向けて今後も前向きに取り組んで行きたいと思います。

溶接部門 団体優勝

令和5年11月2日(木)「ポリテク福島」
・溶接の技術向上に向けて、日々の練習の中でみんなで話し合いながら
レベルUPすることが出来ました。 溶接への興味がより高まりました。

全日本ロボット相撲大会全国大会出場

令和5年12月9日(土)~10日(日)両国国技館
・全国大会では、レベルの高い他校のロボットをみて驚きました。
 これからもより高い技術の習得に励んでいきたいと思いました。

〇全日本ロボット相撲大会全国大会 5年7月17日(月)イオンモール名取高等学校ロボット相撲選手権北海道東北選手権 ラジコン型 第3位
〇全日本ロボット相撲大会東北地区予選会 高校生の部 ラジコン型 第3位令和5年10月15日(日)宮城県工業高等学校
〇高校生ロボット相撲大会全国大会令和5年11月23日(木)ビックパレットふくしま

本田宗一郎杯Hondaエコマイレッジチャレンジ2023全国大会

令和5年9月10日(日)「モビリティリゾートもてぎ」
グループⅡ(高校生クラス)第14位 
記録:ガソリン1ℓあたり 779.216.360km 走行

2023 World Electric Vehicle Challenge in NATORI

令和5年9月17日(日)「名取市サイクルスポーツセンター」
WEMジュニア (高等学校クラス)第6位 記録:19周回

・先輩達の燃費記録を超えるために仲間とともに1年間、努力してきました。
この大会では、学校の授業だけでは学べない貴重な体験が出来ました。

建築科   令和5年度県工建築科の1年間

 地域になくてはならない工業高校として、未来を担う技術者を育成する専門教育に力を入れています。地元企業や地域社会と積極的に連携を取り、新技術に対応できるエンジニアとしての態度と、空間を設計する芸術的感性を備えた建築実務者の育成に努めています。建築科は人間の生活空間を設計する幅広い領域を学習しますが、年間を通して行っている様々な事業や活動の一部をご紹介します。 
 
2級建築施工管理技術試験 
 3年生38名が受検し、前期24名、後期7名、合計31名が合格しました。4月から検定日当日まで、授業時間や放課後も利用し、集中講義を行いました。
 
中学生一日体験入学
 8月2日、約400名の中学生が体験入学で来校しました。建築科では、実習作品の展示や技能士・競技大会の課題実演を実施しました。

現場実習(インターンシップ)

7月下旬、建設業協会様、市内建設会社様のご協力を頂き実施しています。
今年度は、2年生30名が参加しました。

高校生ものづくりコンテスト東北大会

8月8日、9日、木材加工部門が秋田県秋田市で行われ、
3年生浦山 倭君が第2位になりました。

重機運転特別講習

小型車両系建設機械講習
フォークリフト運転講習

下旬、小型車両系建設機械とフォークリフトの運転特別教育講習を実施しました。

現場見学(1・2年生)

二年生
7月12日 伊達市「伊達市立伊達小学校」
一年生
11月9日 西郷村「太陽の国 かしわ荘」  浅川町「浅川町立浅川小学校」   
    

異校種連携授業

梁川小学校
折り紙建築作品
吾妻中学校

小学生、中学生が来校し、実習を行いました。折り紙建築に取り組みました。

福島県高校生 ものづくりコンテスト

木材加工部門に本校の建築科から4名が出場し、1位から3位を独占しました。

木造住宅耐震診断授業
  令和3年度より2、3年生で実施しており、地元の専門家に調査を含め10時限の講義をしていただきました。

第24回県工建築展コラッセふくしま

学校生活や学習内容を地域の方々にお知らせする場として今後も続けていきたいと思います。

建築の仕事と業種

1年 1月26日福島県建築士事務所協会青年部様のご協力を頂き、
建築の仕事について出前講座を行いました。          

建物見学会

1・2年 3月18日建築物を見学し、建築について理解を深めます。(日光東照宮)

環境化学科 環境化学科の取り組み

 「地球と人間社会の未来を支える化学技術者」を目刺し、職業観を育むための企業見学、東日本大震災・原発事故と関連した放射線教育、身につけた技術を発揮するために福島県高校生ものづくりコンテスト2023化学分析部門へ参加するなどの取り組みをしています。

① 企業見学(2年生・イノベ事業)

日産自動車にて展示品見学

 令和6年1月30日(火) 2年生を対象に古河電池株式会社 いわき事業所と日産自動車株式会社いわき工場の企業見学(イノベ事業)を実施しました。生徒達は初めて製造現場を見て、ものづくりの大変さを感じ取ったようです

② 放射線教育
(2年生・放射線リスクコミュニケーション相談員支援センター事業)

講義の様子                     実験の様子

令和6年2月6日(火)
 2年生を対象に放射線教育(「放射線の基礎知識」)を実施しました。生徒達は、放射線について、あらためて基礎知識を身につけたようです。

③ 福島県高校生ものづくりコンテスト2023化学分析部門

競技中の様子

令和5年10月12日(木)・13日(金)
 「福島県高校生ものづくりコンテスト2023化学分析部門」に参加しました。日頃の練習の成果を発揮し、結果は第3位でした。

情報電子科 情報電子科の活動

 情報電子科では、生徒が、基礎学力と基本的技能を身に付けられるよう努めています。それら習得した事柄を基に、将来は情報技術や電子技術の分野において、よい技術者となるために、各活動に取り組んでいます。
 活動例としては、外部講師の先生の授業を受けて普段の授業とは異なる視点で学習を進めています。また施設や企業見学会を行い、見聞を広めながら実践的な技術や知識を身に付けています。さらに課題研究の授業において興味のある分野に取り組み、自ら学び、真理を探究する姿勢を育てています。

 福島県立テクノアカデミー様の先生を外部講師にお迎えして「AI・IoT活用技術」の実習を行いました。ワンボードマイコンのラズベリーパイと
AI・IoTサービスのWatosonを利用して制御を行うことで、生徒たちは、より理解を深め、AIの便利さとすごさを実感できました。

 (株)東日本計算センタ―様の先生を外部講師にお迎えして「ドローンTelloを使ったプログラミング体験」の実習を行いました。今回はScratchという開発環境を使ってプログラミングし、Telloというドローンを飛ばしました。会場に設置された関門を順番にクリアできるようにプログラミングをし、ゴールを目指しました。

 「東日本大震災・原子力災害伝承館」の見学に行きました。地震・津波・原発事故の複合災害の実態について見学しました。災害当時にこの地域で実際に使用されていたものが多数展示されており、災害をより現実のものとして捉えることができました。生徒達は以前にも増して防災の意識が高まったようです。

 課題研究において「ゲームコントローラー・ゲームソフト」の製作を行いました。コントローラーは本校にあるレーザー加工機を利用し、板の切断などを行い製作しました。ゲームソフトはゲーム開発ツールのUnityを使用し、「ブロック崩し」や「3D迷路」を作成しました。自作のコントローラーとゲームソフトでスムーズにゲームを行うことができました。

 課題研究において「ホバークラフト」を製作しました。生徒を乗せてスムーズの走行できました。本体に取り付けた小さな送風機の風力でも本体と床の摩擦がかなり減少します。ただし、前進する動力が無いので、走行には人力で押す必要があります。

電気科   こらっせ電気科

 専門科目の学習をベースとして、第一種・第二種電気工事士をはじめとする国家資格取得のための取り組みを進めながら、イノベーション・コースト構想関連事業を活用した企業・施設見学、出前授業、産業界との連携事業など多くの体験学習・活動を実施しています。また、課題研究でのものづくりを通して、問題解決能力、コミュニケーション能力、ICT活用能力の向上を図っています。
 電気科では、これらの活動を通して、多くの知見と広い視野を持ち、自ら主体的に社会を支える人材の育成を目指しています。

第二種電気工事士技能試験講習会

クラス全員、毎日練習を重ねることで速くて正確な電気配線ができるようになります。

イノベ構想出前授業での体験学習

電気エネルギーが私たちの手許に届くまでに必要な様々な技術や工夫について
学ぶことができました。(東京電力パワーグリッド浜通り電力所様協賛事業)

REIFふくしま2024見学

企業プレゼンと数多くの展示ブースでの説明を聴くことができ、福島県における再生可能エネルギー産業の発展を肌で感じることができる催しでした。(郡山市・ビッグパレットふくしま)    

イノベ構想施設見学

浜通り地域の施設や企業を見学することにより、イノベ構想の趣旨と
取り組みへの理解を深めることができました。(写真:福島RTFほか) 

先進企業見学

福島県内の技術力のある様々な企業を見学し、進路研究に活かすことができます。
(写真:須賀川市・日本工営㈱様)

課題研究発表会

3年間で学んだ知識・技術、ICT利用の知識を活用して、チームで
一つの作品を作ります。課題研究は高校生活の集大成です。
     

中学生体験入学

電気科について理解を深めてもらうため、学習内容を説明し、実験・実習に
係る体験もしてもらいました。説明役はもちろん電気科の生徒です。
   

電気工事業界理解促進事業(交流セミナー)

電気配線や電線管・電線ケーブル加工、高所作業車試乗体験など電気工事に係る様々な
作業を体験することができました。(福島県電気工事工業組合様協賛事業)
     

小中学生体験学習応援事業

電気科にもっと興味・関心をもって貰うために、簡単な電気工事体験をして
もらいました。難しいけど楽しくできたとの感想が多かったようです。
  

イノベ構想企業見学

イノベ地域の電力関連施設を見学し、電力エネルギーの重要性を再確認することができました。(写真:東京電力PG新福島変電所)

福島工業高校 定時制課程

~働きながら学べる学校 時間をどう使うかはあなた次第~

 おばんです。福島県福島市にある福島工業高校定時制です。みなさんに学校の特色や学校で生活や活動について紹介します。
 本校は、働きながら学び、4年間もしくは3年間で高校卒業の資格を得ることができます。学校は午後5時30分に始まり、午後9時に終わります。工業高校ですので多くの資格を取得し、職場の仕事に活かすことができます。福島県内の定時制課程で工業科を設置しているのは本校だけです。工業の学習は希望により2年生から機械コースと建築コースに分かれて授業を行います。
 勉強面では、自分のペースで学ぶことができ先生が丁寧に教えてくれます。教科外活動も外部講師による授業や震災復興学習、校外映画教室、修学旅行など充実しています。
生徒一人ひとりを多面的に捉え、潜在能力を引き出す教育に取組んでいますので、これまであまりクラスになじめなかった人、勉強があまり得意でない人でも安心です。
 勤務先等から通学することを考慮し、バイクや自動車での通学を認めています。また制服もありません。いつでも学校を見学できますのでお気軽にお問い合わせください。
 ほんの一部ですが学校の様子をご覧ください。

【 森林環境学習事業 】
森を散策し、環境問題や保全の知識を身につけます。 学校では体験できない学習活動が行えます。
【 ボランティア活動 】
小学生に勉強を教えたり、一緒に料理などをして活動します。  
ボランティアを通して、コミュニケーションが向上できるのでは。
【 生活体験発表会 】
クラスメイトや先輩、後輩の貴重な体験を聞くことができます。
感動する発表や意外な一面もみられます。          
【 修学旅行 】
研修あり、自習研修ありの2泊3日 クラスメイトとの絆も深まります。
【 校内球技大会 】
年に1度の球技大会、クラスの枠を超えて親睦を深めます。        
勝つことも大事ですが、それ以上に楽しむことをモットーに活動します。
【 建築コースの実習風景 】
木を加工し、建前をしている様子です。 のこぎり、かんな、のみなどを用いて技術を磨きます。
【 機械コースの実習風景 】
フライス盤の実習をしている様子です。 フライス盤の技術は様々な産業で活用されています。
【 課題研究 】
知識・技術の集大成、校内で取組んだ発表もします。 課題研究で
モデルロケットを製作し大会に出場し、見事に優勝しました。  

部活動
バドミントン部、卓球部、バスケットボール部、ソフトテニス部
 
資格及び検定試験
ボイラー技士(1級・2級)、電気工事士(第1種・第2種)、危険物取扱者、計算技術検定、パソコン利用技術検定、基礎製図検定、機械製図検定、CAD検定、建築技術検定、ボイラー取扱技能講習など

みんなにも読んでほしいですか?

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