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地域と共に「南会津中ならでは」を目指して                      南会津町立南会津中学校


記事の概要


 本校は、会津地方の南西部に位置し、山々に囲まれた緑豊かな環境の中にあります。「南郷トマト」の生産地ひめさゆりの群生地として有名な地域です。平成25年に伊南中学校、南郷中学校の統合により誕生した学校で、令和4年度に創立10周年を迎えました。本校の校章は、地域住民の方と生徒から公募したデザインを基にして作成されました。開校時から、地域と連携しながら日々、郷土愛を育む教育活動を実践している本校の特色を紹介します!

【地域の資源を生かした体験活動の充実】

1 高清水フィールドワーク

 ひめさゆり群生地である高清水公園でフィールドワークを行っています。ひめさゆりは本校の校章にもなっています。美しい花の群生地となっている南会津に誇りをもつとともに、環境保全の大切さを学んでいます。

地域の方にガイドをしていただきながら、公園内を散策しています。

2 伊南川フィールドワーク

伊南川の水中観察や川下りを行い、地域の自然と触れ合いながら仲間との絆を深めています。

 昨年の8月には伊南川フィールドワーク(川遊び体験)を行いました。生徒達は、身近な自然環境の1つである「伊南川」での体験活動を通して、南会津町の自然や地域のよさを再認識することができました。今後も、環境保全や地域活性化について考えていきます。

【地域の方と連携した、本校独自の授業づくり】

1 「タイダイ染め」(家庭科、美術科)

 南会津には移住してきた方もたくさんいます。その方たちは「タイダイ染め」を通して、地域の方と情報交換を行ってきたそうです。家庭科と美術の授業で、地元の南郷地域で活動されている方を講師にお招きしてこの「タイダイ染め」の体験を行いました。生徒は1つとして同じものはないTシャツを作り上げることができました。

タイ(Tie=縛る)、ダイ(Dye=染める)という意味です。
できあがった柄に生徒もびっくり!素敵です。(地元のあねさ会の方とともに)

2 「郷土料理実習」(家庭科)

 郷土料理である「ざくざく」を調理したりしながら、南会津町の伝統を受け継いでいます。「ざくざく」は野菜をざくざく切って作ることから、こう呼ばれており、煮干し出汁が味の決め手の手間暇のかかる料理です。

郷土料理の「ざくざく」づくりに挑戦しています。もちろん講師は地元のベテラン主婦です!

3 書写(国語)

 地域で書道教室を開いている方を講師にお招きして、書写の授業を行っています。県内最高賞の「書きぞめ大賞」の他、上位の賞を受賞している生徒が多数います。

美しい文字が書けるよう、一筆一筆丁寧に書いています。

4 食育

 「食育に関する授業」を実施しています。栄養技師の先生(献立を作ったり調理をしたりする仕事)をお招きして、免疫力を高めるためにはどのような食事が大切か、朝食の大切さ、などについて勉強になる講話をいただきました。生徒は熱心に聞いています。

食育に関して、近隣校の栄養技師の先生をお招きして食文化を学んでいます。

【地域の方々との積極的な交流】

 地域の大人から学んでばかりではありません。
 生徒は、保育園を訪問して、地域の子どもたちとの触れあいを大切にしています。大人から受けた優しさを今度は自分より年下の子どもたちに返すことができる素直で優しい子どもが育っています。中学生の優しい心が年下の子どもに伝わるとともに、憧れの存在にもなっています。

伊南保育所を訪問し、絵本の読み聞かせをしています。

 また、地域の祭りや地域運動会、地域文化祭などに自主的に参加し、地元を若い力で盛り上げることもしています。

 本校では地域と共に教育活動の充実を図っています。SDGsの「住み続けられるまちづくり」の一環として、今後も郷土愛を育む特色ある実践を展開していきます。
 ぜひ、本校のHPをご覧ください。