未来のために いま できることを 考えよう!!環境教育副読本「ふくしまのかんきょう」
福島県では、環境に関する理解促進を図り、環境保全に関する主体的な取組を実践できる人材を育成するため、小学5年生を対象とした環境教育副読本「ふくしまのかんきょう」を作成しています。(作成は、県生活環境総務課)今回は、この「ふくしまのかんきょう」についてご紹介します。
福島県は、地球温暖化やごみの減量化 、そして放射線量の低減などさまざまな課題を抱えています。美しい自然と安心して暮らすことができる環境を未来につなげるために、いま私たちにできることは何でしょうか?
この副読本では、福島が誇るキャラクター、キビタンをはじめ、エコたん、リーフィンクル、コミュタンと一緒に様々な角度から福島の環境について考えていきます。
第1章 考えよう! 地球温暖化
今年も猛暑が続き、地球温暖化を実感する機会が多くなってきました。地球温暖化とはどういうことで、温暖化を防ぐにはどうしたらいいのか?再生可能エネルギーにはどのようなものがあるのかなどについて考えていきます。
第2章 見直そう! ごみとリサイクル
私たちが1日に出すごみは、どれぐらいだと思いますか?
実は、福島県内のごみ(一般廃棄物)の排出量は、思ったより多いことがわかります。
この章では、ごみを減らす取り組みやごみ処理の方法について考えていきます。海のごみの問題にも触れ、私たち一人ひとりが生活している中で出るごみを少なくすることが、地球環境を守ることにつながることがわかります。
第3章 話し合おう! 自然環境
福島県には美しい自然がたくさんあり、そこにはたくさんの生物がくらしていますね。
この章では豊かな自然環境を守るためにどんな取り組みをしているのか?外来種や絶滅危惧種の問題など、今、生き物にどんな変化が起きているのかなどについて考えていきます。
第4章 調べてみよう! 水・大気環境
汚染された水や大気(空気)は、私たち人間だけでなく、そこに住む生き物にも大きな影響を及ぼします。家庭で何気なく流してしまう生活排水は、福島県の川や湖、海などの汚れの原因のうち、最も割合が大きくなっています。
この章では、川をきれいにするために自分たちにできることなどを考えてきます。
第5章 知っておこう! 原発事故後の新たな取り組み
この章では、2011年3月の福島第一原子力発電所の事故がどのようにして起きたのか、現在、原発はどうなっているのか、県内の放射線量の現状、放射性物質を取り除くための除染などについて書かれています。
さらに、原子力災害を経験した福島県の状況や放射線について体験的に学べる環境創造センター交流棟「コミュタン福島」について紹介されています。
「コミュタン福島」は、三春町にあります。まだ行ったことのない方は、この夏ぜひ訪問してみてはいかがでしょうか?
「ふくしまのかんきょう」では、環境を守る取り組みを進める学校や各種団体が紹介され、クイズや動画で楽しく学べる内容になっています。小学5年生対象ですが、大人も興味を持って読めると思います。
「ふくしまのかんきょう」は、生活環境総務課のページからダウンロードできます。