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いじめ防止推進校の紹介(第1回)白河市立白河中央中学校・生徒会

子どもたちを取り巻く環境が変化する中、さまざまな関係機関と連携・協力して、いじめの未然防止、早期発見・対応、適切な支援につなげていくことはとても大切なことです。
そこで今回は、いじめ防止に積極的に取り組む県内3つのいじめ防止推進校の活動をシリーズ全3回でお届けします。中学生ならではの気づきや小さなつぶやきをいじめ防止に役立てようとする取り組みです。第1回目は、白河市立白河中央中学校のみなさんです。

【学校紹介】

本校がある白河市では毎年、「『いじめ』について考える中学生フォーラム」を実施しています。そこでは市内8つの中学校が集まり、「いじめを無くす、いじめを生まない」ための各学校での取り組みについて話し合いを行っています。本校独自の取組としては、生徒会が実施する全校生へのいじめについてのアンケートの結果をもとに、その後の活動についてどうするかを話し合い、生徒指導部と連携しての学級ミーティング、さらには有識者を招いての全校フォーラムにつなげることで、学校全体の意識の向上を図っています。

【生徒会の活動の様子】

今年度の「『いじめ』について考える中学生フォーラム」のテーマは「『安心して過ごせる学校・学級』にするために」というものでした。そこで本校生徒会では「SNSからいじめを生まないために」という視点で、SNS利用に関するアンケートを実施しました。SNSを利用していて嫌な思いをしたことがあるか、メッセージを送る側と送られる側の感じ方の違い、他人の情報をどこまで伝えて良いかなどについて質問し、その結果を生徒会新聞で提示しました。
本校では全クラス、朝の短学活の中で、「生徒会アピールの復唱」という時間が設けられています。これは以前の生徒会でいじめを生まないための標語を募集し、その中から選ばれたものです。「やめようよ あなたがされたらいやなこと 見て見ぬふりもいじめの一つ」。これからも、この合い言葉をもとにいじめを許さない学校づくりをしていきます。

【いじめ防止ラウンドテーブルに参加して】

今回、「いじめ防止ラウンドテーブル」に参加するにあたり、自分たちの学校での活動内容を再度振り返ることができました。全校フォーラムなど、当たり前に取り組んでいることも様々な背景があって始まったことであり、続けてきたことの重要性を感じました。また、他校での取り組みを聞くことで考えが広がりました。目安箱のデジタル化など、現在の社会に合わせて変化していくものも多くありますが、学年の枠を超えて関わりを持つことや、テーマを絞って話し合いの場面を持つという、人と人との関わりが大切だと感じました。

【ラウンドテーブル参加後の取り組み】

「いじめ防止ラウンドテーブル」後に実施した「いじめ撲滅月間」では、「SNSから『いじめ』を生まないために~あなたに何ができるか~」というテーマのもと、学級ミーティングを経て全校フォーラムを実施しました。「SNSでのいじめ」とはどのようなものなのかを共有し、「いじめ」が起こらないようにするにはどうすればよいのかを考え、意見を出し合いました。弁護士の方やカウンセラーからいじめが絶対にいけない理由やストレスとの向き合い方についてアドバイスをいただきました。

「やめようよ あなたがされたらいやなこと 見て見ぬふりもいじめの一つ」
力強いスローガンのもと全校一丸となっていじめ防止に取り組む様子

福島県教育委員会では、生徒自身が本気でいじめと向き合い、自分事として考える姿を積極的に発信していきます。みんなでいじめについて真剣に考え、一人でも多くの人の心に響きますよう、これからもみなさんの取り組みを応援しています。

いじめ防止に積極的に取り組む「いじめ防止推進校」の活動、第2回は下郷町立下郷中学校をお届けします。