地域で子供を育てる矢祭小学校 矢祭町立矢祭小学校
記事の概要
本校は、平成28年4月1日、町内の東舘、下関河内、関岡、内川、石井の5つの小学校を統合し、5校の伝統と町民の願いのこもった矢祭小学校として開校しました。本校校歌の作詞・作曲者である小林研一郎先生の「未来は向こうから来るものではなく、こちらから創るもの」という思いを大切にし、教育活動を行っています。本校の特色である読書活動と、今年度から地域ぐるみで取り組んでいる人権教育について紹介いたします。
1 6年間で育てる子ども司書
「子ども司書」制度は、平成21年6月に全国で初めて矢祭町で始まりました。読書のすばらしさや大切さ、自ら課題を見つけ解決する力などの育成をめざしています。令和6年度からは1~6年生の授業に司書講座をカリキュラムとして位置づけ、小学校を卒業するときには全員が子どもの司書の資格を認定されます。
2 朝の始まりは読書から
週2回、朝の活動として読書タイムがあります。子どもたちはメディアセンターで借りた本を読んだり、タブレット端末の「Yomokka!」というアプリで読書をしたりしながら、過ごしています。また、図書委員会の児童や先生方の読み聞かせなども行っています。
3 家庭・地域との連携
矢祭町教育委員会と町の図書館「矢祭もったいない図書館」と連携しながら、毎週水曜日は「家読(うちどく)の日」にしています。学校運営協議会が主体となり、令和6年度より毎週水曜日を「家読の日」として設定し、小学校だけでなくこども園、中学校とともに矢祭町全体で取り組んでいます。
また、地域のボランティア「手のひら会」の方々が読み聞かせのために来校してくださいます。毎回どんな本を読んでいただけるのか楽しみにしています。さらに、もったいない図書館と連携し、毎月キャラバンカーが素敵な本をたくさん運んできてくれます。
4 地域で取り組む人権教育
今年度、福島県教育委員会の委託により、矢祭町で人権教育開発事業に取り組んでいます。「自他を愛し、共に幸福を求めること(Well-being)ができる子どもの育成」をテーマに、地域、こども園、小・中学校で子どもたちの人権意識を育む取組を行っています。学校では、子どもたち一人一人を大切にした授業の在り方を研究し、学校運営協議会では、地域ぐるみの人権教育にするために熟議を重ねています。
最後に
矢祭小学校の特色でもある、「読書推進」と「人権教育」の取組について、家庭・地域との連携について紹介しました。紹介した活動以外にも地域学校協働活動を利用し、地域人材の積極的な活用を行っており、昔遊び、花植え、稚鮎の放流、裁縫の手伝いなど、多くの地域の方々が子どもたちの学習のために学校に来てくださいます。
学校、保護者、地域が一体となって、これからも子どもたちを豊かに育てていきます。日々の教育活動の様子をホームページに掲載しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。