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地域とともにキャリア教育で子どもを育てる近津小                学校名 棚倉町立近津(ちかつ)小学校


記事の概要

 棚倉町立近津小学校は、明治6年4月1日開校の151年の歴史と伝統を持つ学校です。学区内には、国指定重要文化財や国認定重要美術品、国指定重要無形文化財を有する奥州一宮の八槻都々古別(やつきつつこわけ)神社や観光地で有名な山本不動尊があります。交通では、水戸―郡山間をつなぐJR水郡線や国道118号線、そして、いわき―会津・新潟をつなぐ国道289号線の交差する重要地点でもあります。このような場所で、子どもたちは地域とつながりながら、棚倉町の進めるキャリア教育で「生きる力」を育む自己のキャリア形成を行っています。
 そんな近津小学校の教育活動の一端をご紹介します。

1.キャリア4能力を高める活動

キャリア教育は、基礎的・汎用的能力を高めることをねらいとしています。キャリア教育の観点では、基礎的・汎用的能力を「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」の4つとしています。
 近津小学校では、それらの4つの能力を子ども達にわかりやすく、「ち・か・つ」の頭文字でまとめました。「ち→ちょうせんする力 か→かんがえる力 つ→つながる力 つなげる力」としました。その力をつけるためにキャリア・パスポートを活用しながら3か月に一度振り返りをしています。(四半期制)
1年間で4つの能力が高まるようキャリア教育の断片を教育活動全体の中から拾い集めています。

「第1四半期の目標を設定する学級活動」
自己を見つめて、各自の目標を設定しています
「子ども達に身に付けさせたい4つの能力と『ほめポイント』」
四半期に身に付けさせたい力から、教師が「ほめポイント」を設定します。
「第1四半期の関連表」
関連表に基づいて、「ほめポイント」を見取る絶好の機会を探ります

2.キャリア4能力を生かしながら、地域人材を活用した体験活動

 身に付けた4能力を発揮しながら、地域の皆さんと体験活動を行います。そして関わりながら更に4能力を高めます。

「5年生バケツ稲体験」
JAの皆さんや農青連の皆さんのご協力により、稲の苗植えを行い育てています。
地域にはたくさんの田園が広がっています。                
「1~2年生サツマイモ栽培体験」
地域のサツマイモ農家の皆さんのご協力により、サツマイモの栽培体験を行っています。
「読書好きの地域ボランティアによる全学年月1回の読み聞かせ」
   読み聞かせの活動を通して、子どもたちは本が好きになりました。
「3年生、地域文化財見学」
  八槻都々古別(やつきつつこわけ)神社、宮司八槻家住宅の見学を   
町学芸員、宮司さんと行い、地域の文化財について学びました。
「地域在住の茶道の先生による茶道教室」
 心静かにしとやかに、侘び寂びを感じます。
「雅楽指導」
八槻都々古別(やつきつつこわけ)神社の宮司さんより、雅楽指導を受けました。
「コンニャクづくり試食体験」
地域の指導者に協力をいただき、かつてこの地域で栽培が
盛んだったコンニャクづくりや試食体験を行いました。 
「地域のための防犯鼓笛パレード」
安心安全な地域のために一役担っています。
「神楽の披露」
郷土史クラブの皆さんが、八槻都々古別神社御田植祭の午後、実際に、
神社境内で下級生・保護者・関係者に神楽を披露しました。     
「3.11【いのちを考える会】」
日本赤十字福島支社の先生による防災授業の後、6年生による
東日本大震災、防災に関する研究発表会が行われます。   

 近津小学校は、子どもたちのキャリア教育の4能力を地域の皆さんと高めることで、学力(生きて働く知識・技能、未知のものに対応できる思考力・判断力・表現力、そして学びに向かう人間性、意欲)を高めようとしています。
 教科指導、特別活動、道徳教育等教育課程全体でキャリア4能力の断片を見付け、拾い集め、紡いでいます。
すべての子ども達が、キャリア4能力の断片を見付け、拾い集め、紡いでいけるよう寄り添いながら支援しています。そんなステキな学校です。

 活動の様子は、ホームページをご覧ください。


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