ふくしま教育通信 2023年9月号 Vol.232
はじめに
この度の台風13号により被害にあわれました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
いわき市では、9月4日から「警報」や「警報解除」を何度も発表。8日の15時には市内全域に「(警戒レベル3)高齢者等避難」を、19時には市内全域に「(警戒レベル4)避難指示」を発令し、「今いる建物の中で最も高い場所に避難するなど、身の安全に努めてください」と全員避難を呼びかけました。21時前には「(警戒レベル5)緊急安全確保」を発令。内閣府では、警戒レベル5を「すでに安全な避難ができず命が危険な状況です」としています。市から届く「緊急安全確保」のメールや、「○○川の堤防から水があふれだし、非常に危険な状況です」というメールに、家族は、友人は、家は・・・と眠れぬ夜を過ごした方も多かったことと思います(いわき市南部に実家がある私もその一人です)。
連日30℃を超える暑い中、いわき市の各地で復旧作業が続いています。校舎が浸水被害にあった学校では、ボランティアの方々が泥の撤去などを行っています(9月20日現在)。「学校で勉強を再開したい」という子どもたちの声、そして「子どもたちの学びを止めないように」との教職員、保護者や地域の皆様の思いと行動に心打たれるばかりです。雨音を聞くたびに不安を感じる子どももいることでしょう。子どもたちの心のケアは、一番身近にいる大人ができること。周りの大人が子どもたちの心に寄り添いながら、学校に地域に、子どもたちの明るく元気な声が再びあふれることを願っております。
さて、令和5年4月から福島県教育委員会公式noteサイトにリニューアルした「メールマガジン『ふくしま教育通信』」。
リニューアル第6回目となる「メールマガジン『ふくしま教育通信』」の9月号の構成は、「リレーエッセイ」、「日々の思い」、「子どもたちが輝くふくしまの学校」(2校)、そして「編集後記」の5本立てです。ぜひご覧ください。
「リレーエッセイ」
福島県教育委員会委員 大村 雅惠(おおむら まさえ)
夏休みや冬休みの課題と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?地域や世代によって異なるかもしれませんが、一般的に夏休みには『夏休みの友』という名の5教科の問題集、読書感想文、自由研究、冬休みなら書初めなどでしょうか。長期休業をいかに「よく」過ごすか、それは課題の進捗状況と表裏一体と言っても過言ではありません。大村委員はどのような課題に取り組んだのでしょうか。課題を通して家族のきずなが深まる・・・そんな課題だったらステキではありませんか。
「日々の思い」
社会教育課長 鈴木 正和(すずき まさかず)
皆さんは、数年にわたって待ち望んでいることはありますか?あるとすれば何ですか?「○○年ぶり」と聞いて、何を思い浮かべますか?令和5年の「○○年ぶり」と言えば、「5万年ぶり ZTF 彗星」、「14年ぶり3度目の優勝 WBC 2023 侍ジャパン」、「4年ぶりの花火大会」、「13年ぶりのスーパーブルームーン」、そして「4年ぶりのワールドカップ」などでしょうか・・・。自分にとっての「○○年ぶり」に思いを馳せながら、鈴木課長にとっての「○○年ぶり」を、ぜひご覧ください。
「子どもたちが輝くふくしまの学校」
古殿町立古殿小学校
福島県立会津農林高等学校
福島県内の各小学校・中学校・高校・特別支援学校の取り組みを紹介する「子どもたちが輝くふくしまの学校」。
今回ご紹介するのは、古殿(ふるどの)町立古殿小学校と、福島県立会津農林高等学校の2校。古殿町立古殿小学校は、木造校舎と芝生の校庭という自然の温もりあふれる学校で、「総合的な学習の時間」では、地域の方々のご協力を得ながら「生きた」学びを行っています。福島県立会津農林高等学校は、今年度統合した会津地区を代表する農業高校で、農業の可能性に挑戦し、魅力を発信し続けている学校です。古殿小学校と会津農林高校の記事を読めば、「福島にこんなステキな学校があるなんて!」とワクワクすること間違いなし。ぜひご覧ください。
「編集後記」 教育総務課長 堀家 健一(ほりいえ けんいち)
「ふくしま教育通信」の最後は、堀家課長の「編集後記」です。皆さんは紙の本とデジタルの本、どちらを利用していますか?実は、電子書籍がそれほど普及していなかった今から約20年前、ある英作文の問題で、「紙とデジタルの図書それぞれのメリットとデメリットをあげ、その上で、どちらか一方を選択して展望を述べなさい」というものが出題されました(書けずに撃沈・・・)。紙とデジタル、それぞれの良さを思い浮かべながら、ぜひご覧ください。