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福島県立図書館 本の森への道しるべ「福島のことば」

福島県立図書館では、約120万冊の本を所蔵しています。
そのぼう大な本のなかから、お探しの本を見つけるためのガイドとして、パスファインダー「本の森への道しるべ」を作成しています。
ここでは、「本の森への道しるべ」の中から、調べ物の「最初の一歩」になる資料をご紹介します。詳しい内容は、当館ウェブサイト掲載の「本の森への道しるべ」をご覧ください。

※パスファインダー(pathfinder)とは、特定のテーマについて参考となる文献や情報の探し方をまとめた資料のことです。

本の森への道しるべ(福島県立図書館ウェブサイト)

「福島のことば」より

東日本大震災を経て、失われていくふるさとの文化を見直し伝えていくことが求められています。ここでは文化の中でも「ことば」に着目し、福島県内の方言やわらべ歌・民謡に関する資料を紹介します。


全国の方言辞典

『現代日本語方言大辞典』(第1~8巻,補巻)
平山輝男/〔ほか〕編著 明治書院 1992~1994(請求記号:818/G/)
17年の臨地調査により23万語を収録した方言大辞典。共通語から各地の方言形が引けます。正確な発音とアクセントが明記されており、挿絵・言語地図も豊富です。

『日本方言大辞典』(上~下巻,別巻)
尚学図書/編 小学館 1989(請求記号:818/N3/1-)
近世から現代までの千点を超える方言資料の中から語彙を採録。標準語から引ける索引付き。方言の全国的分布が一目でわかる分布図178点が収録されています。

東北・福島の方言

『講座方言学4 北海道・東北地方の方言』
飯豊毅一/〔ほか〕編集 国書刊行会 1982(請求記号:818/K6/4)
東北方言と北海道・東北各県の方言について研究史や県内の地域差等についてまとめられています。入門書、研究書としておすすめです。

『誰にでもわかる福島県の方言』
福島郷土文化研究会/編 歴史春秋出版 1986(請求記号:L/818/F2/1)
『福島県の方言 方言は生きている』の全面改訂加筆版。地域ごとにまとめられた方言集成の他、福島県の方言の特色や方言昔ばなしが収録されています。

『いわき方言』
高木稲水/著 いわき春秋社 1975(請求記号:L/818/T1/1)
民俗的背景、語彙集、わらべうた、いわきの諺の収録もあります。

『こころ伝わるふくしまの方言』
福島リビング新聞社/編 民報印刷 2015(請求記号:L/818/F6/1)
リビング福島の連載コーナーをまとめた県北地方の方言集です。

『会津方言辞典』
龍川清/著 国書刊行会 1983(請求記号:L/818/R1/1)
『会津両沼方言訛語考』と『会津若松史』所収の「会津の方言」を増訂したもの。基本から語彙までまとめられています。

わらべ歌・民謡

『福島の民謡とわらべ歌』
懸田弘訓/編著 岩瀬書店 1974(請求記号:L/388.9/K1/1)
どのようなときに歌われるのかの解説やお祭り等の写真が掲載されています。楽譜、巻末に歌詞索引あり。歌い手についての解説もされています。

『ふくしまのわらべうた』
児童図書館研究会福島支部/編 児童図書館研究会福島支部 2005(請求記号:L/388.9/J1/2)
わらべ歌の歌詞や楽譜、遊び方について掲載されています。付録CDとあわせてお楽しみください。

この他、県史や市町村史、民話等を通して方言に触れることもできます。
こちらについては本の森への道しるべ「地域10 ふくしま郷土の歴史」、「地域7 ふくしまの民話・昔話」もあわせてご覧ください。
 

(福島県立図書館)
https://www.library.fcs.ed.jp