「共に、新たな未来を。 together 〜ふくしまで、先生になろう〜」福島県の新任教員からのメッセージ(その9)
福島県では、急激な社会の変化の中で、「自分の人生を切り拓くたくましさを持ち、多様な個性をいかし、対話と協働を通して、社会や地域を創造することができる児童生徒」を育成するために、学びの変革を実現できる教員を求めています。
すでに、令和6年度教員採用候補者選考試験の受付は終了しており、志願者の方々は、7月22日、23日の第一次選考試験に向けて準備を進めているところだと思います。
今回は令和元年度に福島県公立学校に採用になった新任教員からのメッセージをお届けします。福島県の教員を目指したきっかけや教員としてのやりがいについて、養護教諭として伊達市立月舘(つきだて)学園中学校(令和3年度当時)に勤務する二瓶布由美さんの思いを受け取ってください。
※この記事は、「令和3年度福島県公立学校教員採用案内」のパンフレットをもとに作成しました。
憧れだった養護教諭の先生を目標に
二瓶さんは、生まれも育ちも福島で、将来は「福島で働くこと」を当たり前と思っていたそうです。「学校という場所が好きで、保健室の先生と話をすることが大好きだった」ことから、福島県の養護教諭を志望しました。
また、講師時代に憧れだった養護教諭の先生と再会し、目標ができたことも、採用試験に向かう気持ちを後押ししたそうです。
養護教諭の仕事の魅力は、自分も成長できること
養護教諭という職業の魅力について、二瓶さんは次のように語ります。
「ケガをして泣いてやってくる子も、消毒が怖くて手を握りしめている子も、保健室を出るときには笑顔を浮かべ元気に帰っていきます。子どもが私を頼ってくれることが何よりうれしいです。子どもたちの成長が見られるだけではなく、子どもとの接し方、病気やケガの処置について学び、自分も成長していけることが、この仕事の魅力です。」
9学年が一緒の学校だからこそ
伊達市立月舘学園は、令和2年度に開校した小中一貫教育校。小学1年生から中学3年生までが一緒に生活しています。
「子どもたちは元気で素直、少し恥ずかしがり屋な印象です。9学年がふれあう中で心の成長が見られるのはこの学園ならではです。大人びた中学生の姿や元気な小学生の姿は、この学校の、そして地域の自慢だと思います。」
病気やケガをしていなくても、「ちょっと保健室に行って先生と話をしてこよう」という子どもたちの姿が目に浮かぶようです。
「成長や笑顔が見られてうれしい」気持ちを糧に
このインタビュー当時、福島県の養護教諭としてのやりがいやこれからの目標について、二瓶さんは次のように語っていました。
「今日も笑顔で仕事ができた、あの子の成長や笑顔が見られてうれしかった、明日もまたがんばろう!という日々の積み重ねを大切にしていきたいです。」
教員生活も4年目となる現在、二瓶さんは子どもたちの心を明るく照らしつつ、子どもたちの笑顔に囲まれながら、養護教諭としてさらに成長し続けていることでしょう。
福島県の教員を目指す人へのメッセージ
最後に、二瓶さんからのメッセージです。
「教員という仕事は、楽しいこと、うれしいことが本当にたくさんあります。養護教諭は、保健室経営に加えて、子どもたちの心のケアなど、さまざまな支援をしなくてはいけません。大変なことばかりに目が行きがちですが、教員は子どもの笑顔や成長を通して自分も年々成長できる、とても素敵な職業だと思います。福島県の教員として一緒に成長していきましょう!」