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2024年7月 ふくしま教育通信         編集後記 教育総務課長 柾木 渉   「変化を楽しむ、受容してみる」     

本格的な暑さ到来!!!

 先日、重要無形民俗文化財「相馬野馬追」に参加してまいりました。南相馬市内にて観覧客の目の前を進軍するお行列や、雲雀ケ原祭場地での甲冑をまとった甲冑競馬レース、神旗争奪戦は異なる時代に迷い込んだような風景でした。また、風を切る各騎馬の旗の音は、観覧席最上段まで聞こえてくるほどで圧巻でした。

5月26日南相馬市内を進軍する「お行列」
雲雀ケ原祭場地の様子:現地にて撮影

 今年の相馬野馬追は、例年の猛暑などの影響を踏まえ、5月開催となりました。現地にて「今日は特に暑いですね」と挨拶をしていたところ、「昨年までは7月開催だったので、暑さはこれ以上ですよ」と言われ、甲冑をまとい疾走する騎馬武者の方々の体感温度はとてつもないものだと改めて思いました。(昨年の開催日は、毎日35℃近くだったようです。。。)
 それと同時に、これまで毎年7月に実施していた相馬野馬追の日程を5月の最終土、日、月曜日開催へ変更するということは、年中行事的に位置付いていたものを変更することになるので葛藤もあったものと思います。7月開催にも意味や理由があったものと思いますが、実行委員会における決断により、今年は結果として、好天に恵まれ、来客数は昨年を上回り13万人を超えたようです。
 「これまで」を尊重するのは大切ですが、今、本質的に優先すべきものは何かを検討するマインドは、あらゆる場面において求められるものかと思います。

スキマ時間に母校のnoteを見てみた     ~懐かしい図書室での取組み~

 話題は変わりますが、先日、母校のnoteの記事を見ていた際、懐かしい図書室の写真が目にとまり、開いてみました。(久しぶりに母校の風景を見ることができるのもnoteの良いところです。)
 「懐かしい」と言っても、当時は部活を引退する3年生夏までほとんど利用した記憶はありません。部活引退後、受験勉強のためによく利用するようになりました。勉強の合間に心理学の本を手に取って眺めていたところ、友人から「心理学って職業にするのは大変そうだね」と言われたのを覚えていますが、図書室を利用していて本を手にしたのはその1回だったかもしれません。。

 あれから10数年が経過しますが、上記記事では、
・学年ごとに探究活動として、個人探究とグループ活動が行われていること
・即時に情報を得られるインターネットに頼りすぎると自分自身の意見に深まりが出ない傾向があること
・問いそのものや自分の思考を深める手立てとして、探究課題に関連する新書を読み込むことを奨励しており、図書室を活用する機会が増えていること
が記載されていました。
 当時はそもそも学校活動の中で図書室を利用する機会がほとんどなかったのですが、こうした学校の重要な資源を活用できる機会や仕掛けづくりが行われていて、生徒の成長過程の課題を捉え、教育活動はさらに充実したものに変化しているのだろうと思いました。

変化を楽しむ、受容してみる

 着任して3ヶ月、複数の学校を訪問させていただきましたが、働き方改革や1人1台端末の活用など、これまでの習慣や手法を変え、改革に取り組む様子を多く拝見しました。いずれに学校においても、「やってみたら、案外よかった」「最初は身構えていたけど、変えてみてよかった」と同じようなコメントが聞かれました。
 変化のきっかけは、内から創出されることもあれば、きっかけは校外・域外・県外にもあります。こうした変化・改革の萌芽を拡散していきたいと考えております。
 先月の編集後記では校則について触れましたが、決まりを守っていく理由の説明として、「決まりだから」「これまでこうしてきたから」は理由にはなりません。学校に限った話ではありませんが、あらゆる場面において、今と未来を意識しながら、変化を受容してみる姿勢は、より良い状態へ成長する契機になるかもしれません。

事例:変化のきっかけに

 福島県や国では、働き方改革や1人1台端末の活用促進について、以下のような事例集を掲載しています。もちろん、環境を一気に変えるのは容易ではありません。以下事例のように、全国には、たくさんの前例がありますので、どれか1つの事例でも、教育環境を改善する契機になれば幸いです。ぜひこちらも「スキマ時間」にご覧ください!

事例①:教職員の働き方改革

教職員多忙化解消アクションプランⅡに基づく取組事例集
~業務の効率化を目指して~(令和4年3月 福島県教育委員会)

事例②:1人1台端末の活用

StuDX Style(文部科学省ホームページ)

(ちなみに、、、、、みなさんは、ちょっとした時間、スキマ時間にしていることはありますか。私はスマホのトップ画面に貼ったnoteのショートカットをクリックして学校の記事を読むようになりました。1分もあれば1つの記事を読めますので、ぜひ、皆様もスマホに福島県教育委員会noteのショートカットを作成ください、、!!)