福島県教育員会、株式会社Inspire Highと連携協定を締結
不登校児童生徒の現状
少子高齢化による児童生徒数全体が減少する中、小中学校における不登校児童生徒の数は約30万人と過去最多を記録しています。文部科学省は令和5年3月31日に「不登校対策総合プラン」を取りまとめ、「不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える」こととしました。
福島県でも、令和5年度から「不登校児童生徒支援センター(通称roomF)」を立ち上げ、県内の小中学生を対象に、オンライン学習や個別指導など、ICTを活用した様々な支援を行っていますが、学習コンテンツの充実が課題となっています。
連携協定の締結
そこで令和6年2月15日、福島県教育委員会は株式会社Inspire Highと連携協定を締結。同社が提供するオンラインプログラム「Inspire High」をroomFに導入することにしました。
このプログラムをroomFに導入することで、不登校児童生徒が社会とつながり、子どもたちが自分自身のキャリアについて考えるきっかけを作ります。さらに、通信制・定時制などの県立高校にもこのプログラムを導入し、デジタル技術を活用した探究的な学びの在り方について実証を行います。
連携協定が目指すもの
この協定は、不登校児童生徒等の個別最適化された学びの支援と一人一人のwell-beingの実現につながるものと考えています。
一人一人がInspire Highでの学びを通じて多様な生き方や価値観に触れ、他者や社会とつながりながら、自分らしく生きる力を育くむことができるよう、福島県教育委員会も支援してまいります。
Inspire Highの概要
Inspire Highは、世界とつながる探究的な学びを手軽に教室やオンラインで実践できるプログラムです。世界中の多様な大人の生き方や価値観、仕事、社会課題に触れ、毎回出題される「答えのない問い」に挑戦することで、自己理解や表現力を養い、全国の10代と意見や価値観を共有することで他者を知る心も育みます。主に中学校・高校で「総合的な学習(探究)の時間」、「道徳」や、キャリア教育・SDGs教育などに幅広く利用されています。
参考資料
株式会社 Inspire High 公式サイト はこちら ↓↓