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地域とともに歩む学校 白河市立小野田小学校               学校名 白河市立小野田小学校


記事の概要

 本校は、白河市の東地区(旧東村)に位置し、児童数56名の小規模校で、今年度創立150周年を迎える歴史ある学校です。田畑や果樹園が広がる自然豊かな環境で、児童はのびのびと生活しています。
 本校教育目標である
    1 健康な子ども 
    2 すすんで学ぶ子ども 
    3 正しく判断し、実行できる子ども 
    4 思いやりのある子ども

の実現を目指し、教職員、保護者、地域が一体となって教育活動を進めている小野田小学校ならではの取り組みを紹介します。

1毎週金曜日は体力づくりに取り組むフライデー活動

 1日60分以上の身体活動を行うことを目的に、日課表に体力づくりの時間を設定しています。イベントや季節に応じ、年間を通じてなわとびやコオーディネーショントレーニング、よさこいなどさまざまな運動に取り組み、運動機能の基礎を形成しています。取り組みの一つにマラソンがあります。本校は、偉大な先輩である藤田 敦史さん(4年連続箱根駅伝出場、2000年福岡国際マラソン優勝、現駒澤大学陸上競技部監督)の出身校です。本校の玄関には、現役当時の雄姿が掲示され、子どもたちの誇りとなっています。毎年、白河市主催「しらかわ郷里マラソン」に学校行事として全校児童が参加しています。

コオーディネーショントレーニング 
なわとび                 しらかわ郷里マラソン

2地域の人たちと作った野菜を給食で…食育の推進

 本校は自校給食で、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供することができ、児童はいつも給食を心待ちにしています。調理室のとなりにランチルームが併設されており、調理員が作業する様子を間近に見ることができます。普段から感謝の心を持ち、食への関心が高く、残食が非常に少ないです。
毎日、全校児童がランチルームで給食を食べます。年間を通して畑で栽培している作物が給食のメニューに登場することもあります。「自分が一生懸命育てた作物が目の前の給食に!!」どんなにデジタルの時代になっても、土に触れ、愛着を持って世話をし、生長を待ち遠しく思い、作ることの大変さや収穫する喜びをかみしめていただくという、まさに地産地消の一連の栽培活動が本校児童の豊かな感性・食への関心の高さにつながっていると実感しています。他の学校にはない、本校ならではの食育に長年取り組んでいます。

ランチルームで全校給食               さつまいも収穫

3「ビブリオバトル」を通し、自然に表現力のある子どもが育っていく

 本校の教育目標の中の一つに、「すすんで学ぶ子ども」があります。主体的に学び、確かな学力を身に付けた子どもを育てたいと考えています。その中の取り組みの一つに「ビブリオバトル」があります。ビブリオバトルとは、自分が面白いと思った本を持ち寄って順番に紹介し、その発表についてそれぞれ参加者全員でディスカッションを行い、最後に一番読みたくなった本を投票で決めるというゲームです。少人数という本校のよさを生かし、じっくりと発表を聞くことを通して、発表者の人柄を知るだけでなく、自分一人で探していてはなかなか出会うことのできない本との出会いも生まれます。今後もさらに、読書をしながら、表現力や発信力などのプレゼンテーション力を高め、また相互の理解力を高める手法として、教育的な効果が得られるようにしていきたいと思います。

ビブリオバトル

4地域とともにある学校~地域の教育力を生かした指導の充実~

 本校では、保護者や地域の方々、一人ひとりに支えられ、地域の教育力を生かしたさまざまな活動を行っています。
 本に親しむ活動として、地域のボランティアによる「どんぐりの会」が、子どもたち(1~3年生)に読み聞かせを行っています。また、東図書館のうぐいす号(移動図書館)が月に1度、来校します。学校からも1~2年生が図書館を訪れて、図書館を見学したり、好きな本を借りたりしています。
 栽培活動では、本校の校庭には大きな畑があり、全校生が年間を通して、農作業に取り組んでいます。田んぼではもち米を栽培し、収穫祭でお餅にしたり、イベントでもち米を販売したりするなど、本校の自然を生かした緑化・栽培活動の推進に取り組んでいます。また、地域でとれる「こうぞ」を収穫し、紙すきをすることで、卒業証書を作成する取り組みも行っています。
 様々な活動を推進していくために、地域の皆さんから協力いただいている活動は多岐にわたります。まさに地域とともにある学校です。

 読み聞かせ                    田植え   
収穫祭

最後に

 子どもが様々な学年の友達や大人とふれあい、学び合い、成長を遂げることができるのが、小野田小学校です。子どもが成長して社会の一員となるまでに、家族はもちろん家族とは異なる他人の存在、そして、家庭はもちろん 家庭以外の環境が子どもの育ちにとって重要な役割を担っています。本校の子どもたちにとって、学校、家庭、地域という環境は、かけがえのない自分を育む大切な育ちの場であることを重視していきたいと思います。
 以上のような、地域とつながる豊かな体験活動を大切にし、カリキュラム・マネジメントをしながら、教育活動に取り組んでいます。

 授業の様子などを頻繁に掲載しておりますので、ぜひ、白河市立小野田小学校のホームページもご覧ください!!


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