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いつも心に「真・善・美」              喜多方市立第一中学校

 喜多方市立第一中学校は、喜多方市の市街地の中心部に位置します。昭和22年に喜多方町立喜多方中学校として創立し、その後、近隣の豊川中学校と慶徳中学校と統合して、喜多方市立第一中学校となりました。
 本校では目指す生徒像として、「真理の追究」「善良なる行動」「美しい心」を掲げています。その頭文字である「真・善・美」を合言葉に、生徒たちが日々取り組んでいる本校の教育活動の一部をご紹介いたします。


1 地域に学び、地域に生きる

 本校では、教育目標に「地域と連携し 地域に貢献する生徒の育成」を掲げ、地域に根差した様々な活動を行っています。その中でも「地域合同避難訓練」や「郷土に学ぶ食育授業」は、生徒が「自分も地域の一員」であることを特に実感する活動です。

 毎年実施している「地域合同避難訓練」は、東日本大震災から10年の節目を迎える令和2年度に、本校で取り組んた「防災・減災教育」の一環として始まりました。市の危機管理課をはじめ、地区自主防災会、地区行政区長、消防本部、赤十字奉仕団、県立博物館など、多くの地域の方々とともに実際の避難所設営を行うことで、「地域の一員として自分には何ができるのか」について考えています。

パーティションの組み立て          ゴミ袋で雨ガッパづくり
   負傷者への対応             段ボールベッドの組み立て
簡易テントの組み立て             避難者受付の設営

 この「地域合同避難訓練」に至るまでには、各学年で様々な防災・減災学習に取り組みました。本校のすぐ近くを流れる田付川のフィールドワークでは、現地に赴き身近な危険について実感を伴う学習活動を行いました。また、県立博物館による防災クロスロードでは、自分が災害の現場に立ち会った場合を想定して「自分ならどうするか?」について話合いました。これらの一つ一つの活動を通して、「地域を担う人材」としての防災・減災意識を高めてきました。

田付川フィールドワーク            防災クロスロード
土砂災害のモデル実験               消防署見学 

 「郷土に学ぶ食育授業」では、喜多方市食生活改善推進員会の方々を講師に招き、会津の郷土料理である「こづゆ」づくりを行っています。普段何気なく食べている「こづゆ」は、とても多くの手間暇をかけてつくられていることや、会津の風土と先人の知恵によって生まれた郷土料理が、絶えることなく受け継がれてきたことに、生徒たちは感心したり驚いたりしながら「ふるさとのよさ」を実感しました。

具材の下処理から教わる          盛り付けは専用の会津漆器
 「ちまき」づくりも一緒に体験中       おいしい「こづゆ」と「ちまき」が完成

 この他にも、地域の伝統文化の継承のため、慶徳御田植祭や市内各地区の祭り囃子への参加要請に応えて、多くの生徒が意欲的に活動に参加しています。学校が生徒と地域をつなぐ架け橋となり、「地域の願いに応える学校」の実現に向けて取り組んでいます。

慶徳御田植祭での早乙女踊りの奉納         お囃子でも中学生が活躍  

2 学年をこえた絆をつなぐ

 本校では様々な場面で学年縦割り(1・2・3年の1組同士など)での活動を行っています。春の体育祭から始まり、合唱コンクールの練習、全校レクリエーション大会など、一年を通して学年を超えて絆を深めています。毎年恒例の行事なので、自分が以前先輩にしてもらった励ましやアドバイスを、自然に後輩へと伝えていく姿が見られます。

後輩の頑張りに先輩からのエール       先輩からのエールを真似してお返し
合唱コンクールに向けてメッセージの交換     他学年の合唱を聴いて刺激を受ける 
 全校レクリエーション大会でも応援合戦    お世話になった3年生に最後のメッセージ 

3 みんなの気持ちで「花いっぱい」の学校を

 平成30年度から続けてきた「花いっぱい運動」ですが、令和4年度から大きな賑わいを見せています。これは、自分たちで募金を集めて花の苗を買い、植えるときにもボランティアを募集して行うというアイデアが出されたことをきっかけに始まりました。全校生は約270名の学校ですが、ボランティアには100名を超える生徒が参加しています。花を目にした地域の方から、感動と応援のお手紙をいただいたことも、生徒たちの大きな励みとなりました。

募金のポスター              募金で購入した苗
プランターに植え替え中            学校を彩る「花いっぱい」

4 校外でもボランティアで活躍中

 本校の生徒は校外でのボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。
 市の消防フェスティバルでは、クイズ大会の運営の手伝いやチビッコレスキュー隊の補助などを行い、フェスティバルの賑わいに貢献しました。

      クイズ大会の進行中        上手に放水するために、しっかりサポート

 赤い羽根共同募金の街頭呼びかけでは、放課後や休日に近隣のスーパーマーケット前で募金協力のお願いをしました。元気な声と素敵な笑顔でお願いした結果、多くの方々からご協力いただくことができました。

「募金のご協力をお願いします!」      多くの方が足を止めてくださいました

5 外国の中学生とオンラインで交流

 喜多方市と友好都市協定を締結している中国江蘇省宿遷市(こうそしょうしゅくせんし)との交流事業の一環として、「バーチャル相互訪問」が行われ、本校の生徒会役員がリモート会議に参加しました。はじめは緊張していた生徒たちも、それぞれの学校の説明や文化・習慣についての質問のやり取りを通して打ち解けていき、最後にはお互いの言語であいさつを交わして交流を楽しんでいました。これからのグローバル社会で活躍する生徒たちにとって、貴重な体験となりました。

       リモート会議で交流        作成したパワーポイントをもとに学校説明

6 全校生の心を一つに「碧空祭」

 本校の文化祭である「碧空祭(あおぞらさい)」は、全校生が毎年とても楽しみにしている行事です。中でも毎年恒例のビッグアートの制作と合唱コンクールは、全校生が心を一つにして創り上げる活動として、大きな盛り上がりを見せています。
 ビッグアートは、全校生から募集した原画の中から、その年の碧空祭のテーマに沿ったものを選出して、モザイクアートとして当日掲示します。全校生で小さな1マス1マスを丁寧に色分けして、大きなアートとして完成させる様子は、全員の「碧空祭を成功させたい」という思いの表れです。

細かいところまで丁寧に色分け            ビッグアート完成! 

 合唱コンクールは、毎年喜多方プラザの大ホールをお借りして行っています。本格的なコンサートが行われる会場で歌うことは、生徒にとって貴重な経験となります。また、縦割り集会での先輩後輩のつながりも、合唱コンクールの盛り上がりに一役買っています。全校生が金賞を目標に、クラス一丸となって全力で取り組むため、毎年迫力のある素敵なハーモニーの合唱が創り上げられます。

パート練習にも真剣に取り組む           いよいよ緊張の大舞台! 

 本校ではこれらの活動のほかにも、地域の芸術文化施設等と連携した文芸部の学びのファシリテーションや、生徒会・PTAが主体となって取り組んでいる資源回収活動(エコキャップ・アルミ缶)など、様々な場面を通して、生徒の「真・善・美」の育成を目指して教育活動を行っています。このような本校での生活を経て、生徒たちが地域を担う人材として大きく成長することを願っています。
 喜多方市立第一中学校のホームページでは、日々の学校生活の様子を掲載しておりますので、ぜひ、こちらもご覧ください。

喜多方市立第一中学校ホームページ


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