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「福島県教職員相談室」より『「Enjoyマイライフ」でいきましょう』

 いつにない遅い秋も終わりを告げようとしています。銀杏の黄色い絨毯(じゅうたん)が歩道や公園に敷き詰められています。そんな季節の移ろいを感じる余裕があるといいですね。
 今回は、教職員相談室の福士久子相談員からのメッセージをお届けします。福士相談員からのメッセージは、日々教職員の悩みに向き合っているからこその心温まる内容です。教職員だけでなく悩める大人にエネルギーを与えてくれると思います。
 ※ この記事は、「ふくしま福利だより11月号」をもとに作成しました。


 早11月を迎え、今年度の後半戦に突入しました。
 各学校では、様々な秋の学校行事に学習の高みにと先生方の奮闘ぶりが目にうかびます。
 さてこの秋、前人未踏の記録に日本中が湧きました。ひとつは大谷翔平選手の大リーグ本塁打王、日本人初の快挙。二刀流だけでもすごいのに、このような素晴らしいタイトルまで取ってしまう大谷選手は、やはり「すごい」としか言いようがありません。それから、藤井聡太棋士の将棋界史上初の八冠。AI分析による藤井棋士勝利には1%のところからの大逆転劇。これまたすごい偉業を成し遂げました。素晴らしき頂きに登った二人の若者になんとも身震いするような感動を覚えます。
 ちょっと前になりますが、この夏の甲子園の決勝戦も心に残ったひとつです。107年ぶりの慶応高校の優勝に、時の流れと歴史の重みを感じ、また慶応高校の選手たちの新しい風「Enjoyベースボール」が心に刺さりました。私的には、仙台育英夏2連覇を応援していましたが、慶応に軍配。
 あの慶応高校の「Enjoyベースボール」は、自分で考え行動する自主性を重んじ、何より野球を心から楽しむ心情が強みだと言います。そういえばあの決勝戦は、慶応チームの皆が「俺たちはやれる、やるんだ」というような気概と野球を楽しむ喜びの笑顔があったように思いました。
 そして慶応の選手たちが、優勝を決めて全員が帽子を取った瞬間、私は別の意味で驚きでした。だって帽子からこぼれ出たのは、彼らのふさふさの髪!全員アイドルかと思うようなヘアースタイルでしたから。片や仙台育英の選手たち、こちらは全員丸刈り!
 どちらが良いとか言うのではありません。高校野球選手は、「丸刈り」と言うこれまで当然のように思っていたことも、今の時代当然ではなくなっているんですね。指導者の考え方も練習方法も野球スタイルも変わりつつあるのだと思います。
 大谷選手しかり、藤井八冠しかり、「Enjoyベースボール」しかり。新しい感覚で切り開いて行く若者の力が、日本を変えて行くのだなと思いました。
私たちとしては「Enjoyベースボール」ならぬ「Enjoy マイライフ」といきたいものです。

Enjoy (えんじょい)マイライフ !


  笑顔でいるか、エネルギーは足りているか。笑顔とエネルギーを満タンに。
  「ん~~」と悩んだら切り上げる勇気ももとう。
じょ 冗談を言いあえる仲間がいるか。冗談を受け止めあう仲間、家族が大事。
  親父ギャグでもいいんです。
  「いいね!」を自分に押そう。それから同僚にも上司にも「いいね!」を言おう。

教職員相談室では、学校のことのみならず健康、家庭のことなども相談をお受けします。どうぞご利用ください。電話、メール、来室、手紙どんな形でも結構です。※詳しくは「ふくしま福利だより11月号」をご覧ください。

教職員相談室相談員 福士 久子  (先生方の応援団福士です(^_^))

 さて、この大谷翔平選手藤井聡太八冠竜王の話には、続きがあることは皆さんも周知のことですね。
 11月13日 藤井聡太八冠竜王は、内閣総理大臣顕彰を受賞し、また11月16日には、大谷翔平選手が史上初2度目の満票でのアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)に輝きました。このふたりの行き着くところはどこだろう。どれほどの高みを目指しているのだろう。いやいやきっと目指す行き先に終わりはないのだと思います。

 先日、大谷選手のMVP受賞の瞬間がテレビ放映されていました。大谷選手の「取れて、特別なこと」との言葉にうんうんとうなずきつつ、私は「大谷選手、すごいね~~」と感動しきり。そして同時に、ソファで大谷選手になでなでされているあの「ワンちゃん」。あのかわいいワンちゃんが、気になって気になってしかたがなかったのは私だけでなかったはず(^^ゞ)。
 大谷選手は、どこのチームへ移籍するのか注目されていますが、
「野球に専念したい。他の部分はあとからついてくると考えて・・・」
と言う大谷選手は、これからも野球に集中するスタイルを貫き、野球史を塗り替える大記録を打ち立てて、ますます輝き続けることでしょう。

 また、藤井聡太八冠竜王は、内閣総理大臣顕彰をいただいた御礼に、岸田総理に将棋盤を贈ったそうで、その将棋盤の蓋裏には、藤井聡太八冠竜王の直筆で「雲外蒼天」と揮毫されていたとのこと。受賞時、記者からの質問に、「『雲外蒼天』は、雲の上には、青空が広がっているということで、努力をしてさらに実力を高めていくことで、これまでと違った景色が見えると言う意味を込めました」と語っていました。
 これからも、果てしない雲の上の景色を見続けるための努力を 藤井八冠竜王はコツコツと積み上げていくのでしょう。


 若い二人の活躍とあふれるパワーに、私の心は勇気や感動や得も言われぬ喜びで溢れております。
 雲の上の景色とまではいかなくても、自分なりの努力を続けていくことは大事だなと心に刻んだ私なのでした。