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ただいま蔵書点検中です!

福島県立図書館は図書特別整理のため、2月12日(水曜日)から2月21日(金曜日)まで休館しています。

図書特別整理とは、いわゆる蔵書点検のこと。
所蔵している資料が正しい順番にきちんと並んでいるか。
所蔵しているはずなのに見当たらない資料はないか。
破れていたり汚れていたりする資料はないか。
一点ずつ点検を行っています。

(この休館期間中は蔵書点検の他にも、資料の修理をしたり、展示や掲示物を替えたり、資料がいっぱいの書架を調整したり、開館中には難しい大がかりな資料の移動を行ったり、館内研修を行ったり…もしているのですが、)今回は蔵書点検について、どんな作業を行っているのか、簡単にご紹介しましょう。

図書館の資料は基本的に、日本十進分類法にしたがって並んでいます。
まずはその順番どおりに正しく資料が並んでいるか、目視で書架を確認していきます。誤った位置にある資料を見つけたらここで直します。

順番どおりに資料が並んでいるか、職員が書架を確認している画像。
資料の並べ替え作業中

次に、POTという端末を持ち、担当のエリアに赴きます。

バーコードの読み取りに使用する機械の画像
POT(ハンディターミナル)

書架に並んでいる資料を1冊ずつ引き出し、貼付されているバーコードをPOTでスキャンします。

書架に並んでいる資料を1冊ずつ引き出し、バーコードを読み取っている画像
手元の写真

大きくて重い本、箱に入っている本、

箱入りの資料の画像
箱入りの資料
薄い資料の画像
薄い資料
袋に入っている資料の画像
袋入りの資料

薄くてぺらぺらの本(一冊引き抜くと次々にすべり落ちてしまうことがあります)、表紙にある情報を隠さないために普通の本とは違う位置にバーコードが貼られている本(バーコードはどこ? と数秒まごつくことがあります)などなど……。
1点1点、ひたすら、スキャンしていきます。

資料に付いているバーコードを1点ずつスキャンしている場面
スキャン作業中

スキャンし終えたら、次はその結果を、所蔵データと照合する作業です。

誤った位置でスキャンされた資料は、正しい位置に戻します。
あるはずなのにない、不明とされた資料は、別の書架に入っていないかくまなく捜索します。
書架の後ろに落ちていたり、他の本に挟まれて見えない状態で発見されたりすることもあります。

資料が他の資料の中に挟まってしまっている画像
他の資料に挟まってしまっている資料

このようにして、あるべき場所に正しくその資料があるか、一点ずつ確認していくのが蔵書点検なのです。

1年に1回の蔵書点検は、県民の皆様に迅速かつ正確に資料を提供し続ける上で欠かせません。
休館中はご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

福島県立図書館は2月22日(土曜日)9時半より開館いたします。
蔵書点検終了まで、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
 
(福島県立図書館)
https://www.library.fcs.ed.jp