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地域とつながる豊かな体験活動                伊達郡桑折町立伊達崎小学校

 桑折(こおり)町立伊達崎(だんざき)小学校は、桑折町を南北に走る国道4号線の東部、阿武隈川と西根下堰に挟まれた桃やりんごの産地として有名な地区に位置し、芝生の校庭があることでも有名な学校です。歴史は古く、明治5年10月21日創立で、昨年150周年記念式典を開催しました。現在、1年生13名、2年生20名、3年生3名、4年生16名、5年生10名、6年生14名の計76名の児童が在籍しています。昨年は福島県沖地震による被害が大きく、校舎の一部が使用できなくなり、様々な工夫をして教育活動を展開してきました。
 今回は本校で昨年度と今年度に実施された様々な教育活動の中から、地域とつながる体験活動の一部をご紹介します。

1 芝生の上で行われる様々な活動

 芝生の効果として、転んでもケガをしにくいこと、子どもたちが外遊びやスポーツに意欲的になり、豊かなコミュニケーションが育まれることなどがあります。
(1)運動会
 転んでもケガしにくいため、思い切り走ることができます。どの子も一生懸命ゴールテープを目指します。赤組白組それぞれの仲間、保護者の皆さん、そして地域の皆さんからの大きな声援を受けて、力の限り走りました。

(2)あぶくまマラソン(業間マラソン)+自主的な朝のランニング
 6月から11月までの毎週火曜日と木曜日の業間(2・3校時の間)に「あぶくまマラソン」が行われます。1・2年生は3分間、3・4年生は4分間、5・6年生は5分間、自分のペースで走ります。走った周回数はマラソンカードに記入します。学期中に100周走ることが目標です。

2 各学年の体験活動

(1)2年生 「にぐらや牧場」での見学・乗馬体験
 学区内にある牧場「にぐらや牧場」へは毎年2年生が訪問し、馬へのえさやり体験や乗馬体験をさせていただいています。動物とのふれあいから、優しさに包まれたような温かい気持ちになれるようです。

(2) Legare Koori PizzaSta(ピザスタ)とのコラボ体験
 ① 令和5年度 3年生から地図贈呈

 3年生が社会科で作成した学校周辺の手作り地図を、学校の隣にあるPizzaSta に届けました。地図を拡大して店内に掲示してくださるというお話をいただき、3年生は大喜びでした。地図を見て、来店されたお客様に、是非、PizzaSta の周辺のことを知っていただければ嬉しいです。

 ② 令和4年度 5年生による新メニューのピザ
 5年生は、総合的な学習の時間に PizzaSta の新メニューの開発に携わらせていただけることになり、シェフと何度も打合せを重ね、試食もしました。
 最終的に、桑折町特産のロイヤルピーチポークや地元野菜を食材とした「元気!ベジタブル伊達崎ピザ」を商品化することができました。5年生の「ピザを通じて桑折町の野菜や肉のおいしさが伝わって欲しい」という思いが新しい美味しいピザを生み出しました。5年生にとって大変思い出に残る体験となり、この活動は小中学生まちづくり大賞(ふくしまジュニアチャレンジ)活動部門で銀賞にも輝きました。

 ③ 令和5年度 5年生による新メニューはスイーツ!
 3班に分かれ、それぞれクレープ、パフェ、タルトの新メニューを考え、PizzaSta でプレゼンテーションをさせていただきました。どの班も、桑折町の特産品である桃や半田山をモチーフにしたデザイン、季節を意識した食材など、工夫が凝らされていました。これから、どのようなスイーツになっていくのか、楽しみです。

(3)桃・りんご(王林)の学習(3・4年生)
 桑折町は王林発祥の地です。王林保存会の皆さんに説明していただきました。ここから王林が各地に広まったと知ると子どもたちは嬉しそうでした。

 桃の花を観察         桃の袋掛け作業        桃の収穫  
りんごの花の観察        りんごの摘果         りんごの収穫 
王林発祥の地の碑                  王林の収穫 

(4) 西山城、伊達崎城の学習(6年生)
 下の写真は西山城本丸跡です。阿武隈川を越えて攻めてくる敵軍を早く見つけるため、見晴らしがよい山頂に城がつくられました。

 学校近くの小高い丘の上にも伊達崎城跡があります。このような城は西山城を守るようにいくつか点在しています。子どもたちも実際にその時代を想像しながら城跡に立ち、その時代の人々の暮らしに思いをめぐらせました


 これらの活動の他に、森の案内人の方の指導をいただき半田山見学(1・2年生)・木工作品づくり(6年生)、町内ボランティア団体による読み聞かせ(1・2年生)、地域の方のリコーダー演奏指導(3年生)、地域の方の指導による田植え・稲刈(5年生)などの体験活動があります。
 このような「地域とつながる豊かな体験活動」を可能にしているのは、まさに、地域の伝統や環境であり、地域の人々です。今回、紹介しました芝生の維持・管理をしていただいている地域の方、特別非常勤講師として指導いただいている農家の方、学校に隣接するレストランの方、外部講師として町の歴史を教えていただいている町役場の職員の方などをはじめ、多くの方々の支援をいただき、豊かな体験活動ができています。
 また、昨年の福島県沖地震による大きな被害があったにもかかわらず、教育活動を止めることなく、体験活動も予定通りできていることは、保護者の皆様、地域の皆様に今まで以上の支援と協力をいただいているからに他なりません。
 このような「地域とつながる豊かな体験活動」が子どもたちの生きる力の源になるものと信じ、今後、各教科等とつながる力となるようカリキュラム・マネジメントに努めてまいります。

 授業の様子などを頻繁に掲載しておりますので、ぜひ、桑折町立伊達崎小学校のホームページもご覧ください!!


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