令和4年度「福島イノベーション・コースト構想の実現に貢献する人材育成」成果報告会
福島イノベーション・コースト構想の実現に向けた教育プログラムに取り組む県内の高校生の活動報告会(主催:福島県、県教育委員会、福島イノベーション・コースト構想推進機構)が、令和5年1月27日(金)に三春町の県環境創造センター交流棟コミュタン福島で開かれました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインでの開催が続いていましたが、今回は3年ぶりの対面開催となりました(一部オンライン開催)。参加校はSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)指定校の福島高校と会津学鳳高校2校を含む22校、90名の高校生・教員が会場に集いました。
この中で、11校がブースを設け、ポスターによる発表を行いました。テーマは、地域復興や農福連携、スマート農業、ロボット、環境・エネルギーなど実に多様。生徒たちは、緊張しながらも日頃の学習の成果を堂々と発表していました。
報告会のコンセプトは、“知る・学ぶ”、“交流する”、“体験する”
この日は、筑波大学の野村暢彦教授による「微生物間のコミュニケーション」と題した基調講演があり、新たな知に触れる機会も。
ポスターセッションによる他校生との交流、さらにイノベーション・コースト構想に協力する団体や企業の研究内容や商品を紹介するコーナーも設けられ、高校生にとってリアルでしかできない貴重な学びの一日となりました。
福島の復興を支える「福島イノベーション・コースト構想推進機構」
福島イノベーション・コースト構想(福島イノベ構想)とは、東日本大震災及び原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するため、当該地域の新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトです。
今回の成果報告会の主催者の一つでもある福島イノベーション・コースト構想推進機構は、このイノベ構想を推進する中核的な機関です。
「廃炉」「ロボット・ドローン」「エネルギー・環境・リサイクル」「農林水産業」「医療関連」「航空宇宙」といった重点分野におけるプロジェクトの具体化を進めるとともに、産業集積の実現、教育・人材育成、交流人口の拡大、情報発信等に向けた取組を進めています。
中でも教育・人材育成部では、浜通り地域等における大学等の教育研究活動の支援による知の集積に向けた取組をはじめ、県教育委員会と連携した小中学校における理数教育やふるさと学習、高等学校におけるキャリア教育を実施しています。12月には、県内6校の農業高校のコラボ企画「ジャムプロジェクト」も行われるなど、県内の学校の魅力ある取組に寄与しています。