『教職員の和は、児童生徒の和!』~福島県教職員相談室より~
いよいよ学校は夏休み。新しい年度がスタートしてからの3ヶ月半を振り返り、2学期に向けて心身ともに充電できる時間がほしいところです。
それは、子どもたちも、教職員も同じ。
今回は、教職員相談室の福士久子相談員からのメッセージをお届けします。福士相談員からのメッセージは、日々教職員の悩みに向き合っているからこその心温まる内容です。教職員だけでなく悩める大人にエネルギーを与えてくれると思います。
※ この記事は、「ふくしま福利だより7月号」をもとに作成しました。
教職員の皆さん こんにちは。夏休み前のしめくくりにお忙しい毎日かとお察しします。
ここ3年間を振り返って見ましたら、ほぼコロナのことばかりを気にかけて教職員の皆様や児童生徒の心の居場所はあるのかと案じていた日々でした。
先日、小学校の児童らが、マスクなしでニコニコ顔で話をしながら下校する姿を見ました。また、中学校の部活帰りの生徒数人が汗を拭い、対戦相手への作戦らしきことを「ああだ、こうだ」と語らっているのも見かけました。中体連の試合のことでしょうか。そんな姿に、学校での先生方の授業風景も容易に想像できました。ああコロナ禍以前の姿がやっと戻って来たなあとうれしく思う今日この頃です。
人間、気の置けない人とのおしゃべりほど心安まるものはありません。そういう仲間がいる職場、友がいる人生でありたいですね。
皆さんは、ここ3年間は特に、コロナ禍、多忙化で息詰まってストレスを溜めてしまったかもしれません。若手も中堅もベテランも、それぞれにグチを言ったり、悩み事を相談したり、雑談で気持ちをほぐしたり・・・そんなあたたかい空気の流れる職員室であれば心は和みます。そうした職場のあたたかい人間関係を作り上げるには、みなさん自身が、ストレスに潰されないようにしておくことが大事です。
その秘訣は「燃え尽きるまでのめり込み過ぎず、余力を残すこと」「自分を見失わないこと」です。
教職員の和は、児童生徒の和に繋がります。そしてそれは学校教育の一番の力です。
学校中の心の和を大事にして、教職員の皆さんが教育に向き合えるよう、応援しています。
さて、福士先生から、素敵なお花のプレゼントです。教職員の和、児童生徒の和、学校中の心の和を大切にして、学校にきれいな花を咲かせていきたいですね。
私が教職員相談室勤務となって4年目の夏を迎えています。
春は、窓から見える満開の桜が心和ます相談室ですが、桜の散ったあとのこと。相談室で世話をしていたクンシランが、春先赤いつぼみを見せていたと思ったら、その後、見事に花開きました。
相談室4年目にして初めてのことでした。満開の桜に引き続き、今度は美しく真っ赤に咲いたクンシランが、私を癒やしてくれました。
自然の有り様や移ろいに目を向け、心躍らせたり、ほっこりしたり、すーっとした気分になったり、そういう五感を揺るがせる時間が、人間にとってとても大事なことだと思います。
忙しい時でも、ちょっと外に目をやって、木々が風に揺れる様を観たり、昼時の散歩で足元の野の花に、小学校の時に図鑑で見た花の名を思い出したり、そんなたわいのないひとときをもつのは、とってもいいことだと思います。もしかしたらそれは、美味しいものを食べること以上に、心の大きな栄養になるんじゃないかと思ったりします。
クンシランの鮮やかさは、相談室に一人勤務している私に元気とやる気をくれました。大いなる私への後押しです。
ありがとう、クンシラン。
皆様にも写真で、元気のおすそ分けです。
「教職員の和は、児童生徒の和!」
福士先生、いつもパワーをいただき、ありがとうございます!