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メッセージを石川・能登に届けました

 福島県高等学校長協会は、「福島から能登 未来へ」プロジェクトを立ち上げ、東日本大震災、原発事故、台風、水害、風評被害などに関する体験とそれを踏まえての能登の方々へのメッセージを広く皆様から募集しました。

 
多くの皆様からお寄せいただいたメッセージは冊子にまとめ、12月2日、3日に石川・能登の皆さんのもとにお届けしました。
 プロジェクトの詳細
については、こちらのサイトをご覧ください。

 以下は、冊子を届けた丹野純一福島県高等学校長協会長の報告です。

福島から能登へのメッセージ集を、12月2日に石川県教育長と石川県高等学校協会会長岡橋校長先生にお会いし、お渡ししました。北國新聞に掲載され、石川県の皆さんにお知らせすることができました。岡橋会長には本当にお世話になりました。故郷が能登だという教育委員会事務局のある方からは、「何度も涙した。山積する課題に日々あたまを悩ませている中、大きな心の支えになる。」とのお言葉をいただきました。

その後、夜道を2時間かけて能登町へ向かいましたが、あちこち道路が段差や迂回路でアップダウンもあり、復興作業や避難先から仕事で向かう方々は、大変だとつくづく思いました。夜は能登町の民宿に。星空と昇る太陽があまりにも美しくしばしみとれました。

翌日は、早朝から能登高校へ。雨の中校門でひとりひとりの生徒に声をかけていた校長先生と、被災した生徒への心のケアについて、福島での経験を含めお話ししました。クラス分プラス2部の冊子をお届けしました(以下の高校も同様)。お別れに生徒が作った美味しいクッキーをいただきました。

その後、能登町役場で町教育長にお会いし、冊子を20部お渡ししました(以下の市町も同様)。

北上し、珠洲市の飯田高校へ。校門が倒れておりアスファルトも凸凹の場所があり地震の破壊のすさまじさを感じました。能登高校でも勤務していた校長先生と、激流の中でなんとか生きることができたような生徒たちへのケアなどについてお話ししました。校長先生からは逆にあたたかいお心づかいをいただきました。

その後、珠洲市役所で市教育長に冊子をお渡ししました。珠洲市を走っていて驚いたのは、巨大な流木の山です。豪雨災害のすさまじさを感じました。

次に、輪島市役所へ。市図書館の方に代表して受け取っていただきました。輪島へ向かう山中の道路沿いの民家の中には、全壊したり傾いたりした家がたくさんあり、土砂崩れもあちこちにあり、これからの雪の季節を迎え、復興はますます困難さを増すだろうと思います。

輪島高校では、終始涙ぐまれる校長先生の姿に胸が熱くなりました。地震にあっても壊れなかった100周年記念碑とともに写真を撮りました。校長先生はその後、学校ホームページのブログで、メッセージを一つずつ紹介していただいています。

次に、穴水高校へ。ここも、校舎の柱に大きな亀裂が走っていたり、窓ガラスの応急処置をしていたり、大変な状況がありましたが、校長先生、教頭先生に負けてたまるかという前向きさを感じました。名物のしいたけをいただきました。

穴水役場で町教育長に冊子をお届けしました。町のXでも紹介いただきました。

最後に門前高校で教頭先生にお渡ししました。

帰りは海沿いの道を走りました。

今回、実に多くのみなさんに、「一つ一つのメッセージに涙が出た」「心の支えになる」などのお言葉をいただきました。

このメッセージ集(ウェブでも全体版を掲載しています)が、能登のみなさんと福島のみなさんの心をつなぎ、分かち合い、困難に向かう勇気と希望の一筋の光となることを心から祈ります。ありがとうございました。

 福島に暮らす私たちの想いが、能登をはじめとした石川の子供たち、保護者の方々、教職員、被災されて苦しい思いをされている方々、困難に立ち向かっている方々に届くことを願っています。

メッセージをお寄せいただいた皆様、お読みいただいた皆様、

ありがとうございました。