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「県庁に みんなの声を 届けよう!」プロジェクトを開催しました(その3)

 福島県教育委員会では、令和5年8月2日(水)に、「県庁に  みんなの声を  届けよう!」プロジェクトを開催しました。
 このプロジェクトは、県内の小学5・6年生を対象としたもので、今年度は「わたしにとっての『ふくしまぐらし。』~ふくしまの魅力とこれからのふくしま」がテーマ。どのようなプロジェクトだったのか、今回はシリーズその3「意見発表①グループワーク」をご紹介します。

1 意見発表①グループワークの最初に
(1)小学生の意見発表をサポートするのは

 小学生の意見発表をサポートするのは、現在県庁で働いている、小学校・中学校・高校・特別支援学校の教員。1時間という限られた時間内で小学生が意見をまとめることができるよう、各班にコーディネーターとPC係として教員がつきました。
 コーディネーターは、目的達成(知事や教育長との意見交換を通して、福島の魅力や今後の福島について考えを深めること)に向けて方向性がぶれないようにサポートします。PC係は、小学生の意見を的確にパソコンに入力し、発表の際に大型スクリーンに提示できるようにします。強力なサポートがあれば、小学生も心強いはず!!

各班のコーディネーターとPC係。さまざまな校種の教員がそろって、サポート体制も万全。

(2)アイスブレイク

 今回参加した小学生は、全員小学校が異なります。初対面同士の緊張をほぐすべく、5分間のアイスブレイクを実施しました。アイスブレイクとは、緊張した固い空気や心を氷にたとえて、それを壊す(溶かす)というもの。簡単なゲームを通して、話しやすい雰囲気ができました。

アイスブレイクで大盛り上がりのC班。

2 意見発表①グループワーク

 今回、「事前学習」として、小学生全員が次の3つのことについて考えました。
 一つ目は、「暮らしている中で福島県や地元(地域)の良いところは何か考えよう」というもの。「福島のここが好き!」「福島のここが魅力」という点について、他の都道府県と比較しながらあげました。

 二つ目は、「大人になったら住んでみたい都道府県はどこですか」というもの。福島なのか、それとも他の都道府県なのか。またその理由についてもあげました。

 三つ目は、「どんな福島県になっていてほしいか考えよう」というもの。こんな福島県だったらずっと住みたい、他の都道府県と比べて「福島もこうだったらいいなぁ」という視点で考えました。

 A班は、事前学習の「暮らしている中で福島県や地元(地域)の良いところは何か」について、たくさんの意見を出した班。そこで事前学習で出した意見のうち、同じ内容のものを丸で囲みながら話し合いを進めました。自分の意見と友達の意見との共通点と相違点を明らかにしていくことで、なぜそう考えたのかを掘り下げ、グループとしての意見をまとめていきました。

 B班は、「大人になったら住んでみたい都道府県」で、3人とも福島県をあげた班。最初に福島県の良いところについてパンフレットで確認。その後「子どもから高齢者まで、どの年代の人にとっても今以上に暮らしやすい、暮らしたい福島県にするにはどうしたらいいか」について、学校・医療・交通・観光など、さまざまな面に着目しながら意見を出し合いました。

 C班は、意見を集約するのではなく、一人一人の視点や考え方をそのまま知事や教育長に届けようという方向に舵(かじ)を切った班。それぞれが思い描く理想の福島県の姿をイメージし、その姿になるにはどうしたらいいのか、今の福島県に足りないことは何かについて、自分の意見を発表しながら考えを深めていきました。

3 本番前のシミュレーション

 この後は、いよいよ知事や教育長・教育委員の前での発表です。発表を想定して、各班とも準備に余念がありません。立つ場所はどこか、どこを向いてプレゼンテーションをするのか、誰が何を話すのか。本番前のシミュレーションもバッチリになったところで、知事の入場です。

A班:大型スクリーンに表示される内容と、自分が担当する意見発表の部分とを確認中。
B班:マイクがある想定で意見発表の予行演習。「意見発表の用紙」を見ながら話す内容を確認。
C班:まず初めに、意見発表の形式やイメージを確認してから、伝えたいことや役割分担を決定。

 次回は「県庁に みんなの声を 届けよう!」プロジェクトのプログラム(5)意見発表②(知事・教育長等の前で発表)から最後の(7)修了式までをご紹介します。

※「県庁に みんなの声を 届けよう!」プロジェクトのその1とその2もご覧ください。