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【県北地区高校生対象】高校生meet up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ「第5回 保育士」を開催しました!第6回は11月16日 理美容。参加をお待ちしています!!

 高校生にとって、「高校卒業後の進路をどうするか」は、人生を左右する大きなもの。就職しようか、進学しようか、進学するならどこで何を学ぼうか、将来の仕事はどうしようか・・・。
 そんな高校生のギモンに「ヒント」を提供するのが、「高校生meet  up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」。このワークショップは、地域で仕事や活動をされている「センパイ」社会人の方と座談会形式で交流することを通して、高校生が多様なキャリアを見つめ、自分の生き方や将来についての「ヒント」を得ることができるようにしています。

 ワークショップの第5回は「保育士」。11月10日(金)に福島市にある Fukushima-BASE で開催しました。ファシリテーターに福島学院大学講師の安田先生、講師に大学で保育を教えている細川さん(保育士の経験あり)と現役の保育士である土屋さん(幼稚園の勤務経験あり)のお二方をお迎えして、高校生2人が保育士の仕事についての話を伺いました。
 今回は、この第5回のワークショップの様子をご紹介します!


1 保育士の仕事とは?

(1)保育所と幼稚園ってどんな違いがあるの?

 参加した高校生は、幼稚園に通っていたとのこと。ではそもそも保育所と幼稚園ってどのような違いがあるのでしょうか。

 入園できる年齢、入園条件の有無が主な違いのようですね。かつては保育所というと生活に関する学習や遊び中心、幼稚園というと教育的な学び中心というイメージがありましたが、現在では子どもたちの園での過ごし方(内容)に大きな違いはないそうです。

(2)保育士の一日

 では、実際に保育士はどんな仕事をしているのでしょうか。保育士のある一日の流れから、仕事の様子を垣間見てみましょう。

 保育所は朝の7時から夜の7時まで開いています。
 0~2歳児の場合、7時から保育所に来はじめて、9時から遊びやトイレトレーニング、11時にお昼ご飯、12時からお昼寝、15時に着替えておやつを食べて、16時以降に帰宅するそうです。保育士はトイレや食事の介助はもちろん、子どもたちの年齢に合わせたさまざまな活動を実施。子どもたちのお昼寝の時間は、教材の準備に充てているとのこと。講師の先生が、子どもたちのことを「小さいお友達は」と呼んでいるのが印象的でした。

(3)保育士の勤務先は保育所だけとは限らない!?

 保育士というと、勤務先は保育所やこども園と思いますよね?ところが、そうとは限らないとのこと。では保育所以外の職場とはどこで、どのような仕事をするのでしょうか。

 児童養護施設(児童福祉施設)で保育士として働きました。虐待を受けた子どもたちが入る施設です。そこで、幼稚園から高校生くらいまでの子どもたちのお父さん・お母さん・お兄さん・お姉さん代わりとして、生活支援をしました。朝起こすところから、夜寝かすところまで、24時間生活そのものを共にします。虐待を受けた子どもたちですが、家に帰りたくなって、帰る作戦を立てる子どもも。夜に見回りをしたり、学校の三者面談や高校・大学の進路相談にも一緒に行きました。
 子どもたちが学校に行っている間は、いろんな記録を書いたり、会議を開いたり、子どもたちの食事を作ったりしました。20人の子どもを3人の職員でみるので、家庭に置き換えると、5~6人兄弟を一人親でみる感じです。

保育所では、一人の子どもと接するのは0歳~6歳で長くて6年間。一方、児童養護施設の場合、3歳~18歳(22・23歳までいることができる)までいる子どもの場合は、15年間一緒にいることができるそうです。長く付き合えるからこそできることがあるのが、児童養護施設の魅力とのこと。

 児童養護施設では、概ね高校生までの子どもとも生活を共にするという点で、6歳までの子どもを相手にする一般的な「保育士」とは異なるイメージですが、同じ保育士の資格で働くそうです。


2 保育士になるには?

 講師のお二方は、子どもに関わる仕事に就きたいと考え、大学で保育士の資格を取得しました。では、保育士になるためには、どこに進学してどんな資格を取ればいいのでしょうか。
 実は、専門学校(2~3年)、短期大学(2年)、大学(4年)、どこに進学しても、決まった授業の単位を取得し保育実習を行うことで、保育士の資格は取得できるそうです。
 保育実習では、子どもにどのような声かけや援助をするか、子どもはどのような反応をするか、どのような気づきがあったかなど、出勤してから退勤するまでの出来事を日誌にまとめます。そして大切なのが教材研究。指導案を書くとともに、子どもの興味を引き出す教材は何かを考えて教材づくりをするとのこと。確かに、保育所には、見て楽しい触って楽しい、子どもたちの想像力をかき立てるさまざまな手作りのものがたくさんありますね。

保育士や幼稚園教諭はピアノが弾けるイメージがありますが、音楽に限らず、スポーツやものづくりなど、それぞれが自分の得意なことを生かすそうです。また相撲やかけっこをする時に、子ども相手だからと「手を抜く」のではなく、あえて全力で応じることも。負けて悔しい思いをするのも子どもの成長を促す一つ。ただし、悔しい思いをしている子どもへのフォローも忘れません!! 


3 保育士としてのやりがいと大切にしていること

 講師の方から、保育士としての仕事のやりがいや大切にしていることについての話がありましたので、ご紹介します。

 トイレがイヤ、着替えがイヤなど、何に対してもイヤという「イヤイヤ期」があるけれど、子どもがとにかくかわいい。着替えるときに「この服にしようね」と勧めてイヤと答える場合は、「AとBどっちがいい?」と選択制にするなど、その時に応じて異なる対応をします。「イヤイヤ期」は成長の一つで、かわいい。
 保護者の方とは、信頼関係を築くことを大切にしています。ちょっとした傷でも「今日は転んじゃって」と伝えるようにしています。連絡ノートには子どもの良い点を書きます。保護者の方との交換日記のような感じです。 

 保育士の1~2年目は、子どもと関わること自体に忙殺されがち。しかし3~4年目になると、もっと下準備すれば良かった、こうすれば良かった、どんな保育をしようかなどを考える時間が増加。勤務時間のうち約7時間は子どもと接する時間となりますが、「保育について考える時間」が重要だそうです。「保育について考える時間」は、実際の時間では短くても、体感時間は長い、密度の濃い時間です。

4 座談会形式とは?

 講師の方を囲んで、仕事や進路についての素朴なギモンに講師の方が答えるという形式です。
 温かい雰囲気の中、講師とファシリテーター(進行役)の話を聞いているだけでも参考になる、聞きたいことがあれば自由に聞ける、始まってしまえばあっという間の90分です。

東日本大震災のとき3~4歳だった高校生。講師の方から「震災時は守られる側だったけど、今度は守る側へ」「生まれ育った福島で活躍してほしい」「進路は焦らず考えて」とのメッセージが。また、高校生からは「(福島県から)他の地域に行っても、(福島に)帰ってきて働きたいと思える地域なんだ」との感想もありました。                          


5 第6回は理美容

 「高校生meet  up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」の第6回は理美容。11月16日(木)に Fukushima - BASE(福島学院大学の隣で福島駅から徒歩10分)で開催します。ヘアメイクアーティストと理容師のお二方から 「ホンネ」の話を伺うことができる、またとない機会です!
 理美容に興味のある高校生はもちろん、どの道に進もうか迷っている高校生も大歓迎。
 担任の先生方、ぜひクラスの生徒に声をかけるなど、高校生の背中をちょっと押してあげてください!

第6回 理美容
 開催日:令和5年11月16日(木)※木曜日です!
 時 間:17:15~18:45(受付開始17:00~)
 場 所:福島市(Fukushima - BASE)
 対 象:県北管内の高校生 先着12名
 講 師:YUI(フリーランスヘアメイクアーティスト)
     半谷夢句(hair resort SORA)

 その道で働いている方からの話を通して、自分の進路について考えることのできる機会です。下のチラシの二次元コードまたは下記のフォームからぜひお申し込みください!!