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「学校って、学ぶって楽しい」を再発見! 福島県立いわき翠の杜高等学校

 福島県立いわき翠の杜高等学校は、福島県いわき市にある単位制の定時制課程普通科の高校で、浜通り地方唯一の定時制高校です。本校は、平成16年に昼間主コースと夜間主コースを併設した定時制高校として開校し、令和5年度で創立20年目を迎えました。多様な生徒を受け入れ、個別最適化された学びの実践を目指して教育活動を展開しています。今回は、20周年記念行事をはじめ、特色ある行事や授業等で、充実した学校生活を送る生徒の姿をご紹介します。


1 「創立20周年記念行事」の様子

 本年度(令和5年度)創立20周年を迎えるにあたり、令和4年度に実行委員会を設置しました。「式典」といった形式張ったものではなく、生徒会とPTAが中心となって思い出に残る企画を考えて実行する「記念行事」にしよう、ということで中身を考えました。12月18日~12月22日を「20周年記念行事週間」として、生徒と教員による発表・大クイズ大会・校内オリエンテーリング・サプライズ企画・大運動会・バザー・大掃除などの催しを実施しました。
 サプライズ企画は、プログラム上では「生徒会企画」となっていましたが、一部の教員によって極秘に企画が進められていました。そして、「生徒会企画」スタートと同時に体育館後方から登場したのが、お笑い芸人「テツandトモ」です。一部の生徒と仕込んだ翠の杜高校ネタで盛り上がり、最後は記念撮影で締めくくりました。

全生徒とテツandトモで「なんでだろうポーズ」での記念撮影です。
音楽部のステージ発表です。他にも、海外研修や授業の成果発表、教員バンドの発表もありました。
大運動会では、老若男女、障がい者も楽しめる「ボッチャ」を競技の一つに取り入れました。


2 恒例行事「清掃活動」の様子

 本校では、「いわきのまちをきれいにする市民総ぐるみ運動」の一環として、毎年10月に、学校がある内郷地区のゴミ拾いと校内の大掃除を行う「清掃活動」を実施しています。さらに、「清掃活動」後には、昼間主コースでは保護者と調理班の生徒による炊き出し夜間主コースでは生徒と教員によるBBQが恒例となっています。生徒が、地域・教員・保護者と関わる大切な恒例行事となっています。

秋晴れの中、元気にゴミ拾いへと出発する生徒たちです。
校内清掃組によるゴミ箱洗いや窓拭きの様子です。妥協を許さない丁寧さです。
清掃活動と同時進行で保護者と調理班の生徒による炊き出しの準備です。2種類のカレーができあがりました。
清掃活動後の炊き出しの様子です。みんなで汗を流した後の食事は最高です。4杯5杯とおかわりする生徒もいました。


3 探究学習~学校設定科目「教養いわき」の様子~

 選択授業の一つに、探究学習でもある学校設定科目「教養いわき」があります。1学期には、探究に必要なスキルのトレーニングといわき市に関する基本的な知識習得を通して、探究する目的やその方法、生徒同士のコミュニケーション能力や協働的に学んでいく姿勢を基礎から積み上げていきます。2学期以降は、1学期の学びを生かしながら、いわき市に関する題材を探究のテーマとして掘り下げていきます。昨年度は「念仏踊り“じゃんがら”の魅力とは?」、今年度は「本当にいわき市はゴーストタウン化しているのか?~地域活性化の提言~」をテーマとし、体験活動やフィールドワークの実施、他校交流、インタビュー、アンケート調査などを通して探究活動を行っています。
 「教養いわき」は、令和の日本型学校教育におけるキーワードである「教科等横断的な取組」を実践する授業であると自負しています。

小名浜海星高校との交流授業の一枚です。小名浜海星高校のチーム「じゃんがら」を招いて、実際のじゃんがら見学、インタビューを通して、じゃんがらの面白さやその意義について高校生同士で意見交換しました。
髙橋工房にて、いわき市の伝統工芸である「いわき絵のぼり」や「いわきだるま」を見学しました。写真は「いわき絵のぼり」。
「本当にいわき市はゴーストタウン化しているのか?」を調査するため、いわき駅前の「杜のどーなつ」へインタビューを行いました。インタビュー後、ドーナツを買っている様子です。
いわき駅前の商用施設「LATOV(ラトブ)」にあるオープンスペースで、それぞれのグループで調査・インタビューしてきたことを共有しました。


※ぜひ、いわき翠の杜高等学校のnoteサイトと学校HPもご覧ください!