本宮市が舞台。「ミライ・ラボ」の挑戦! 福島県立本宮高等学校
記事の概要
福島県立本宮高等学校は、令和3年4月に本宮市との包括連携協定を締結しており、本宮市からの様々なご支援をいただきながら、特色ある取り組みを進めています。その一つである、本宮市を舞台にした「探究」の学び、通称「ミライ・ラボ」の挑戦を中心に、本宮高校ならではの生徒たちの活動の様子をご紹介いたします。
1 福島県立本宮高等学校+本宮市=「フォトロゲイニング」
突然ですが、「フォトロゲイニング」というものをご存じでしょうか?
フォトロゲイニングとは、チェックポイントの位置が記された地図をもとに、制限時間内により多くのチェックポイントを回り、稼いだポイントで勝負するアウトドアスポーツ 「オリエンテーリング」の派生版で、フォトロゲイニングでは、チェックポイントに到達した証として、自分たちのチーム員が映り込んだ見本通りの写真を撮ってくるのです。
本校の2・3年生の取り組みである「ミライ・ラボ」は、「本宮市をもっと好きになる、好きになってもらう」を大テーマに、分野ごとの「ゼミ」に分かれて、本宮市の課題解決や魅力化策を探究し、高校生の自分たちにできることを実践する挑戦です。その導入編として、1年生が、自分たちの母校のある本宮市をもっとよく知るために、この「フォトロゲイニング」を行います。本校独自のルールとして、道中見つけた本宮市の良い点と課題点を写真に撮影し、競技後に、そう感じた理由などのプレゼンをしなければならないという設定もあります。この運営では、「本宮市」と本宮市の自然や文化の伝承を企画する街づくり団体「もとみやプラット」様に全面的なご協力をいただいています。
2 「ミライ・ラボ」の実践より
地元産品を使って本宮市の名物を創出し、地域の活性化を目指すプロジェクトに取り組んでいる「石焼き芋ゼミ」は、県教育委員会主催の「令和5年度ふくしま高校生社会貢献活動コンテスト」に出場。地域を巻き込んだ地道で前向きな活動が認められ最優秀賞を受賞しました。
地元若手農業団とのコラボレーションによる地元本宮産「紅はるか」の入手をはじめ、移動式焼き窯の調達、おいしい焼き方の極意の習得、購入していただく方により親しんでもらうための企画の考案など、これまでも様々な課題に取り組んでおり、今年度も探究をさらに深めながら、地域活性化を目指す挑戦を続けています。
実は、本宮市周辺の土質は、サツマイモの栽培には合わないのですが、本宮市若手農業団の方々が、「地元産を使いたい!」という生徒たちの意志を汲んで、実現してくださいました。
この他にも 「カフェ」で地域活性化に取り組む「カフェゼミ」、医療・福祉分野の基礎を学びながら「ハンドマッサージ」の実践を目指す「医療・福祉ゼミ」、「ごみ処理」をテーマに環境美化を探究するゼミ、「自給自足」をテーマに実際に自力で食材を確保することに取り組むゼミ、「ペット」に関する地域課題について探究するゼミ、「子ども食堂」をテーマに探究するゼミ等々…。
「ミライ・ラボ」では、生徒たちの飽くなき探究心が発揮されています。
3 令和7年度4月に、「あだち支援学校」の高等部が併設されます!
現在、本校敷地内では、その校舎建設工事が進んでおります。
新たな時代に求められる学びの環境として「多様な子どもたちが共に学ぶ環境」をつくり、専門的な支援を行いながら生徒同士が交流したり共同学習を行ったりする学び「インクルーシブ教育」の実現を目指します。
「ミライ・ラボ」と共に、新たな時代を担う人に必要な「人間力」を育む、新しい学びへの挑戦が始まります!