見出し画像

多様性を力に変える教育の実現に向けて~合理的配慮の申請による選考試験で合格した若手教員からのメッセージ(その3)~

 福島県では、急激な社会の変化の中で、「自分の人生を切り拓くたくましさを持ち、多様な個性をいかし、対話と協働を通して、社会や地域を創造することができる児童生徒」を育成するために、学びの変革を実現できる教員を求めています。
 すでに、令和6年度教員採用候補者選考試験の受付は終了しており、志願者の方々は、7月22日、23日の第一次選考試験に向けて準備を進めているところだと思います。
 今回は、令和2年度に福島県公立学校に採用になった新任教員からのメッセージのうち、合理的配慮の申請による選考試験を受験して合格した、いわき支援学校教諭 桑名 真之介さんをご紹介します  
 福島県では、多様性を力に変える教育の実現に向けて合理的配慮の申請による選考試験も実施しています。
 ※この記事は、「令和3年度福島県公立学校教員採用案内」のパンフレットをもとに作成しました。

障がいのある子どもたちのために自分ができることをしたい

 聴覚に障がいがある桑名さんは、幼稚部からずっとお世話になった聴覚支援学校で、先生方と一緒に働いてみたい気持ちがあったそうです。「自分と同じ聴覚に障がいのある子どもたちのために自分ができることをしたい」と考え、恩返しの意味も込めて桑名さんは福島県の教員を志望しました。

真剣な表情で子どもたちに教える桑名さん

教員の仕事の魅力は、日々子どもたちが成長する姿を目にできること

 教員という職業の魅力について桑名さんは次のように語ります。
 「家族の次に長い時間をともに過ごす相手が先生だと思います。様々な反応を見せてくれる子どもたちとの日々は、新しい発見の連続で子どもたちが成長していく姿を目にできる喜びがあります。子どもたちの経験や感動などを共有できるのも魅力です。」

子どもたちによりわかりやすい授業を。教材研究にも入念に取り組みます。

子どもたちの元気が、教員として頑張る源に

 勤務するいわき支援学校は、春に咲き誇る敷地内の桜や、周囲に広がる水田など、豊かな自然に恵まれた静かな環境の中、約200名の児童・生徒が学んでおり、子どもたちも教員も健やかに過ごしています。季節の学習で学校周辺を探検できるのも魅力だと語る桑名さん。
「元気で明るく、活発な子どもたちがたくさんいます。大きな声で挨拶してくれたり、笑顔をたくさん見せてくれたり、子どもたちとの毎日のふれあいが、先生として頑張る源になっています。」
 子どもたちも教員も、障がいの有無に関わらず、生き生きと生活している様子が伝わってきます。

子どもたちのつまづきを自分の指導の改善につなげる

 このインタビュー当時、福島県の教員としてのやりがいやこれからの目標について、桑名さんは「授業や指導をしていると、子どもたちは予想もしていないところでつまずくことがあります。自分の授業や指導の仕方を見直し、適した指導は何か考えていきたいと思います。時間をかけて指導して目標が達成できたときの達成感は大きく、やりがいを感じます。」と語っていました。教員生活も4年目となる現在、桑名さんが教員としてさらに成長し続けていることでしょう。

福島県の教員を目指す人へのメッセージ

最後に、桑名さんからのメッセージです。
「私は障がいのある子どもたちのために自分ができることをしたいという気持ちが強かったので教員という道を選びました。やりたいことや目指したいことをモチベーションにして、やりがいのある教員という仕事をぜひ目指してほしいです。」

 本県の公立学校教員採用候補者選考試験一次試験日まで1ヶ月を切りました。志願者の皆さん、ベストを尽くして頑張ってください!
 ふくしまの教員として、共に、新たな未来を作っていきましょう!

#福島県 #教員採用試験 #合理的な配慮 #特別支援学校