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【県北地区高校生対象】高校生meet up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ「第1回 公務員(事務職)」を開催しました!第2回は10月20日(デザイン)。参加をお待ちしています!!

 高校生にとって、「高校卒業後の進路をどうするか」は、人生を左右する大きなもの。就職しようか、進学しようか、進学するならどこで何を学ぼうか、将来の仕事はどうしようか・・・。
 そんな高校生のギモンに「ヒント」を提供するのが、「高校生meet  up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」。このワークショップは、地域で仕事や活動をされている「センパイ」社会人の方と座談会形式で交流することを通して、高校生が多様なキャリアを見つめ、自分の生き方や将来についての「ヒント」を得ることができるようにしています。

 ワークショップの第1回は、「公務員(事務職)」。10月6日(金)に福島市にある Fukushima - BASE で開催しました。ファシリテーターに福島学院大学教授の木村先生、講師に福島県庁で働いている二名の方をお迎えして、高校生5人が公務員の仕事について話を伺いました。ちなみにファシリテーターとは、会議などの場で参加者に発言を促したり、話をまとめたりする人のこと。今回は、この第1回のワークショップの様子をご紹介します!

1 公務員って何をするの?異動するの?

 公務員は、大きく国家公務員と地方公務員に分けられます。国家公務員は中央省庁などの国の機関で、地方公務員は県庁や市役所などの自治体の組織で勤務します。地方公務員を「住民の近さ」の点で分類すると・・・
 市町村の公務員:住民との距離近め
 県の公務員で県庁にいる場合:住民との距離遠め
 県の公務員で出先機関にいる場合:住民との距離近め

とのこと。公務員と一口でいっても、直接住民と接することができる仕事なのかどうか、異なるそうです。

 また、講師のお二人は公務員の仕事について、経歴をもとに話してくださいました。
 お一方は、これまでに県庁農業振興課で経理を、会津大学学生課で入試事務や就職支援、会津児童相談所でケースワーカー、県庁児童家庭課で予算や乳児院の整備、県庁市町村行政課で給与適正化、県北地方振興局で移住定住の支援を担当し、現在は県庁農林企画課で復興と風評対策に携わっているとのこと。ここから、公務員の仕事が、入試事務から風評対策まで多岐にわたっていることと、異動があることが分かりますね。県庁の職員は、平均すると3年で異動することが多いそうです。
 ちなみに、このワークショップの運営事務局をつとめている福島民報社の方も、「異動は早ければ3年で、4年でそろそろ異動」だそうです。

「住民と接する方がいい?異動はしたい?」「希望しない異動先だったことは?」など、木村先生の具体的な問いかけを通して、漠然とした公務員に対するイメージが形づくられていきます!

2 公務員の事務職と技術職とは

 県庁職員にも市町村役場の職員にも、高卒でなることができます。では高卒と大卒では何が異なるのでしょうか。なぜ大学に行くのでしょうか。
 そもそも公務員の職種は、大きく事務職と技術職に分かれます
・事務職は、いろいろな職場を体験
 →ジェネラリスト
・技術職は、特定の分野を深める
 →スペシャリスト

 事務職の場合、仕事は予算、県税の徴収、企画、広報、福祉、高校の事務などさまざま。講師の方々も事務職なので、経歴からも仕事の多様さが分かります。事務職は、どのような仕事にも対応できる「ジェネラリスト」が求められるとともに、「幅広い仕事に携わることを通して、人間としての経験値が上がる」とのこと。高卒と大卒で仕事の中身は大きく変わりません。
 技術職の場合、農業、水産、土木など、高度な専門的知識や技術を持つ「スペシャリスト」が求められます。公務員試験の問題も専門分野に関する内容が出題されるため、その分野を学んでいることが必要。「専門家としての格好良さ」がある技術職。そのため大卒の理系が多いそうです。

木村先生からの「公務員になるとすれば、事務職と技術職どっちがいい?」の問いに高校生は・・・

3 公務員になろうと思ったキッカケは?

 講師の方お二人とも、大卒で公務員になった方です。では、いつ公務員になろうと思ったのでしょうか。キッカケや決め手は何だったのでしょうか。

大学在学中は、民間企業で商品開発をしてみたいと思っていました。卒業論文で児童相談所の職員の方と話す機会があって、子どもと関わる仕事ってとてもすてきだなと思いました。児童相談所は公的な機関だから、公務員もいいなと。その方と触れ合った経験が公務員になろうと思ったキッカケです。

小学6年生で東日本大震災を経験して、福島のためになることをしたいなと漠然としたイメージを持ちました。中・高校生になってもその思いは変わらず、大学3年の時の就職活動でいよいよ仕事を決めなければならない時期になって、福島県の企業や公務員などを調べて、福島県の復興のために何かできるのは県職員だなと思って、公務員になろうと思いました。

 この場にいた講師以外の方(公務員)も、大学での専攻はもちろん、卒業論文も考古学から財政までと多種多様。色んなことを学び、経験して公務員になったそうです。

4 座談会形式とは?

 座談会という形式について、ちょっとだけご紹介します。ファシリテーターの木村先生と講師のお二人のお人柄からか、雰囲気はとても温かく(お茶やお菓子もありました)、高校生に無理に発言を求めることはありません。意見を述べ合うというよりも、素朴なギモンに講師の方がどんどん答えていくという形。仕事の「ホントのところ」など、時には笑いも交えながらの、あっという間の90分でした。

中央で手を挙げているのがファシリテーターの木村先生。左側の奥の二人が講師の方々。

5 第2回はデザイン

 「高校生meet  up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」の第2回は、デザイン。10月20日(金)に福島市のFukushima - BASE(福島駅東口から徒歩10分の場所)で開催します。デザインで仕事をしている方から「ホンネ」の話を伺うことのできるまたとない機会です!!もし「高卒で就職するわけではないから・・・」と思って参加に二の足を踏んでいるなら、もったいない!!就職する時期が高卒なのか、大卒なのかにかかわらず、県北地区の高校生、ぜひ参加してみよう!!

第2回 デザイン
 開催日:令和5年10月20日(金)
 時 間:17:15~18:45(受付開始17:00~)
 場 所:福島市(Fukushima - BASE)
 対 象:県北管内の高校生 先着12名
 講 師:イラストレーター ico.
     FRIDAY SCREEN

 その道で働いている方からの話を通して、自分の進路について考えることのできる機会です。下のチラシの二次元コードまたは下記のnoteサイトからぜひお申し込みください!!