福島県立図書館 本の森への道しるべ「ふくしまの城」
福島県立図書館では、約120万冊の本を所蔵しています。
そのぼう大な本のなかから、お探しの本を見つけるためのガイドとして、パスファインダー「本の森への道しるべ」を作成しています。
ここでは、「本の森への道しるべ」の中から、調べ物の「最初の一歩」になる資料をご紹介します。詳しい内容は、当館ウェブサイト掲載の「本の森への道しるべ」をご覧ください。
※パスファインダー(pathfinder)とは、特定のテーマについて参考となる文献や情報の探し方をまとめた資料のことです。
本の森への道しるべ(福島県立図書館ウェブサイト)
「ふくしまの城」より
福島県内には中世から近世にかけて約1,000以上の城館が築かれたとされており、各地に城跡が残っています。その中には全国的に有名な城もあれば、地元のシンボルとして愛されている城もあります。ここでは、福島県内の城について調べるときに参考になる資料を紹介します。
参考図書(辞書・事典類)で調べる
『日本城郭大系 第3巻』
平井聖/〔ほか〕編集 新人物往来社 1981(請求記号:L/526.2/N3/1)
『国別城郭・陣屋・要害・台場事典』
西ケ谷恭弘/編 東京堂出版 2002(請求記号:521.823/N1/)
『日本城郭辞典』
鳥羽正雄/著 東京堂出版 1995(請求記号:521.823/T2/)
『図説日本城郭大事典 1』
平井聖/監修 日本図書センター 2000(請求記号:521.823/Z1/)
地方で調べる
県内の著名な城に関する資料を中心にご紹介します。一般書のほかにも各自治体が発行している「調査報告書」類は、調査の対象になった城の概略や歴史が記載されていることが多く、幅広く活用できる資料です。
◆福島県全域
『ふくしまの城 歴春ふくしま文庫57』
鈴木啓/著 歴史春秋出版 2002(請求記号:L/081.6/R1/57)
『武者たちの舞台 ふくしま紀行 城と館』 上巻・下巻
福島民報社/編 福島民報社 2007(請求記号:L/526.2/F3/1-)
平成15年から4年間紙面に掲載された福島民報の連載を書籍化したものです。上巻に中通り、下巻に会津・浜通りの城館が掲載されています。
『福島県の中世城館跡 福島県文化財調査報告書 第197集』
福島県教育委員会/編 福島県教育委員会 1988(請求記号:L/709/F2/3-197)
『福島県遺跡地図 中通り・会津・浜通り地方 福島県文化財調査報告書 第321集』
福島県教育委員会/編 福島県教育委員会 1996(請求記号:L/709/F2/3-321)
◆会津若松城
鶴ヶ城という愛称が有名な若松城は、至徳元(1384)年に蘆名直盛が築いた城が始まりとされています。時を経て蒲生氏郷が会津に入ると、城の改修を行い、町の名前も「若松」と改めました。戊辰戦争では新政府軍の攻撃を1ヶ月間耐え抜きましたが、明治7年に取り壊されました。再建された現在の若松城は、落成当時の赤瓦が再現されています。
『詳解 会津若松城下絵図 甦る、いにしえの会津若松城下』
野口信一/監修 歴史春秋社 2011(請求記号:L/216/N5/5-1)
『若松城郭門』
会津史談会調査部/編 会津史談会 1979(請求記号:L/526.2/A3/1 )
『史跡 若松城跡 会津若松市文化財調査報告書』 1~8
会津若松市教育委員会文化課/編 会津若松市教育委員会 1995~2016(請求記号:L/709/A1/2-)
◆二本松城
霞ヶ城とも呼ばれる二本松城は、応永21(1414)年に畠山満康によって築かれたのち、寛永20(1643)年に白河から入城した丹羽光重により大規模な改修が行われました。城跡は県立霞ヶ城公園として整備されており、平成19(2007)年には「二本松城跡」として国の史跡に指定されました。
『二本松城址 調査報告書 1(平成2・3年度)』
二本松市教育委員会/編 二本松市教育委員会 1992(請求記号:L/526.2/N6/1-1)
『二本松城 築城から廃城まで』
二本松市歴史資料館/[編] 二本松市歴史資料館 2014(請求記号:L/526.2/N10/1)
◆小峰城
興国年間(1340-45年)に結城親朝により築城され、後年、棚倉藩から移封された丹羽長重により大きな改修が加えられました。戊辰戦争では激しい攻防の主戦場となり、新政府軍の攻撃を受けて落城、焼失しました。現在では再建された三重櫓が来場者を出迎えています。
『丹羽長重と小峰城』
白河市歴史民俗資料館/編 白河市歴史民俗資料館 1990(請求記号:L/288.3/S10/2)
『小峰城石垣』
山口喜一郎/著 山口喜一郎 1984(請求記号:L/526.2/Y1/1)
自治体史で調べる
当館では県内全市町村分の自治体史を所蔵しています。“史”と銘打ってはありますが、内容は歴史に限らず文化や自然、産業なども収録されています。城については、「通史編」の中世・近世の巻や、「文化」の巻に収録されていることが多いようです。調べている城に合わせて、各自治体史を参照してみてください。
『福島県史 第20巻 各論編 文化1』
福島県/編 福島県 1965(請求記号:L/210.1/F1/1-20)
ここで紹介した資料はほんの一例です。「本の森への道しるべ」にはより多くの資料が掲載されています。是非ご覧ください。
本の森への道しるべ―福島県に関すること(福島県立図書館ウェブサイト)
https://www.library.fcs.ed.jp/?page_id=343
(福島県立図書館)
(https://www.library.fcs.ed.jp)