２月５日（水）福島県環境創造センター交流棟（コミュタン福島）を会場として「ふくしま探究スタートアップラボ」第３回研修会を開催しました。今回の研修では、これまでの研修での学びをいかして作成した総合的な探究の時間３か年計画を参加校で共有する活動を中心にして、研修全体を振り返りました。

完成した３か年計画を自由に見る！

　会場の壁には参加校が作成した総合的な探究の時間３か年が貼られています。研修の最初はこの３か年計画を自由に見る時間が設定されました。参加者は他校の計画を興味深そうに見入っていました。

カリキュラムマネジメントチェックシートで研修前後の変化を可視化！

　３か年計画を見終わった後にカリキュラムマネジメントチェックシートを用いて、自校の探究活動について評価しました。はじめに参加者個人がチェックシートを記入し、その後、同じ学校で集まって対話しながら自校の探究活動を見つめ直して学校としての評価を考えました。
　このカリキュラムマネジメントチェックシートは第１回研修会でも作成していました。学校としての評価が決まった学校から、第１回研修会と第３研修会のチェックシートの内容を比較しました。評価が上がった項目もあれば、下がった項目もありました。参加者からは「研修に参加したことで探究活動の内容が深まり、新たに課題が生まれて評価が下がったのでは？」、「評価が上がった部分は成長した部分。学校の現実が見えてきた。」といった声が聞かれました。

３か年計画発表！

　いよいよ、３か年計画の発表です。発表時間は５分。その後に５分間で感想を共有します。発表会では参加校を２つのグループに分け、各学校が同じ内容を３回発表することで、全員がすべての学校の発表を聞けるように工夫しました。
　３か年計画の概要と次年度の活動計画に加えてカリキュラムマネジメントチェックシートの比較結果を発表しました。感想や質問は口頭で伝えるほか付箋に記入して３か年計画に貼り付けるなど、振り返ることができるようにしました。
　５分の発表時間では足りない学校がほとんどで、聞いている参加者からは時間ギリギリまで質問している姿が印象的でした。

最後に研修全体の学びを振り返りました！

　発表後は他校の先生方と班になって研修全体を振り返りました。各班のテーブルには振り返るための問いが書かれているカードが置かれています。班内で順番にカードを引き、自分の考えを言語化していきます。先生方は知識やスキルだけではなく、ものの見方や内面をアップデートしているようでした。
　班内での振り返りのあとに全体で内容を共有しました。ある学校では、ふくしま探究スタートアップラボに参加して先生方の探究に対する考え方が変わったことで、学校を休みがちだった生徒が自分の興味のある分野に出会い、先生方と対話を繰り返しながら楽しそうに学び続けているという話が紹介されました。
　全体の共有の時間の時に紹介された事例のように、この研修で得たものは確実に学校内で変化を生んでいきます。次年度は、さらに深化した探究活動が展開されることを期待したいと思います。