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文武両道、質実剛健! 登龍健児の日々       福島県立白河高等学校


記事の概要

 福島県立白河高等学校は、大正11(1922)年に開校した、普通科と理数科を置く学校で、東北の玄関口・白河市に位置しています。文武両道と質実剛健を校風とし、生徒たちは大学進学などの進路目標達成に向けて勉学にいそしむとともに、学校行事をはじめとした各種イベントにも全力で取り組んでいます。生徒たちの充実した日々の生活ぶりを紹介します。

1 登龍健児の、さまざまな「学び」

 生徒たちの日ごろの「学び」について、ほんの少しですが、教室や活動の様子をご覧ください。

 はじめに、1年生の英語(英語コミュニケーションⅠ)の授業風景です。
 Halloweenの時期に合わせて、英語劇を発表する授業が行われました。

セリフに加え、動きも自分たちで考えます
端末上でセリフを共有し、発表に備えました

 ストーリーは笑いあり、「毒舌」もありと様々でしたが、アウトプットすることをとおして着実に語学力を身に付けたようです。

 つぎに、2年生の「総合的な探究の時間」の様子です。
 写真は、16に分かれて探究しているゼミの、中間発表のひとコマです。

探究の途中経過を、一人ひとりがゼミ内で発表し、今後の探究につなげます
スライドにどのようにまとめるかも、表現力の育成につながります

 この発表を踏まえて同じテーマをさらに深堀りする生徒もいますし、ゼミを移って新しい問いに向き合う生徒もいます。
 年度末にはまとめのポスター発表を行います。

 「学び」の紹介の最後は、理数科3年生の「理数探究」です。
ねらいは、身近な課題を理科や数学で学習したこと(またはこれから大学等で学ぶことも含めて)を踏まえて、課題解決する力を養うとともに創造力をつけることにあります。
 毎年12月に行われている理数探究発表会では、研究内容をポスター1枚にまとめ、スライドや成果の実践披露をしながら、1、2年生の理数科の生徒や先生方に発表します。

ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸ジクロソドを用いてナイロン66を合成したことを発表する「化学班」
「物理班」は、有名アニメ作品で強いと言われているキャラに10種競技をさせ、
その点数を比較して、強さの順位を決めるという研究内容

2 登龍健児の、“行事”熱

 白河高校には、他校に劣らず多くの行事があります。ここではまず、本校の伝統となっている「走る行事」を2つ、ご紹介します。

 1つ目は、4月下旬に行われる「創立記念マラソン」です。
 大正13(1924)年、金栗四三氏(大河ドラマ「いだてん」の主人公でもあった)が本校で講演会を行ったことをきっかけに始まった行事です。戦争やコロナで中止された年もありましたが、1世紀にわたって行われています。

新緑の下、南湖の水面を左に見て走る生徒たち

 2つ目は、戦後間もなくから開催されている「郡内一周ホームルーム対抗駅伝競走大会」です。名前のとおり、白河市と西白河郡の町村を股にかけて、クラス対抗でタスキをつなぎます。
 沿道からの声援、中継所やトイレの提供など、地域の方々の協力があってこそ成り立っている行事です。

クラスの名誉をかけてタスキリレー
60.3キロを走り切って、栄光のゴール!

3 「保健・医療」や「教育」に関心がある登龍健児のために

 本校は、福島県教育委員会による「普通科における特色あるコース制」導入校に指定されており、令和5年度から「保健・医療コース」が導入され、令和7年度からは「教育コース」が導入されます。
 それぞれのコースに関わる進路希望をもつ生徒を対象に、各種研修や講演会等を実施しています。

 まずは、「保健・医療コース」です。
 令和6年度に実施したものの一例として、安田 貢(やすだ すすむ)先生(本校OB。元茨城県医療統括官。現在は福島県立医科大学特任教授、白河厚生総合病院緊急担当部長)の講演会をご紹介します。
 講演内容は、医師としての「リアリティー」が満載で、県南地域の医療の現状も紹介されたことで、参加した生徒たちも引き込まれていました。

本県の救急医療を牽引する先輩のお話に、生徒は目を輝かせていました。

 なお本校は、「保健・医療コース」での学びの充実に向けて、白河厚生総合病院と連携協定を締結しました。

 「教育コース」(令和7年度から正式導入)では、今年度は市内の小学校へ授業見学に出かけたり、教員経験者による講演会を行ったりして、教師の魅力について理解を深めました。

本校元教諭の鑓水先生(本校OB)による講演会。教師の魅力を存分に語っていただきました。

白河高校の魅力、まだまだあります! ぜひ、本校のnoteもご覧ください!