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「SDGsの学校~吾妻中学校~」        福島市立吾妻中学校

 本校は、福島市中心部からみて西方、山形県米沢市に隣接した場所に立地しています。春には山肌の残雪が雪兎となって現れる、日本を代表する名峰の一つ、吾妻連峰の山懐に抱かれた、自然環境に恵まれた地域です。
 令和2年度で創立50年となり、令和3年度には50周年記念式典を行いました。記念式典にあたり、当時の生徒会で吾妻中学校のイメージキャラクター「あづまる」を考案しました。この「あづまる」は、校内のいたるところで見られるだけでなく、福島県道5号線(フルーツライン)から吾妻中学校への入り口に設置してある看板にも描かれています。
 本校は総合的な学習の時間に「SDGs」をテーマに様々な学習を行っています。各学年での取組から委員会での取組まで、令和5年度の「吾妻中学校SDGs」を紹介します!


1 「梨栽培」その1 ~受粉作業~

 本校は県内でも有数の果樹産地にあり、学校周辺には桃やリンゴ、そして梨畑が広がっています。本校の校地内にも梨畑があり、校地内の梨畑での「梨栽培」は他の学校には見られない取組です。今年度は3年生が中心となって「梨栽培」に取り組みました。JA職員や地域の果樹農家の方々の指導・支援を受けながら、地域の地場産業に理解を深め、SDGsの目標8「経済成長と雇用」~働きがいも 経済成長も~、目標12「持続可能な消費と生産」~つくる責任 つかう責任~の観点での学習に取り組みました。

JA職員の方から地域の産業について学び、その後、受粉の方法や注意点を意識しながら受粉作業を行いました。
梵天(ぼんてん)(花粉交配用の刷毛(はけ))に花粉(染色石松子(せきしょうし))をつけ、受粉させた花とそうでないところが分かるようにします。
最初は受粉方法に戸惑っていた生徒も、何度も繰り返すうちに慣れてきて、短時間で多くの花に受粉させることができました。


2 「梨栽培」その2 ~収穫作業~

 収穫適期になった品種ごとに収穫作業を行いました(9月~10月)。自分たちで受粉させた花から果実が実った喜びは「働きがい」につながりました。

大きさや色合いから食べ頃を判断し、適した実を一つ一つ丁寧に収穫しました。
収穫日をずらして収穫することで、たくさんの梨を収穫することができました。
本校は自校給食のため、収穫した梨は学校給食に提供し、全校生で美味しくいただきました。また、高校説明会で来校された高校の校長先生や担当の先生方にも召し上がっていただき、好評を得ました。


3 自動車等のリサイクルに取り組む地元企業から学ぶ

 2年生では、自動車等のリサイクル企業から講師をお招きし、SDGsの目標12「持続可能な消費と生産」~つくる責任 つかう責任~の観点から持続可能な消費と生産について学ぶとともに、企業理念から「人」のつながりや「地域」への貢献などについて学びました。

続々と新型車が発売されている中、これまで乗っていた自動車がどのように処分・活用されているのかを地元企業の方に教えていただきました。


4 日本証券業協会による金融講話『社会に出る前に知っておきたい マネーの基礎知識』

 成年年齢引き下げ(18歳)を受けて、SDGsの目標8「経済成長と雇用」~働きがいも 経済成長も~の観点から、3年生では金融講話を実施しました。貯金と投資の意味や社会の中での企業の役割等、社会貢献の意義などについて学びました。

「ライフイベントにかかるお金の目安」など、まずは自分の生活をイメージし、そこから社会貢献、金融に関する正しい知識の重要性について学びました。


5 総合的な学習の時間から生徒会活動へ

 総合的な学習の時間だけでなく、委員会活動でもSDGsを意識して取り組んでいます。JRC委員会では、学習者用端末(iPad)を活用して、SDGsの17の目標について中学生ができることや、目標を中学生に分かりやすい内容にしたポスターを作成し、校内に掲示しました。

全校生が通る階段の踊り場にポスターを掲示しています。
SDGsの17の目標の意味を分かりやすく説明するだけでなく、「自分たちにできること」を考え、全校生に呼びかけています。例:「目標6 安全な水とトイレを世界中に」では、「むだなすすぎをやめよう」


※学校HPでは、日々の様子も公開しています。ぜひご覧ください!!
 福島市立吾妻中学校のHPはこちら ↓↓

https://fukushima.fcs.ed.jp/blogs/blog_entries/index/1222/limit:100?frame_id=3506