「未来を創る この場所から」 学校名 福島県立原町高等学校
記事の概要
本校は、昭和14年創立の相馬商業学校を前身とし、昭和23年の学制改革で原町高等女学校と合併し発足しました。令和元年に創立80周年を迎え、相双地区の進学指導重点校として日々学習に打ち込むとともに、部活動や生徒会活動に主体的に取り組んでいます。また、地域の「相馬野馬追」や「サムライフェス」等のお祭りや地域でのボランティア活動にも積極的に参加しています。
さらに、「福島イノベーション・コースト構想」の実現を担う人材育成のため、地域の研究機関や企業等と連携した教育プログラムを実施するとともに、令和5年度からスタートした「教育コース」「保健・医療コース」において、大学や地域の関係機関等と連携し、体験学習や特別講座などを実施しています。
「福島イノベーション・コースト」「教育コース」「保健医療コース」の取り組み、また、部活動等の活躍の様子の一端をご紹介します。
1「福島イノベーション・コースト構想」の実現を担う人材育成
(1)FICトップリーダー研修
令和5年度は、最先端の技術で相双地区の復興に向けて活動している新地スマートエナジー株式会社、福島天然ガス発電所、アグリ・コア株式会社、トレ食株式会社を訪問し、経営者や研究者等から直接話を聞くとともに、持続可能な開発について先端研究の概要とその実際を学びました。
(2)福島ロボットテストフィールド研修
1学年が「福島イノベーション・コースト構想の実現に貢献する人材育成事業」で、陸・海・空のフィールドロボットの一大開発実証拠点である南相馬市の「福島ロボットテストフィールド」、新たな産業振興の支援をおこなう「ゆめサポート南相馬産業創造センター」を訪問しました。どちらの施設も担当の方から説明を受けた後、施設を見学しました。
2 コース制
(1)教育コース
①南相馬市立原町第一小学校授業見学会
はじめに6年生の国語と社会の授業を見学し、その後授業をされた小学校の先生との懇談会を行いました。懇談会では、先生方から授業のポイントや教師として必要な事など様々なお話を伺うことが出来ました。また、生徒からの様々な質問にも丁寧に答えていただきました。
②教育探究講座
教育探究講座を実施しました。教育に興味関心のある生徒たちが、福島大学人間発達文化学類の平中宏典准教授の講義を受講しました。
今回は「アクティブラーニングとICT教育」をテーマに、ICT機器が教育に本当に必要なのか、生徒も意見を述べながら講義が進んでいきました。講義の終盤では、窓から見える雲の高さを測る方法について、実際に窓から外を見ながら全員で考えました。
(2)保健医療コース
①先端医療フィールドワーク
ふくしま医療機器開発支援センター(郡山市)でフィールドワークを行ってきました。今年度より始まった、医療に携わる職業への理解や使命感を醸成するための教育プログラム(コース制)の一環です。セミナーを受けた後、各種体験を行いました。
② 医療従事者座談会
福島県立医科大学から看護師、保健師、診療放射線技師、理学療法士の先生をお呼びして、医療従事者を希望する生徒向けの医療従事者座談会を行いました。全体会ではそれぞれの仕事の概要をお話いただき、個別のブースでは自由に質疑応答をしてもらいました。様々な職種の先生とお話をして、生徒たちも医療従事者への理解が深まったようです。
3 部活動の様子
生徒は部活動や生徒会行事にも主体的に取り組んでいます。令和5年度は、箏曲部が「全国高等学校総合文化祭2023かごしま総文」に参加し、優良賞を受賞しました。また、弓道部は「全国高等学校総合体育大会」や「全国高等学校弓道選抜大会」に出場しました。さらに、3月には男女そろって東日本高等学校弓道大会に出場しました。
なお、陸上競技部、バドミントン部、ソフトテニス部、放送部も東北大会に出場するなど活躍しています。
(1)原高芸術祭
令和5年12月に本校に隣接する南相馬ジャスモールで「第13回原高芸術祭」を実施しました。これは、原町高校の文化部全員が協力して創り上げる芸術祭です。今年は来場制限なしの開催となり、多くの方にご参加頂きました。