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【県北地区高校生対象】高校生meet up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ「第2回 デザイン」を開催しました!第3回は10月27日(製菓)。参加をお待ちしています!!

 高校生にとって、「高校卒業後の進路をどうするか」は、人生を左右する大きなもの。就職しようか、進学しようか、進学するならどこで何を学ぼうか、将来の仕事はどうしようか・・・。
 そんな高校生のギモンに「ヒント」を提供するのが、「高校生meet  up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」。このワークショップは、地域で仕事や活動をされている「センパイ」社会人の方と座談会形式で交流することを通して、高校生が多様なキャリアを見つめ、自分の生き方や将来についての「ヒント」を得ることができるようにしています。

 ワークショップの第2回は「デザイン」。10月20日(金)に福島市にある Fukushima - BASE で開催しました。ファシリテーターに福島学院大学教授の木村先生、講師に ico. さんと FRIDAY  SCREEN のお二方の計三名の方をお迎えして、高校1年生8人がデザインの仕事についての話を伺いました。今回は、この第2回のワークショップの様子をご紹介します!

1 デザイン系の職業に携わろうと思ったキッカケは?

 講師の方は三人とも、大卒で現在の職業に就いた方です。では、いつ頃からデザイン系の職業を志望したのでしょうか。キッカケや決め手は何で、高校ではどのような準備をしたのでしょうか。

普通科の高校で3年間陸上に打ち込んで、県総体が終わってから進路について考え始めました。マンガは読んでいたけど、「絵」に進みたいというのはなかったかな。美術の先生が私の絵を保存して、「いいと思うよ」と言ったことから、美術系に行ってみようかなと思いました。
(普通科だったから)美大に現役で行くにはどうしたらいいか考えて、東北芸術工科大学の開設したばかりの企画構想学科(旧 未来デザイン学系情報デザインコース)を志望。大学の説明会で学科の先生と知り合い、デッサンのやりとりなど受験対策をして、合格しました。

普通科の高校で理系を選択していて、父が建築士だったことから、漠然と工学系の建築学科を志望しました。大学に好きな先生がいる、という理由ではありませんが、武蔵野美術大学の造形学部建築学科が目に入り志望。高校卒業後、さらにデッサンについて学び、武蔵野美術大学に合格しました。

中学生の時に美術で褒められることが多くて、高校ではデザイン科に進学しました。高校では油絵を描いていましたがピンとこなくて、そんな時に先生から「平面じゃなくて立体がいいんじゃない?」と言われて、工芸に目を向けました。先生の勧めで東北芸術工科大学の工芸を見学して、「これだ!」と思って、AO入試を受けて早々と合格しました。

大学では、友人からの刺激や他学科との交流を通して、「外側にも畑を広げた」とのこと。

 講師のお二方は、高校は普通科だったとのこと。普通科の高校から美大に入る方法など、進路を考える上でとても参考になりますね。
 高校でデザイン科だった方からは、「高校で物理がやりたかった。歴史や数学ももっとやっておけばよかった。考え方に影響があるから」という言葉が。色んなことに興味を持つ方が、偏ったものにならず「畑(自分の中の引き出しや視野)を広げられる」とのこと。でもデッサンなど、ストイックに一つのことをやるのも、強みが出ていいそうです。そして高校の先生方、何気ない一言が高校生の心に刺さっています!!


2 「絵を描くのが好き」を仕事にするには、何が必要?

 「好きなことを仕事にできたら」という言葉がありますが、講師の皆さんは「絵を描くのが好き」を仕事にするには、何が必要だと考えているでしょうか。
チャレンジすること、作品を人に見せること
・今は企画などを担当していて絵は描かない。デザイナーがみんな絵を描けるとは限らないし、見たのを描くのと想像で描くのは違う。
「好き=適職」かどうかは別。人のために描けるかどうかが、職業としてやっていけるかどうかの点で重要。

 好きに絵を描くアーティスト(芸術家)とは異なり、デザインを仕事としている場合は、他者(依頼者=クライアント)のために絵を描けるかどうかが大事とのこと。講師の方からは、「自分の腕で食っていくという点で、ある意味、職人」という言葉も。さらに、他者が何を求めているかを把握することが必要になるため、コミュニケーション能力も大事だそうです。

「(高校時代の)夢をあきらめなくて良かったと思ったことはありますか?」という高校生の質問に、「高校生の時は何がやりたいか分からなかったけど、自分が楽しいって思うところにいる」「絶対に自分の腕で食べていくということは曲げていない」「高校生の時は目の前のことばかり。でも無駄はないから、目の前のことをやっていったらいい」との言葉が。           


3 デザイン系の仕事の流れ ~依頼から納品まで~

 講師の方からは「依頼に応えて他人のために描けるか」についての話の中で、依頼から納品までの流れについてもありました。流れとしては・・・
「こういうのできる?」「こういうことしたいけどどうしたら面白いかな」などの相談→何を求めているのかクライアント(依頼者)から情報収集=ヒアリング(どんな媒体でどんなテイストがいいか)→依頼品の制作に向けてディレクション(スケジューリングやデザイナーへの作成指示など)→話をもとにイメージを組み立てる→いくつかの案を提示→制作→納品

 クライアントから「カッコいい感じで」「かわいい感じで」という漠然とした要望もしばしば。しかし、ヒアリングの際にクライアントの趣味など、依頼品とは一見関係のなさそうなことも聞き出すことで、作品のイメージを具体的に形にしていくそうです。そして、クライアント、ヒアリング、ディレクションという言葉は、この仕事では欠かせないキーワードとのこと!!

 ちなみに、クライアントから様々な依頼があるので、世界が広がるとともに、仕事のために勉強しなければいけないことも多いそうです。「クライアントからの仕事を通して自分も表現する」、まさに仕事の醍醐味ですね。

ico.さんの作品の数々。雑誌の依頼の場合は正味3日間で作成。ものを作るときの着想は、クライアントとの話し合いや現場に行くことから得るそうです。直接クライアントとやりとりすることで意向に沿ったものを作りたいとのことから、広告代理店を挟まない仕事が9割を占めるとのこと。広告代理店を挟む依頼がほとんどの都市部では、クライアントと直接会えないことも。直でやりとりできるのが、地方の魅力との声もありました。                      


4 座談会形式とは?

 第1回でもご紹介しましたが、ほのぼのとした温かい雰囲気で、高校生から寄せられた素朴なギモンに講師の先生方が答えるという形式です。今回はお二方がなんと福島市内の高校出身。参加した高校生にとってまさに直接の先輩。始まってしまえば、あっという間の90分です。

木村先生から高校生に、「色んなことに興味をもって体験をして、自分の畑を広げることが大切」「絵が好きになった原体験を、なぜ絵が好きなのかを言葉にしていくことが大切」とありました。


5 第3回は製菓

 「高校生meet  up!進学・しごとのギモン ヒント発見ワークショップ」の第3回は、製菓。10月27日(金)に二本松市市民交流センター(二本松駅の隣)で開催します。製菓で仕事をしている方から「ホンネ」の話を伺うことのできるまたとない機会です!!もし「高卒で就職するわけではないから・・・」と思って参加に二の足を踏んでいるなら、もったいない!!就職する時期が高卒なのか、大卒なのかにかかわらず、県北地区の高校生、ぜひ参加してみよう!!

第3回 製菓
 開催日:令和5年10月27日(金)
 時 間:17:15~18:45(受付開始17:00~)
 場 所:二本松市(二本松市市民交流センター)
 対 象:県北管内の高校生 先着12名
 講 師:釜崎みゆき(パティスリーモモ)
     長田花梨(チーズケーキ工房&カフェ風花)

 その道で働いている方からの話を通して、自分の進路について考えることのできる機会です。下のチラシの二次元コードまたは下記のフォームからぜひお申し込みください!!


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