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福島県・東北大学 初!! 福島県の高校生が東北大学の学生とともに学ぶ講座がスタート!!

 福島県の高校1・2年生が、東北大学の講座を受講するという取組が、令和5年10月5日(木)から始まりました!ふたば未来学園高校と福島高校の生徒13名が、約半年間、東北大学1年生とともに東北大学の「学問論演習」を受講します。
 受講する講座は「学問論演習」の講座の一つで、東北大学工学研究科 中瀬博之准教授の「グループディスカッションとアイディア整理のスキルアップ講座」。令和6年2月までの毎週木曜日に開講され、約15回受講します。

 この講座では、研究型・課題解決型のアクティブ・ラーニングが行われます。アクティブ・ラーニングとは、教員が生徒に対して一方的に講義をするといった学習形態ではなく、生徒の積極的な授業への参加を促す学習形態。グループ・ディスカッションやグループ・ワークなどを通して、生徒自身が積極的かつ能動的に学習していきます。文系・理系の分け隔てなく、大学生とともに学ぶことで、高校での「探究活動」を進める上での基本的な思考を修得します。

 具体的には、話し合いを上手に進めるための極意を身につけます。話し合いを上手に進めるための極意とは、例えば・・・
①様々な立場の人がいるので、話しやすい雰囲気をつくる力
②話し合いの最終ゴール(到達点)を決める力
③話し合いを最終ゴールから外れないようにする力
④相手の話を聴き、理解し、論点をおさえてまとめる力
⑤時間を先読みしながら(話し合いは時間制限があるので)進める力

 これだけではありませんが、これらの力をファシリテーション技術といいます。高校生は、ファシリテーション技術に加えて基本的なツールの使い方、プレゼン技術などを身につけ、最後には、「探究活動」の実践を成果発表会で発表する予定です。

 そして、成果物の提出や発表などの条件を満たした生徒には、「オープンバッジ」が発行されます。「オープンバッジ」とは、獲得した知識やスキルを証明する国際技術標準規格のデジタル証明書で、「学習歴」が目に見える形になります。欧米を中心に大学や資格認定団体、企業などが発行しており、日本でも発行する大学が、ここ数年間で増えてきています。教育業界での発行は、かなり先進的な取組です!

上は、ふたば未来学園高校、下は福島高校の高校生。オンラインで受講中。

 このようなワクワクする学びの展開は、文部科学省委託事業「WWLコンソーシアム構築支援事業」の一環です。この事業は、ふたば未来学園中学校・高等学校を拠点校に、福島高等学校ほか県内外の高校6校が事業連携校になっています。この事業の目的は、地域や世界の課題解決を図っていくグローバル・リーダーを育成すること。その中で、東北大学と連携した取組を実施しています。

 探究に天井はありません。自ら学んでより高いレベルへ!!

 これから始まる福島県の高校生と東北大学の学生との学びに、ぜひ、注目してください。