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【東日本大震災追悼復興祈念式】震災の記憶の継承と未来への希望を高校生が発信

 令和6年3月11日、福島県主催の「東日本大震災追悼復興祈念式」が福島市で行われました。内堀雅雄福島県知事の式辞、西山尚利県議会議長の追悼の辞、岸田文雄内閣総理大臣の御来賓のことば、そして御遺族代表のことばが述べられ、東日本大震災の犠牲者へ哀悼の誠を捧げ、復興への想いを新たにしました。

郡山高校合唱部が追悼と復興への願いを込めて献唱

 祈念式後半には、郡山高校合唱部29名による献唱が披露されました。
披露された「ほらね、」と「夜明けから日暮れまで」の2曲は、いずれも東日本大震災からの復興への思いを込めてつくられたものです。郡山高校の爽やかなハーモニーが会場全体を包み込みました。

震災からの復興の思いを込めて歌います
素晴らしいハーモニーを会場に響かせた郡山高校合唱部

相馬高校出版局の3名が「震災を知らない世代」へ震災の記憶を引き継いでいくメッセージを発信

 さらに、「若者のことば」として、相馬高校2年の山本咲妃さん、草野紗羽さん、佐々木明日香さんが、先輩から受け継いでいる出版局の活動を通して感じた福島への思いと風化が進んでいくことへの危機感を述べました。
 「自分たちが震災の記憶がある最後の世代」。そんな自分たちが「震災を知らない世代」に伝え続けていく決意を披露しました。

震災後まもなく先輩が作った相馬高新聞には、「誰もが悲しみと苦しみを抱えている。互いに声を出そう。励まし合おう。そしてもう一度相馬高校でも生活を作り直そう。」という言葉が。あれから13年。その思いは後輩たちに受け継がれています。
現在の出版局の活動にも触れられました。相馬で水揚げされるトラフグのこと、福島第一原子力発電所の視察や他県の高校生等との交流で感じたことが語られました。
復興への思いを御霊に捧げます。

※ 祈念式冒頭には、先日のnoteでも紹介した「未来の手紙」が披露されています。(13:00から流れます)
※ 郡山高校の献唱と相馬高校による「若者のことば」は、当日の動画をご覧ください。(1:07:35から流れます)